2009年11月 1日 (日)

ライブハウスに入りづらいベイビー達への覚書③話しかけよう!

3.話しかけよう
 バンドマンは(弾き語りも含め)アナタをとって食いません。今日感じた「よかったなあ」という思いはその場で伝えてあげましょう。その一言がノルマの支払いに切ない思いを感じているバンドへの栄養剤になります。その後もライブを見に行く保障ができなくても大丈夫、いいっすねといわれてそれっきりになることにバンドは慣れてます。てか、それに慣れることがバンドを鍛えることにもなるので、素直な気持ちで伝えましょう。良かったよと言われて「そんなこといって・・・」とかきりかえす人はむしろ病んでます。大丈夫、告白するより簡単で、告白されたくらい幸せにするのがその一言。CDとか次のライブの告知とかテンション高くされてもめげないで。それは嬉しさでテンションがあがっているんだと母のような気持ちで聞き流しましょう。

 でもどうしても勇気の出ないあなた、とっておきの方法があります。バンドがでたら最前列で通常の三割増して踊って暴れてください。演奏してるバンドの印象にのこってむしろバンドのほうから話しかけてくれるかも。

でだ、これはアーティストに書いている文章なので・・・・

 アナタにお薦めなのが、あなたが絵描きや写真を撮ってる人なら手のひらサイズで自分の作品を見せられるファイルを持ちましょう。携帯で作品の画像をとって決まったフォルダに入れておくのもいいです。「あの・・・よかったです、実はアタシ絵を描いてまして、今夜のライブでまたインスピレーションがわきそうでっす。」とか言えば鉄板です。で、メンバーにこだわらずまずは話しかけられそうな人に見せてしまいましょう。「おい、○○!この子絵を描いてるんだって!!」といわれたら好感触。すかさず、作品をくっつけた名刺を渡しましょう。好きなバンドの話で盛り上がれたらパーフェクトですね。

 名刺に必要な情報は1.メアド(携帯>PC)2.電話番号です。バンドマンは携帯サイトでサイト運営して漫画喫茶でPCいじる人が多いのでまずはこれで充分です。ここが展示のたびにDM出して住所をきくアーティストとの大きな違いです。そっからバンドのライブ告知が送られてくるかも。毎回行けなくてもめげないで!気を悪くされてそうで心配なら「なかなか行けなくてすいません、でも今後も告知送ってください☆」とかたまにメールしましょう。アタシはそーしてます。

うまくいけばジャケットやライブチラシの作成の依頼や、ライブペイントのお話がくるかもしれません。

 で、もしジャケなどを頼まれた場合は15000円を基準価格としてお仕事をすればいいと思います。どのバンドもだいたいこれくらいで話を振られた記憶があるので。そこから安くするかどうかはあなたとバンドの気持ちしだい。でも、お金を発生させたほうがアナタのプライドはいい感じに育つし、甘えは発生しないと思います。自分の作品つきのCDが売れるたびに○%もらう、なんて交渉方法もありますが、後々支払いがルーズになりがちだし、作成した5年後に急に売れた、とかの場合にお互い連絡先が変わってしまって連絡不能、なんてこともあるので、一年間とか短い期間で交渉するか、作品代として精算は一回で終わらせてしまい、後々、展示の案内を送って長い付き合いをしたり、宣伝をしてもらったほうが色々いいと思いますよ。

さて、そんなわけでよかったらマニュアルの実践はヴィヴィアン企画で☆

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ライブハウスに入りづらいベイビー達への覚書②ライブハウス入場編

2.ライブに来て
 さて、いよいよ入り口です。もしお金に余裕があるのなら入場料+3000円くらい持っていけると、気に入ったほかのバンドの音源を買えたり、ドリンクをおかわりできて便利です。とりあえず仕事帰りのスーツで来る人もいるくらいですから、格好はこだわらなくていいかも。でも、ヒールで行くのは地下の階段をおりることが多いので危険かも(笑)。入り口でバンド名を言ってドリンク代を払って入ります。ここのシステムについては過去日記をご参照あれ。

 観たいバンドが何バンドかあって名前を言うのを迷った場合はそのイベントを知ったきっかけのバンド名を言えばいいでしょう。名前を言ってないバンドさんと話すとき「今日は○○さんの告知でこのイベントを知ったので」といえばスマートにクリアできると思います。

 あとはライブを楽しむわけですが、他のバンドの演奏中に同じフロアでダベルのはマジNGです。「あのバンド、誰の客だよ?」とステージ上であなたの応援したいバンドにマイナスイメージがつき、せっかくそのバンドがあなたの好きなバンドを企画に呼ぼうと考えてた思いを殺意をもって撤回するかもしれません。アタシの場合はそーですねえ「場の空気も読めない人間を引き寄せられない波動しか出せない糞バンド」とクールに思って終わりですかね。まあ、企画?もちろん邪魔だから呼びません。

 逆にあなたの好きなバンドが演奏終わったあとで、メンバーさんと話してる最中に演奏を始めた他のバンドが気になった場合は「すいません、せっかくライブハウス来たんであのバンドもちょっと観てきていいですか?」と上目遣いで話してフロアに行けばいいかも。バンドはイベントが終わっても、精算が終わるまでは帰らないので、焦らないで。

 さていきなりライブハウスに行こうとする勇気あるアナタ、ガレージなどが好みなら新宿紅布とか、浅草クラウドとか池袋admなんかがお薦め。ライブバーの新宿二丁目スモーキンブギや渋谷の青い部屋などもカラーが立っててお勧めです。まあ祝日・週末のイベントを狙えば一番目からみても外れはないでしょう。

 有名ブランドのカラーをチーフディレクターが決めるようにバンドのセレクトはブッキングマネージャーが決めます。で、ブッキングマネージャーが辞めるとその箱でやるバンドの方向も変わるくらい重要なポストな訳ですが、箱のTOPがビジネス主義者でブッキングマネは逆にバンドマンだったりすると、収益にこだわる上層部ともめてやめちまったりという切ない事態がおこったりします。ブランドみたいにブッキングマネージャーにTOPがこだわって箱のカラーを保ったりするとインディースカルチャーも面白くなるとおもうんだけどなあ・・・脱線しました、すいません。気になる箱のマンスリースケジュールをみて、名前が気になったバンドをいくつか検索したらおおよその箱のカラーはつかめます。やる気のあるバンドってけっこう似たような箱をどさまわりするのでそれでバンドマンに人気の箱の動向が自然とつかめるようになると思います。

 さて、ブッキングの並びですが、最初のバンドが下手でトリが上手なバンドとは限りません。むしろ最初から見ている人が飽きないようにと考えられた緩急つけた並びである割合が高いです。それを頭に入れておくと、バンドを楽しむ以上に箱のセンスをみるという楽しみも生まれて居心地は格段によくなります

 食事は軽く入る前に済ませると安心です。友達のバンドの場合は終わってから呑みにいくケースもありますね。

次はじゃあ、話しかけ編で。

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ライブハウスに入りづらいベイビー達への覚書①バンド選びとかその辺

 ライブハウスの現状がどうこう語ってはみたものの、実際、そういう制度に不満を抱えながらも生活のためにスタッフやってるバンド関係者もいるわけで、ここからは現状を肯定したままシーンを盛り上げる手段を考えます。

 とりあえず、アーティストがインディースミュージシャンと知り合ってポスターやジャケを仕事として引き受けると、アーティストも収入の手段とファイルにいれてプレゼンできる仕事ができておいしいので、大学卒業したて20代前半の音楽好きな女子を対象として思うことを書きます。

1.バンド選び
 まずは王道としては学園祭や友達、路上で弾き語りやってたあの人を観に行くのが一番手っ取り早いと思います。あたしの場合は新入生歓迎会でライブしてたミネソタブードゥーメンを見に行ったのがライブハウスにいった最初のきっかけでした。そこでMAD3を観てEDDIEに恋をしたんです、なっつかしいわあ。

 で、チケット予約したらライブの予定を聞いて、出演時間を聞きましょう。だいたい時間がおすもんでオンタイムでライブすることは滅多にありませんがオンタイムで行くのがお薦めです。予約も仰々しいもんじゃなくて、○日のライブいけるかも、リストに名前書いておいていただけますか?でもいいと思います。まずは行きたいという気持ちを現実化するのが大切です。したら大体のミュージシャンはリストに名前を書いて、前売り価格で入れるようにしてくれるはずです。

 あと、カルチャーを楽しみ、元を取りたい女子であるなら共演者をネットで調べたり「何時ぐらいから来てたらいいですかね?」って聞けると優秀です。思い切れるなら「この日共演者で他に面白い人いますか?」って聞くのもありかも。あとはそのバンド(ミュージシャン)の仲良しバンドを調べるのもあり。

 でも、だいたいガレージ系のバンドとか企画を頻繁にやってるバンドなんかは自分たちからお薦めを教えてくれたりします。皆でシーンを盛り上げないと人が来づらいという事情を理解していると思うので。他のバンドなんか興味もつなよ、俺たちだけでいいジャンって人たちだった場合は、彼らがメジャーに音源送るとかの積極的な活動をしてるのかシビアにチェックしましょう。特になんら行動せずそんなこといってるバンドは所詮短命です。賞味期限を肝に銘じて観にいきましょう。まあ・・・ほとんどいないけど、そんな人は。あ、他のバンドと掛け持ちでやってる人もいるからそれに行くのもいいかもですよ。

 そういうのが面倒な人は企画ライブに行ってみましょう。その企画のバンドの趣味・趣向や人間関係などがわかって面白いですし滅茶苦茶喜ばれます。ブッキングシステムになれるのにもいいかもしれません。

 印象付けて話しかけやすくするなら、インターネットでメールしてチケット予約するのもいいですね。大体チケット予約を管理しているのはミュージシャン自身なので、まだ顔のわからぬあなたのことを興味津々で待っています。そこで「はじめまして!」なんて言われたら強烈に印象づくこと請け合いです。ていうか、よっぽどステージに幻滅した以外は話しかけてあげてください。励みになりますんで。

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