2009年10月31日 (土)

六九狂企画革命マニュアル④オファーバンドの基準と誘い方について

アタシが音楽はじめてインディース界隈の人に思ったのは、クラシカルなやくざ社会って
ことです。筋と情と人情で動けば間違いがない、清水次郎長世界って感じですかね。
別な言い方でいえば、アタシが居心地がいいのはそういう人間関係ともいえるかもしれ
ません。なんで、上下関係とか「勉強させてもらってます」という言葉を簡単にはく人や、
ぬるい仲間意識に酔っていると感じる人たちとは一線を置くことにしてます。

 と、いう思いを踏まえてアタシがブッキングに決めていることは
「オファーに対して返事がなかった相手はどんなに有名でも、いいミュージシャンでも
その後の企画に呼ばない」です。

余興師に徹するのであれば、多少の不義理があっても集客が多いとかそういう事情で
妥協してもいいかと思いますが、人選のぬるさとかそういう欲ってイベントの空気で出て
きちゃうと思うんです。そういう人の受け皿はほかの人が十分にもつはずだからアタシで
なくてもいい。同時に決断が遅い人もオファーの順位のランクから下げていきます。
生きるペースが合ってない以上、刺激しあっていいものを生み出すというよりも、優しさに
媚びたボランティア事業になってしまいます。実力が至らないことと、積極性がない事は
別問題です。荒削りは荒削りであるとアナウンスすればいくらでも魅力をプレゼンできま
すが、誰かにお膳立てしてもらうことを望む気持ちは甘えです。一回二回は面白いけど
三回目以上かかわるのは危険かなって思います。

と、いうのを踏まえて基本は前評判や、共演の経験と印象から、個性をカテゴリーわけして連絡先だけもらって記憶にストックし、色が合いそうな企画に声をかけます。ここからは
他のバンドマンに教わったやり方ですが、お返事の期限を書いてオファーのメールを出します。

で、オファーのメールにはいつ頃どこで見たか、知ったきっかけや紹介してくれた人、
いいと思った理由まで暑苦しく書きます。そこまで書いてレスが戴けない方は所詮アタシの必然のラインにのっかってこない人たちです。・・・という自分の気持ちを落ち着かせる効能以上に、ぱっとでのライブハウスが音楽やってるって理由以上でコピペして送りつけてくるメールと一線を引きたいからです。それに表現者なんてどっかしら繊細なのだから、モノ扱いしたくないって気持ちも大きいですね。

あと、交流がなかったり自分的に関わるのは無理目でしょう~と思うバンドにも一企画に
ついて一つくらいはじめましてでオファーを出します。これは仲間うちの馴れ合いで逃げの
企画を打たないように、自分に緊張感を持たせるためにやってます。
本当は客で行って、その場でオファーっていうのが理想的ですが、掛け持ちの仕事が多く、結構引っ込み思案なもんで、それを文章力で補うっていう道をいってます。でも今のとこそれで悪くなった実感はないですね。

オファーして忘れられないのが、アンダーグラウンドカルチャーを何とかするという部分を確認すべく電話くれたバンドIのMさんと、一度弾き語りの表現を見ないと、とお金出してライブに来てバンドの方針を話して返事を直にしてくれたバンドMのTさんです。

 そういうバンドは何回断られてもオファーを出したくなっちゃうし、自分も磨かれる気がします。てか怪しい経歴にまけないで関わってくれたバンドさんたちには感謝です。この場を借りて再度御礼申し上げます。

アタシはだいぶ偏った人選をしてるかもしれません、でも女で弾き語りでこのカルチャーで何かしていこうとすることって、どっかやりすぎ?って感じるくらいでないといけないと思います。音楽社会はやっぱ基本男社会だとおもうんです。夜勤や重労働のバイトしながら音楽続けてる男たちとガチで対話するには、男のマニア魂に匹敵するぐらいのストイックさで向き合うことと同時に小料理屋のおかみさんみたいな細やかさをもつことが大事だと日々感じております。

別な言い方をするならば男が自分のいけてる部分を見せて他を隠すとしたら、こっちは素っ裸で人前に出ながらも、角度や仕草で見せ方を計算して立ち回らないと追いつかないです。

まあ・・・おかげで嫁の行き手も婿の貰い手もないっすけどね(笑)。

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2009年10月30日 (金)

六九狂企画革命マニュアル③入場料とネット広報戦略について

迷いは若干ありますが、最近のイベントは当日と前売りを別価格にするのはやめています。事実上、どのバンドも「うちのバンドの名前いったら前売り」とか「ブログ観たら前売り」とかいうことで、前売りが入場価格になってるからです。インディースミュージシャンってのはお客さんが仕事と自分のライブをはかりにかけたら仕事に負ける存在です。当日なんかのラッキーがあって仕事がなくなってライブに行けるようになったお客さんが、当日だと高くなっちゃうんだよなあ….といって尻込みされるほうがイタイ。だったら前売りとかいっそ要らなくないですか?という意見提示をしたいって気持ちもアタシにはある。でも前売りを廃してしまうと事前に来る客が把握できなくなって不安は増すので、予約してくれたら簡単なグッツを配る等の措置はもうちょっと余裕があったら考えたいとこです。

そして、アタシの広報活動に致命的なミスがあるとすれば、myspaceとHPを持っていないことでしょう。あとは音源と。すべてライブ重視にして走ってしまった結果ではあります。そんぐらい、アタシはwebを重要なツールと認識しています。

音楽始めた最初の頃、活動の方向性を探るためにパンクのドキュメントムービーを見漁っていたのですが、その初期パンクを支えていた中年が口々に「現代のパンクの可能性はインターネットの中にある」と言ってたのが強烈な印象に残ったのです。そして一人でしかも多忙な日々のスケジュールにおいて、会場を回るとか一人一人に連絡とるとかする中での疲労や精神的なダメージを追うことよりも、webで広報戦略を実践的に観につけたほうが将来的にプラスと踏んで今に至ります。おかげさんでユメイマだけは大分運営が楽になりました。

何度も言いますが、アタシのライブに来てバンドカルチャーに慣れてもらう、というコンセプトを掲げている以上、バンドの魅力は最大限に伝えなきゃいけないし、ブッキングを流れでみて、イベントを楽しむっていうのにも慣れてもらわなきゃならない。なんでアタシは自分の企画には明確なコンセプトを掲げるようにしてます。「今夜はこんなバンド」という前提があったほうが、「ヴィヴィアンのチョイスと意図を楽しむ」という楽しみを提示出来るからです。自分の企画だからといってトリをやらない、というのは流れを重視して試行錯誤した結果です。弾き語りがバンドの後でトリやって盛り上がっても、共演者の客としてやってきた一見さんは「ああ、ヴィヴィアンのファンの人たちだね」みたいな慣れ合いの空気しか感じてくれない。だったらアタシのファンとか友人はアタシが何番目だって見てくれる訳ですから、一見さんには「企画者なのにトリをやらない、この人はイベントとしてこの夜を提案したいんだな」と思われたほうがトータルでみたらオイシイ。なんで最初からある程度の客入れるために去年の8月のイベントは一番最初とダレがちな中盤に自分を設定しました。企画とはいえ、一番最初に出るのってどのバンドだって避けたいっしょ?

MyspaceよりもYOUTUBEの動画を重視したのは、バンド好きが楽しめるスタイルの弾き語り、という自分の立ち位置はライブで観てもらったほうがプレゼンしやすかったし、最近のデジカメは機能がよくて、30分位のライブなら2GBのチップでMCさえ省けば十分撮れるからです。それに、ライブに来てほしいのにライブをみせないのは変です。前にも書いたように、普段ライブに来ないお客が得体のしれない他のバンドを観てみようなんて簡単には思わないんですから。最初はライブ写真と自分の文章でバンドを語る大作戦をとってきましたが、共演者は喜んでくれて気分があがっても、文章好きな人しか楽しめないことがわかったので、今は動画戦略にシフトしています。百聞は一見に如かず、だったら疑似でもいいので一見をつくらないと。最近やっと自分の動画もIpodに落として人に見せるようになりました。言葉で説明するよりも食いつきは断然いいです。

それもこれもアタシの動画に関しては、客で来場したのに頻繁にアタシの動画撮影を引き受けてくれたあいこちゃんのおかげ、彼女には本当に感謝しとります。

でもバンドマンをみてると、やっぱりチラシ観ながらどのバンドもいいんで!とか楽しい夜を約束します!といって終わるパターンが未だに圧倒的ですよね。なんだろう、ライブハウスに来やすい客を捕まえれば満足なのかな?人数的に絶対数は本当に少ないのに。

ワンクリックで情報が手に入る社会です。動画ありますって言う一言、アクセスしてねっていう一言はジャンル問わず巷に溢れています。でも、ワンクリック先に進むごとにアクセス数って半分ずつ落ちていくらしいですよ。だったら最初の一歩で如何にインパクトのある魅力的な情報を他よりも多く伝えるかではないでしょうか?

でもそこについて熱く語れる音楽関係者も芸術関係者も少ないですよ。ゆえにアタシの立ち位置は変態かつ異端のままです。寂しい現実ではある。まあ、でも負けずにいきます。

過去の日記に11/8の出演者の動画ありますから皆よかったらみてね!!

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2009年10月29日 (木)

六九狂企画革命マニュアル②食べ物の扱いについて

企画を考えると飛び道具として考えたくなるのが飲食です。
でもこれほど扱いを間違えると危険なものはないと思います。
食中毒の危険ももちろんですがそれ以上に企画のコンセプトを潰しかねないからです。
実はアタシもここまでたこやき・カレー・鳥かゆ・おでん・オードブルと
四品ほどイベントであつかってきました。
その中で成功したのはカレーとオードブルだったと思います。

アタシがインディースバンドが安易に企画に食べ物を出したがるのに苛立つのは、
バンドを見せたいのか仲間内でお祭りがしたいのかが中途半端な状態で
そこに時間を割くからです。

特別フードでお金をとる場合、企画に出るのが5バンドだとしたら食べ物は6バンドめ位の存在感を出します。
ライブハウスに出入りする中に生活の喜びを見つけて慰労のように盛り上がるならメインでうたうのはありだと思います。

でもアタシの企画では、アタシの企画に出たらバンドのアクセスが増えるとか
ファンが増えるとかそういう方向に確実に持っていきたいのでとにかくイベントのコンセプトを明確にするのが最優先であり食べものがバンドを観ることより目立ってはまずいのです。

カレーが成功したその企画ではアタシ含め6バンド゙が出てました。
お客さんが通して観られるバンド数って実は体感する限り4が限界です。
余裕をもつなら3でしょう。しかもスリーマンとかじゃなくて、30分で間も長めにあいた状態がベストな感じです。

 と、いうわけでその企画では客に逃げ場を設けて「観る」か「帰る」の間に「休憩する」というコマンドを用意する必要が生じていました。で、箱の構造もよく、バースペースとステージが扉で区切られつつもガラス張りでバースペースからステージを見られる作りだったので、カレーをかっ込んだ客が流れてくる演奏に我慢できなくなって途中からフロアに逆流する、という流れも作りやすかったのでいい感じでサーヴできたというわけです。
まあ、サーヴ嬢が現役ラウンドガールだったというおいしい事情もありましたが(苦笑)。

オードブルは今年の7月のイベントで出しました。
このときは逆に出演バンドは4バンドです。
このときは「空腹→観たいけど帰る」というコマンドを極限まで撤廃する必要がありました。場所がライブバーでステージとフロアに段差がなくマスターが料理に力を入れ始めたという情報もあり、自慢の料理を是非出してほしいと思ったわけです。
だもんで、ギャラリーのパーティーやアメリカの地下のパーティーのイメージを演出することにして食べ物をつまんですぐモッシュに戻って踊れるようにピッキング式のオードブルにしました。

 そしてここは気遣いの国日本な訳ですから、お金をだして出演者が見える位置で食い物をたべるという行為はハードルが高い。だからお金出してここで食べようかな、どーしようかなという選択肢を消すために
「バンドみて最後まで踊り狂えばいいさ、食い物はアタシが奮発するから呑みな、
ベイビーズ!!」
という援護射撃方向にしました。すると逆にもうちょっと食べたい人は個別オーダーにする流れも作りやすくなりました。結果、ライブは盛り上がり、MCに困ったときのいじりネタから出演者とお客が話しやすい雰囲気もでき、いつもダレがちなライブ終焉から打ち上げの乾杯までの間もいい感じで持ちました。このスタイルはかなり気に入ったので今後もやっていきたいと思います。

 ちなみに今回は、バースペースが上階なので食べ物置いてしまうと長居してバンドを見逃すリスクが高いので断念し版画を展示してヴィヴィアンのイベントという統一感を出すことにしました。ビール飲んで一息ついたらフロアに戻ってきてくださいね。

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六九狂企画革命マニュアル①箱選びについて

アタシは20代前半、インディーズミュージシャンとたくさん知り合いたかった女です。

で、それを自分も音楽やるようになってその夢をかなえたわけですが、
だれもがそれを音楽やらなきゃ叶わないものにする必要はないと思います。
アタシの企画運営での最終目標は
企画での収益を盤石にして各バンドに上がりを払うこと。
で、ブログや版画や学校や占いやさまざまな事情でライブハウスにやってきた人たちが
場を楽しんで定着してくれること。
さて、10本以上の企画を開催し、100本以上のライブに出た自分の経験で見えてきたことを今からちょっとお話します。

1.企画の開催場所は無料のライブバー及び格安賃料箱。

最初はバンドさんの具体的な本気度を知りたくてバンドさんにノルマ込みのオファーを出していましたが、オーガナイザーとして負う責任が中途半端になるので今年からやめました。でも、過去10回以上の企画運営の中であたしが今の方法で集められる人数は最高で40人。通常のライブハウスを借りた場合だと、どうしても赤字でます。

つーか、大抵のライブハウスは計算すると100人とか、客をすし詰めか入れ替えありきにしなきゃ元がとれない値段設定になっててその辺ですでに採算が合わないんです。気づいてよって感じです。ていうか、バンドもバンドで宣伝の大部分も頑張って、ノルマ払って、お世話になってるからって企画で10万以上の負担をして企画やるってみんなどんだけいい人なんでしょうと思います。企画だけ打ってろくすっぽ宣伝しないでこっちに宣伝と金銭的負担をかけてしまいに説教、どっちが世話になってるのか文章にしたら明確です。新人バンドじゃないんだから。
ちなみにアタシは、どんなにブッキングセンスが良くっても、ccでほかのバンドと一緒にライブ出演依頼出すとか、呼んどいて忘れるとか、ギャラ払いたいから人かき集めてこいよとか命令するのはナンセンスと思います。そういう無礼をはたらかれた箱は、出演者舐めてますから以降は出ないことにしています。商業主義に加担するならアタシはメジャーにデモ送ってますもん。革命の邪魔。

話がそれました、すいません。だとしたら、同じ赤が出るならその分を広告費や、
振る舞い料理やらに回したほうがお客も長く滞在してくれてハッピーです。
ちなみにチラシも撒くのほとんどやめてます。大体チラシで流動する人数は10人前後、
印刷代金は一万位しますから、ライブハウス回って郵送の手間かけて動き回るなんて自己満足以上の価値はほぼありません。
その分、ブログとメールを強化する方向に転換しました。あ、でもポスターと画像は作ってもいいと思います。普通のブッキングライブじゃないよ、とメールでお知らせする場合にも違いを出せますし、ポスターは箱に来た人に名前を覚えてもらえます。チラシをライブハウスに撒くときはあたしは知名度作りと割り切っています。「へー六九狂ヴィヴィアンって人ワンマンやるんだ。」とか「あ、なんか聞いたことあるこの名前、見てみたいから今度○○の企画いこっかな。」という一言を未来で言わせるための投資です。
 実際、先日途中でぶっ潰したワンマンの告知をとある系列のライブハウスのスケジュールにお金を払ってのっけて貰ったんですが途中で企画をつぶしたにもかかわらず「行ったけどやってなかったぞ」等の苦情ゼロでしたもん。

 で、前の記事で書いたように、ノルマなしのライブバーはオーガナイザーと実力ある出演者に餓えてます。なので、お金払ってブッキングにセンスあるライブハウスのライブに出ていいバンドと知り合い、自主企画は格安でガレージ感を出す、というスタイルが出来上がりました。

インディーでライブやってると、皆、アメリカみたいに家のガレージとか廃墟や屋上とかでライブするのを夢見ます。でもライブできるガレージなんて金持ちのニートがメンバーでもいない限り無理ですよ。基本アメリカに比べれば日本の家屋はウサギ小屋、屋上でやるには許可申請がたっぷり必要ですし。そう考えて行き着いた結論なんですけどね。
ただ、ライブバーは椅子ありきだったり、機材が古かったりするのでそこのとこをアイデアで補う必要はあります。

たとえば、歌舞伎町の某箱は立派なソファーがあふれてましたので、キャンドルおいてラグジュアリーにしたり学ランナイトとしてアコースティックの人を観るスタイルにしてお菓子をおいたりしました。

 ただ今回ムーンステップを選んだのは作品を展示したかったから。
バースペースとステージが階段で分けられてるしなによりビールが美味いすからね。
濃い感じのバンドを連続でぶつけた経験もないのでもしお客が観疲れた場合、
スペースがくっきり分かれているほうが共演者も気が散らないし、気分も転換しやすいでしょうし。 
あと、水中さんみたいに有名なバンドを呼ぶのには正直、箱代のある箱がやりやすい。PAさんや機材がいい加減だと、企画者のお前何様だよというリスクが生じ革命どころじゃなくなりますので。

皆で作り上げる、とか、不便はカヴァーするという感覚をどこまで出演していただく人と
共有できるか、ってのが同時に箱選びの肝だといえるかもしれません。

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2009年10月28日 (水)

ライブハウスに普段来ない層のニーズを、インディース側はわかっちゃいないのではと思うのだ。

あなたが客をしているミュージシャンはライブハウスにとっての客で、
インディースカルチャーはその中で生きてます。
あえて書くまでもありませんが。

あなたの応援してるミュージシャンが一回のライブで30人は集める人じゃない限り、
あなたが払ったお金よりも高いお金を払って彼らは音楽してます。

で、金が介在することで、たくさんライブやってきたミュージシャンは、
金を払って出る価値がある箱とそうじゃない箱を分け始めます。
そのキーのひとつがブッキングです。

いくらあなたがとあるインディーバンドが大好きで、
ワンマンを期待するとしても大抵のバンドは仕事や生活に追われる限られた時間の中で音楽への時間を裂く結果、持ち時間30分のクオリティーを保つのが実は限界だったりします。と、なるとライブハウスの一晩のイベントとして持たせるためには何バンドかと一緒にやるしかない、それがブッキングです。

ブッキングは、バンドが自分たちの企画をやるときに呼びたい仲間を見つけるためにも、ほかのバンドを観に来た人をファンにつけるためにも、集客のキーにもなる重要なものです。たとえば、共演者のトリが大物ミュージシャンであれば、その人も友達と一緒に見られるって理由で客がついてノルマをクリアしやすいわけ。
で、もっと言っちまうとライブハウスで他のバンド観に来て知り合う客は、同じ日に出るバンドに好きなバンドが多ければ多いほど来易くなる。知り合いもくるし盛り上がるから。

でも共演者が素人レヴェルばかりだと、
ライブに行くまでの決意のハードルが高くなるわけさ。

なによりこっちのモチベーションもさがる。
友達になりたくないミュージシャンに話しかけられて仲間意識なんか
もたれてたまるかよって思う。

音楽好きが入り浸り、よく名前を聞くライブハウスは、ブッキングマネジャーの段取りが上手いです。出演バンドの方向性や仲のよいバンドを把握して、たとえお客が少なくてもライブやってよかったと思える満足度を引き出す。

つまり、好きなバンドみられて自分もステージ立てて2万、最高だね!

という価値をミュージシャンに提案できる訳よ。
はっきりいってそれは、うちはミュージシャンがノルマ払うのが大変で苦しんでるの知ってるからノルマとらないよ!!だから使って!!という箱よりも本気で音楽に人生かけていい歳してバイトして生計立ててるミュージシャンには魅力的にうつります。

ただそれでもライブハウスの思いは、普段ライブハウスに来ない層のニーズから激しくずれていると思います。なぜならば、たまにしかライブハウスに来ない層は、前の日記の冒頭で言ったシステムを知らないし、ブッキングシステムが逆に障壁だからです。ライブハウスのスタッフは夢見ています、他のファンで来た人が新しく共演のバンドのファンになって
くれたらシーンが盛り上がるのに・・・・。

でもおっかなびっくりでライブハウスに来た人は思います。なんで仕事帰りで疲れた体でいいのか悪いのかわからないお気に入りのバンドを4つも立ちっぱなしの空腹状態で見なきゃいけねーんだよと。だから途中で帰るんです、遅れてくるし、飲みにもいって早く精算済ませてよってバンドにいうんだよな。詰まんないバンド観て気分が盛り下がるリスクを背負うより、好きなバンドだけ見て帰ったほうがお得な気分になれるから。
死ぬほど悪循環じゃねえか、そして、あたしは思うわけだ、どのバンド観に来ましたか?って聞かなきゃやっていけないシステムが改善されない限りそれは続く。

そしてバンドはバンドでフェスを夢見るわけ。
で、食べ物だせばよくね?とか安直に考えてるよーに思う。

でも皆わかってないよ?
サマソニでもフジロックでもファンは好きなバンドが多く出るから諭吉払ってフェスにいく気になる。で、それには前情報があるんだよ、音源も聞いてるしPVも観てる。だったら飯よりも先に詳しい情報だろ?だから、どのバンド観に来ましたかって入り口で聞かれたらフェス感なくなるやろ?ただでさえ気遣いやさんの日本人で、おっかなびっくりファンやってライブハウスに来る子が今回は別なバンドの名前で入っちゃって・・・って言う一言をいいたくないためにライブを見送るなんて事態は普通に起こりうる。なのにアタシが音楽はじめて三年、何もかわっちゃいないんだよ。

myspaceもYoutubeもフェスの横っちょのスペースで演奏するための投票の道具で終わってる。馬鹿馬鹿しくてしかたない。

でも矛盾してますがきっとあたしは、11・8の企画で入り口調査をします。
お客にイベントの余韻を楽しんで帰ってもらうのに、アンケートは避けたいと考えており、
同時にどのバンドがどんだけ人を呼んだのか数として把握しておきたいからです。

いい方法ないですかね?なんか。思いついたら改善したいとは思ってますが・・・
アタシのおつむは今は限界です。誰かいいアイデアあったらご投稿ください。

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ライヴハウスは何故ドリンク代を別に取り、観に来たバンド名を聞くのか?

普段ライブハウスに行き慣れてない人への日記です。
ライブハウスにお友達のライブに行くと受付でチケット料金と共にドリンク代で・・・と別表記でオーダーをされるのですがアレ不思議に思ったことないですか?アタシは音楽始める前、それにプラスして入り口で見に来たバンド名を聞かれるのも疑問でした。

即答するとドリンク代が別なのは、その代金がライブハウス側の収益だからで
バンド名を聞かれるのはそのバンドにあなたのチケット代を収益として
カウントするからです。

駆け出しのアーティストが貸しギャラリーでギャラリー代を払って場所を借りるのと同じで、ミュージシャンは自分の30分の出演料を払ってライブしています。これが俗に言うノルマでして大体バンドだと二万前後、弾き語りだと一万円前後が相場ですかね。これに自分の出演したライブの録音・録画代金やアンプ借りるなどの機材費がかかるともっと増えます。でも、バンドはその二万前後のノルマ代をメンバー3・4人で割れるので客がゼロでも一万円以内で納めることができます。
よくバンドから弾き語りに転向した人が「弾き語りは金がかかる」とぼやくのはこんな事情からです。

出演料が一万円切ったら涙物ですとも。

受付で並んだときに、
前にいる人がバンドとか音楽やってそうな人のときに目当ての人を聞かれて
「えーとどうしよう困ったな。。。」とかつぶやいてる現場に遭遇したことはありませんか?それは彼の知り合いが複数でているのにひとつのバンドにしか自分の出演料がバックできず、もうひとつのバンドに赤字を出すことになるからです。

アートで例えたら、好きな作家ばかり集めているギャラリーにファイルもって行って売り込みに行き、認められて企画展示をやってもらえるのが、好きなライブハウスにデモもって行ってブッキングに混ぜてもらうのとほぼ一緒になるでしょうか。でも、ライブハウスはその企画にグループ展のようなホスピタリティを求めるわけです。自由参加のギャラリー企画であれば、参加費払って当たり前だけどなんか冷静になると変なシステムです。

昔のライブハウスは出演料を取らなかったそうですが、バンドブームも去り、ライブハウスに足を運ぶ人が遠ざかると、経営が苦しくなりライブハウスは金を取るようになったという事情だそうですが、もうひとつ、出演料が無料の箱は正直出演者のレヴェルが低くなる気がします。アタシの感覚だと出演料って金を払っても演奏したいという気合があるのか?お前、っていう踏み絵と化してますね。

最初はものめずらしさで知り合いも来てくれますし、こっちも張り切って宣伝するんでノルマ(大体10人分がお約束)はぎりぎり果たせます。でも、よっぽど音楽にほれ込んでなければ、月に何度も同じ人のライブなんて行かないわけで、客は減っていきます。で、客が減るってことは、自分の音楽性だけで人を引き付けられないレヴェルの実力ってわけで、そうやってノルマを払えなくなったミュージシャンはブッキングにさほどこだわりのないノルマゼロの箱やライブバーに流れていき、残念なくらい質が二分化します。

アタシは自称、NYで展示するまでいけた版画家だったのに、客を呼べないミュージシャンへ劇的な転落を遂げた女ですが、そうなったのは実力も足りないでしょうが同時に客を選んだからです。無差別に知人友人に呼びかけて人脈を保てばノルマは半分くらいで済んだかもしれません。でも、そうやって呼んだ客って、アタシの出番が終わったら即飲み屋に直行したがるし、他の出演者の出演中にしゃべって場を乱したりする率が高くて、共演者のステージ見て勉強したい自分にとってもアンダーグラウンドカルチャーの質を保つためにも絶対的にマイナスなんです。それに第一自分の実力を信じられなくなる。だからアタシは告知メールを流す代わりにブログの更新と動画のしつこいUPにこだわったわけです。自分の人間性とライブ映像に興味を持ってやってきた人間なら信じられるし自信になる。それにそういう人たちは他にも面白い表現者を探そうとイベントの最後までみてくれるし、自分がいいと思った共演者のファンになったりしてシーンを盛り上げてくれますから。でも、そのかわりノルマの金銭的負担を背負ってますけどね。

あ、なんか長くなりそうだ、続きは記事を分けて書きます。

とりあえずまとめを書くと、
友達が君をゲストかスタッフで入れてくれたのに彼に客がいなかった時、
彼はあなたに自分が金を負担してでも来て欲しいってくらいの
熱意と愛を込めてるぜってこと。

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