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2022年2月19日 (土)

コロナ禍初ライブ鑑賞

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昨日何気なくTwitterを観ていたら、町田康先生が深夜兄弟のPVをリツイートか何かしていたのが目に入りました

3人の男性がアコで歌う姿が気になり、ハモニカもも少しやる気になりたいし、そもそも町田先生がライブやる!という事でお客さんに鑑定時間をずらしていただき、コロナ騒動以降初、ライブハウスに足を踏み入れました

感染して、本当に辛かったから、この今最強の免疫力を活かしたい思いもありましたね

でだ、ライブ良かった

耳に残る歌詞を載せてきた深夜兄弟は、直感通り正解。ミカカさんのギターがバンドステッカーベッタベタでかなり親近感を持ちました。私は清志郎さん良く知らないけど、生で観たらこんな雰囲気だったかなとか

一曲目から手持ちのドリンクの缶を開けてしまったけど、飲んだ状態で拍手すると音が微妙になる問題が発生するんですよね。声出せないから、ちょっと飲んでる缶持ち上げるとかね、やるんですケド

広島から来ていて明日もライブみたいです、ブルースハープ弾きながら歌うジャッキーさんと話しました。私が千葉出身だと話したんだけど、何故か千葉県の認知度に自信がなくなって「千葉というところで…」と消極的に話したら「千葉ぐらい知ってるわ!」と突っ込まれました

で、次が町田先生のいる「汝、我が民に非ズ」。そして20歳の頃本を勧められた頃から今までを思いつつ町田先生と向かい合いました。

ステージのビニールカーテン越しに

まるでショーウィンドウのマネキンを見た気分になったのはおそらく、先生が想像を絶して華奢だったからな気がします。でも、どういう訳か、PiLのライブで見たビールっ腹のジョン•ライドンと被る、何故だ、ああ、眼光の鋭さだわ。

MCで今日の昼はファミチキ食べた、という妙に庶民感覚のある上流階級の町田先生

ステージに橋爪功さんみたいなフルート奏者がいて、ああ、きっとこれPiLみたいに不思議なグルーヴ出すわ…と予想したらやっぱりそうだ!!

町田先生は生きるパンク文学だなと驚いていたら、ドラムの人が美大時代に同じアパートにいたパーカッションのお姉さんで更に驚き、遂に脳が渋滞しました

やっぱり良かった、生で見られたに21年振りの再会まで乗ったら色々溢れる!

てか、憧れの人を生で見に行ったら、メンバーに知ってるお姉さんがいたって必然はやっぱり凄まじい

もしコロナに感染して、療養終えてなかったら、そこから2週間くらい経過したという絶妙な時期に広島県から来たネットにあまり情報が出てないバンド?トリオ?を見たいと思わなかったらなかったのですから。

無駄に箱に居残っていたら、お姉さん(高橋さん)が出てきたので、話しかけたら「美大で木版画やってた、こんどうさん⁈」と言ってくれて嬉しかったけど、さて、今に至る道をどう説明したものか…

帰宅したら、腰痛と頭痛で少し微熱に。やっぱりまだ身体は弱ってたけど、知恵熱かもしれないくらい盛りだくさんな午後でした。


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2022年2月 6日 (日)

新コロ日記4「発症したら役に立つやもしれん話」

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昨日、久しぶりに外出しました。外はこの季節にしては暖かいような風が冷たいような。。。でしたが、ショッピングセンターに入ってからが恐怖。3、4人で連れ立って歩く人や、ちょっと混み合った場所に行くと心の奥から恐怖と怒りが湧いてきて戸惑いました。この密が私をあんな危険な目に遭わせた!という感情が酷く湧いたんですよね。で、早く安全な家に帰りたくなりました。こんなネガティブなことを考えるのは私だけかもしれませんが、ああ、私、本当に辛かったんだと思い、ケーキを買って久々のコーヒーを淹れました。嗅覚は戻ったけど、結局鼻水で詰まっていますが、生還した最大の見返りである「予防接種者の持つ1000倍のコロナ抗体」を堪能するのにはまだまだ時間がかかりそうです。

(でも今日も外出したので記念写真、昨日よりはマシかも)

twitterで知ったんですけど、私がオミクロン株で経験した、下痢、嘔吐、嗅覚異常などの症状を経験する感染者は10人に1人くらいの割合だったみたいで。夫は一度だけ37度であとは咳とか眠気で36.6度くらい。息子は初日の発熱と体の痛みのみで終了で、この2人と比べてしまい余計落ち込んだりもしました。(あまりに私が不調を訴えるので解除が一日延びたし)詳しくは、諏訪中央病院のHPから飛んでみてください。

で、ネットで医者とか研究者が「もう全員いつかcovid-19に感染する」と言い出している昨今、自分の経験から役に立つような立たなそうなことを書いてみます。5人くらい記事を読んでくれていた人がいたのでお礼に書いてみます。

☆うちら夫婦は、ワクチンの副反応と実際の反応がよく似ていた。
夫は、ワクチンを打った時、一度目も二度目も腕の痛み以外は特に不調なし、私は1回目から頭痛騒ぎ、2回目はお腹がずっと熱い37度台の発熱でしたが、実際の発症も夫はお医者さんがPCR検査してしなくてもいいと言い出すレベルの風邪症状(これは本当にコロナ患者かわからない)、私は一回めの発熱でひどい頭痛、2回目の発熱が腹部で結果ひどい下痢でした。自分が発症したら、ワクチンを打った時の副反応を思い出すと良いかもしれないです。

☆怖い人は発症から3日分の療養食があると安心
療養食とパルスオキシメーターをお願いできる、うちサポコールセンター(東京都)で発注したら到着は明後日と言われました。私達家族はPCR検査の結果が出たのも2日後、つまり、発熱から発症して一番ひどい症状が出ているのに外に出られない期間は何も助けが得られないと考えた方がいいです。ついで言うと療養者専用コールセンターのサポートも陽性になって保健所か厚生労働省のシステムまで情報が届くまで受けられないのでそれまでは自分の体力と救急車が頼みになります(ということを考えると発症後即抗原検査をすればある程度のサポートに繋がれる神奈川県の自主療養システムはある意味合理的な気もする)。ちなみに私が療養解除してすぐ発症したお客さんがいて、自分で調達するよりAmazonプライムが午前中到着だから早い!と思って送ったら届いたのは予定から12時間遅れて夜だった、という事案も発生しました。
なので、もし発症したら連絡一つで玄関先まで何かを持ってきてくれる親族や友人の確保、それが厳しければ、経口補水液一日最低1.5L分、病中病後の体力回復系栄養ドリンク(胃腸が熱で破壊される可能性もあるのでノンカフェイン推奨)、3食分のお粥を3日分準備しておくと助かると思います。(書いたのは一人分。ちなみに発熱する人の確率は感染者の1/2)あと、お金がある人はパルスオキシメーターもあるといいです。私も今回の件で買おうかなと思ったんですが、脈が遅くて測るとかえって心配になるんでやめました笑。あと、カロナール!!アセトアミノフェン!!これは副作用の少ない最強のお守り薬です。あとカイロ。頭に熱が上がってしまい、カロナールも効かなくなった時に下半身に熱を移動させる目的でお腹に貼ったら楽になった時がありました

☆医療保険が使える、入るなら感染前だ
私と夫は掛け捨ての医療保険に入っていました。これ、保健所が指示した自宅療養は入院扱いで保険金支払いの対象になるらしく、嬉し涙が出ました。ただ、保健所から出る療養期間証明書が必要になるのですが、神奈川の自主療養システムだとこれが出ないみたいなんで注意です。ウチは子供の医療費が無料だから、無理して払うのをやめようと彼が赤ちゃんの時に息子の入院特約を解約してしまっていて残念ながら対象になりませんでしたが、子供も入っているとこういう時に役に立つかも。新たに加入される方は、加入時に一応対象になるのか確認してくださいね。

☆当日中に生活必需品を配達してくれるサービスがあったら調べておく
ウチはAmazonに頼むとたまにポスト配達されて面倒だったので西友ネットスーパーを多用しました。それでも届くのが翌日なので、当日必要なものは一度だけ近所の奥様にお願いしました。もし当日中にちょっとだけ必要なものを買い足せる宅配サービスがあったら加入しておくといいかも

☆PayPayにお金を入れておけばよかった
友人に買い物の代理をお願いした時、クレジットカードは気が引けるとのことで現金になりました。でも、手袋して除菌ウェットティッシュで拭いてってやっても不安だったので、みんなが入っているキャッシュレスサービスに入っておけばよかったと思いました。LINE Payは意外に皆やってなかったんです。あと、闘病中にカードの引き落としが来てこれも焦りました。オンラインの銀行サービスを使っていたので自力で資金移動できましたが、手元に現金、当日準備ってのはwithコロナ時代にはリスクが高いと感じました

☆発熱と下痢してしまったら水をチビチビ2L
とにかく水を飲めと医者も看護師さんも言うから水は意識して飲んでいましたが、結局私は、コロナじゃ無かったら点滴を受けたいレベルまで脱水しました。2Lの経口補水液かスポーツドリンクを、スプーンでチビチビ沁み渡らせるように飲む、という具体的なアドバイスは皆さんもしてもらえない可能性があるのでお伝えしときます。トイレに行く回数も少なくなって楽なはず。でも、吐いた後は一時間我慢してから補水開始だそうです。喉への刺激で再度吐くのを防ぐためとか。ウチは脱水のサインを気付ける大人がおらず、ハゲ丸くんと間違われて終わりました。だから最初から、熱出した、吐いた、下痢した、じゃ2Lと思ってた方がいいと個人的には思います。

☆食べられる人は回復が早い
息子は発熱時、夫が出したチーズトマトうどんを休みながらもガッツリ食べて翌日以降熱が下がりました。夫は私の1.5倍量を常に食べていて、療養中も変わりませんでした。発熱後に夫が出したスパゲティナポリタンにブチ切れてお粥を食べた私は二度目の発熱をしました。食べられない私は、アイソカルやメイバランスという液体総合栄養食を試すようになりました。ちょっとお腹が緩くなりやすいですが、食べないよりは今もマシな感じがします。あと、私は心療内科で処方された亜鉛サプリを嗅覚回復の御守として飲んでました。実際に亜鉛は後遺症の対策に飲む方もいるようです。

☆精神の支えは持っておくべき
嗅覚を失った初日は、物珍しさもあって前向きでしたが、2日目以降、現実が身にしみてパニックになりました。でも、療養食のパンフにあった心の電話相談はいつも話し中。どうしても生の人の声を聞きたくてこだわってしまったけれど、東京都のホッとラインでもよかったよなと思います。それでも今受けているカウンセリングをスカイプにして受けられたので全くダメではなかったんですが、絶望の波は突然にグアっとくるのに外で深呼吸も出来ないしで、本当に死んじゃいそうでした。私はLINEで数人に迷惑をかけたしブログも書きました。そういう人がいてよかったし、もし療養中の人がいたら、後半の方がメンタルが弱ってくるのでお声をかけてあげて欲しいと思います。

☆結局、何がベストな支えかは正直わからないけど、声かけはしていいと思う
コロナ療養を開始したときに「必要なものがあったら送るから言って」と言われ最初は困惑しました。我が家は療養開始から経済がストップしてしまったので、バンバン頼むと後で経済が困窮するのが目に見えて怖かったからです。だからシビアな話、ギフトなの?代理なの?みたいなことでも悩みました。また、本当に軽症なのか、発熱で意識が飛びかかっているのかでも返事のできる範囲に差があると思います。また、東京都の場合は療養食が届いているか否かでも変わって来ます。療養食が到着後は、大量発注できずに送料がかかるネットスーパーが使いづらく、ちょっとした不足品や、生野菜や果物を購入してくれる人がいて本当に助かりました。でも何かあったらと話してくれる人がいなかったら頼れなかったので言われた方がやっぱりいいと思います。配達人に立候補するか否かの別れ目はその家の玄関先に行けるか否かの関係かでしょうか。アパートやマンションなど集合住宅住まいで症状が辛い人はポストに辿り着けない可能性があるので、許可なくポストに届くものの配達はしない方がいいかも。
で、これは私が思うに絶対歓迎される連絡者は、ジャストなうで自宅療養中の人(情報交換したり励まし合ったり絆が生まれやすい)、発症経験者の人(質問しやすいし、愚痴も言いやすい)、話し相手の立候補者ですかね
で、私、先述しましたが療養解除後にかなりお世話になってるお客さんが一人倒れたのでサポートしました。「○○円まではプレゼントとしてサポートしたい、もし精神的に負担になるなら元気になった時点でルタオのチーズケーキ買ってくれ」とまず伝え「熱は、食料状況は?」みたいな質問をしてから経口補水液などを送りました。とりあえず、感染初期はスピーディーに状況にあったものをプレゼントとして送ってしまうが正解な気がしますが皆さんはどうでしょう。意見交換したいですね。

☆家庭内感染は防げないと思った方がいい、防ぐなら予行練習すべし
我が家はそんなに部屋がある物件ではないですし、息子も幼児で寂しがり。元気になってからは隔離が困難でした。夫を一時期逆隔離しましたが、「あ、そういえば歯磨き粉、共有してんじゃんダメじゃね」みたいな駄目ポイントが後からゴロゴロ出ましたし、保健所の人の発症までの日数換算だと、息子から私が感染したのは家族での食事中。大皿料理から取り分けたりしているので、そもそもそういう食生活だった場合はもうかかると思った方がいいと思います。隔離に成功したすごい先輩は、感染者がトイレを使うたびにドアノブから全部除菌消毒して換気もしていました。トイレ掃除がおっくうでドメストを使い始めてもまだサボる私には無理な話でございました。それでも防ぎたい場合はもう避難訓練並みに隔離訓練をしていた方がいいと思います。

☆発熱外来でPCR検査してくれる病院は限られているから調べておこう、あと習い事への連絡は忘れがちだから注意
息子が保健所の聴取で感染を疑われた日は、保育所の通園日でした。実際、同じタイミングで発熱した子が数人いたけど、PCR検査に至らなかった子が数人いたとか。私はかかりつけの小児科が風邪で診察してもいつもPCRを言い出さなかったので不思議に思い、区のHPを調べると、登録してある病院の発熱外来でしかPCR検査が出来ないことを先月知って頭の片隅に置いていました。なので息子が異常な発熱をした時にすぐに対応病院に電話出来ました。実はそこでも胃腸炎で済まされかけていましたが、週明けに集団の検査があったため、不安を訴えてお願いして受けた結果が今回に至りました。恐らく、PCR検査ができる病院と知って駆け込めていない親御さんもいると思うのでこのお話を書いときます。で、もはや発熱外来は埋まっているので、いくつか徒歩で行ける範囲で候補を知っておかないと発症時に絶望すると思います。余談ですが、発熱外来の先生は、自分の病院で陽性患者が出ると休診日も患者の自宅に電話して容体を伺うという負担がかかります。だから発熱の先生が検査に消極的なのもなんとなく「負担が増えるし、受けても結果がすぐ出ないから秤にかけて...ってのもあるだろうなあ」と勘ぐったり、人気の医院の先生が発熱外来していないのも「この先生はこれ以上負担を背負えないと判断したのかな」と想像したりしています。で、私は保育所への連絡を頑張りすぎて、プールの連絡を忘れて、無断欠席になってしまいました。習い事は頭から抜けがちなので注意です(私だけかも)

(次、東京都で緊急事態宣言が出るとしたら保育所や高齢者施設が重点化するという噂を聞いたんですが、正直、かかった人間からしたらやむなしです。見た目普通の風邪で勤務を控えるのが難しい親は私も含め多いと思うし...病院も速攻PCR検査しましょうと言わないのであれば、やっぱりこれからもクラスターは出続けると思います)

☆PCR検査は結局お金がかかる、抗原検査キットを買っておいても良いかもしれない
私はずっと発熱外来でPCR検査受けたら無料だから、と渋っていましたが、結局発熱外来で受けても3150円の診察代と検査費がかかりました。だったら最初に感染の見通しがつく抗原検査キットを持っていても良かったなと思いました。余談ですが、PCR検査は鼻に突っ込む式と、唾液式があります。唾液式が身体的苦痛が少ないですが中々唾液が出ないので、唾液が出やすい妄想ネタを持っておくと良さそうです。

と、思いつくことを思いつくままに書いてみました。

目下、私の課題は今、休養をとりつつ復帰妥当と言われているのに責任感やらお金の心配やらで、上手く休めないで動いてしまう自分をどうコントロールするかです。戸惑って戸惑って、自分の気持ちがどこにあるかわからなくて身体に不調を出してしまう自分をどうにも出来なんですよね。お医者さんには「自分で病気を作り出していけない」と言われるけど、霊視のたびに自分の心の声を止めてしまう私は、体調の異変が心の訴えだったりするんだけど、でもそれは医者には「面倒な詐病の患者」としか捉えられないという現実があって、それでまた自己肯定感が削られるという負のループをどこに相談して誰と分かち合えば良いのか、どうすれば解決できるのかを抱え込んでため息をついております。

原因はわかっている、でも解決策が見つからない。ホント、困っちゃいますね。
でも、今回も症状がキツかったのが夫だったら、もっと大変だったかもしれないし、救われたこともたくさんあるんだろうと信じて立春の風に吹かれています。皆さんはオミクロンの季節を上手に乗り越えてくださいね。

あ、あと最後に
☆療養開始したら仕事するな
少しでも出来ることを、と思ってやって結局漢字のミスを出したり、一部でも動かせているのだから、ちょっと霊視の話を突っ込んで良いだろうという質問が来て答えてしまったり、それで、「あ、寝てるけど眠ってない!」となった夜に2回目の発熱をして、すごく心身共に自ら傷付けてしまったり、人を信じられなくなってしまったりしました。これは私の完全な過失ですが、可能な限り療養中は療養に徹してください。Covid-19はイキがいいウイルスです。あなたの隙をいつでも狙って、可能な限り弱ったところを貪りたい元気がある細菌であることを心に止めておいてくださいね。

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2022年2月 2日 (水)

新コロ日記3「脱水という落とし穴」

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昼少し前にかかりつけ医さんから電話がありました。私も予定では明日療養解除です。本当に?まだこんなに頭が痛いのに?でもそれ以上にオラクルカードを自分に引いた時に2日連続で世界の終わりの魔女が出て「私、いよいよオミクロン株に感染するみたい」と夫に話してからまだ一ヶ月も経っていないことが信じられないかもしれないです。


2回目の発熱明けの金曜日、朝ボーッと天井を見ながら「死んじゃうかもな」と思いました。こんなにもケアが間に合わず自分の体力任せの日々がどこまで続くのだろうと思い出したのはこの頃だと思います。昼にお粥を食べた時に何か感覚が変わってしまってました。嗅覚が無くなってたんです。この嗅覚喪失初日は「きっと戻る」と信じられてたんですけど、自分のメンタルは予想以上に弱ってました。土曜ぐらいから「もうだめ死ぬ!」と突発的にベランダに飛び出すようになっちゃったんです。嗅覚って、実はワーキングマザーのメンタルを大きく支えてたんです。ちょっと休ませてと言って飲むコーヒーの香り、遊びついでと言ってお風呂に投げ込む入浴剤。休めない日々を支えていたのは、そういう日々に溶け込ませたリラックスフレーバーによるところが多かったのにそれが奪われた、そもそも五感を失った私の霊能力はどうなる?そういう抱えきれない不安が一気に体を駆け巡って、でも外を散歩して息抜きも出来ず、吐き気も頭痛も一人だけ治らない現実と合わさってうおおおおおおってなる。そう、後半はこの療養が終わるのに相変わらず自分は頭痛も吐き気も治らず食欲もない、という他の家族との比較がズーンとのしかかってきます。まるでつわりの時のように。で、東京都も考えてくれていて、療養者向けの心の相談ダイヤルがあるんですよ。本当にコロナ騒ぎが始まって2年、流石東京都考えてる!希望を求めて毎日電話しました。そして毎日話し中でした。流石史上最大の感染者数であって、悩んでいる人の数も最大。ここも機能していませんでした。療養開始から同じように療養に入った先輩ママや自分の母と話すことでなんとか気持ちを立て直していました。

でも、たまたま連絡してきた友人がデリバリー係をやってくれたり、一日遅れましたがフォローアップセンターの連絡先が送られてきてそれは救いな日でした。このフォローアップセンターですが、保健所からの患者データが届いていないと最初から発症日からの聴取から始まるので、本当にしんどい時は前半は他の家族に話してもらうなど工夫しないと容体が悪化するかもしれません。なんで私は不安になったら悪くなりきる前にすぐかけてましたが一回だけ看護師さんが疲れていたのかイラついて回がありました。でもめげずに早めにかけたほうがいいと思います。で、本当は息子の件で保健所さんから電話があったときにすでに番号を聞けていたんですけど、保健所の人に「発熱者専用の相談窓口」と言われたのでHPに載っていた番号と勘違いしてしまったんですね。その時に息子のことを思い出せていたら、そしてカロナールを早めに飲んでいたら嗅覚が消えることは無かったかもと後悔しました。

土日は後半2回目の「死んじゃうかもな」を発動していました。朝は吐き気、午後から頭痛、場合によっては下痢。朝はリンゴしかかじれず、食生活を正して36.6度の体温を維持してきたのに35.2度とか上がっても35.8度しか上がらず不安になってきました。フォローアップセンターの看護師さんの勧めでかかりつけ医さんに胃腸の薬を貰いました。元々の薬に鼻喉の薬から胃腸薬、「頭痛と吐き気はコロナの主症状だから堪えるしかない、頑張って」と言われ薬たちが頼みの綱でしたが実に12種類は飲みました。もうやめたいけど勝手に辞めるの怖いしな。土曜日は待ちに待った保健所からの電話が私達夫婦宛に来た日でした。私は発熱から6日目のことでした。やっとパルスオキシメーターをお願いすることが出来ました涙。でも日曜の夜は下腹部痛に悶えていました。これは大腸に穴が空いているのではないかと言ったら看護師さんに「穴が空いてたらこんな話せてないんで」とピシャリとされました。「クー!頑張って冷静に話してるんだよう」大袈裟にいう癖が自分にあるとしても眠れないほど痛かったので寂しかったです。ちなみに保健所は人手が足りなくて夫に電話してきたのは獣医さんで、私には事務員さんでした。

月曜日、息子はもう解除間近なのにまだ吐きそうな私。午前中に届いたパルスオキシメーターに異常は無かったものの、吐き気が止まらず無意識に舌を出してました。この方が呼吸が楽だったんですが、夫がそれをみて「何ハゲ丸君やってんのw」と爆笑してスマホを取りに戻るとツルピカハゲ丸君のOPテーマを流してきました。「ハゲ丸くん、親友が(私の旧姓の)近藤って言うんだよ」「知ってる知ってる」とかいう会話をしました。私は頭使うのもしんどくてもうオラクルカードをやめてたと思うんですが、カロナールもリーゼも効かない謎の頭痛に苦しんでいました。あと、血便も出たっぽくて半泣きでした。先生は痔ではないかと言うけれど、痔にしては肛門あたりは痛みがなく不審な感じ。しかし、往診もしてもらえないので真相は闇の中。いや、ケツの中ですかね。下ネタすいません。

で、昨日の夜。頭痛がしんどくて、食事もしんどくて寝込んでいたら脈拍が100を越え出して最高に怖くなってフォローアップセンターに電話したら応対の看護師さんに「脱水ではないか?」と言われました。「なるべく水を飲んで、そして食べて」と言われるものの、既に胃が疲れていてスポドリをやめて白湯にしていたレベルだったので困惑し看護助手のお客さんと先輩のママに連絡すると二人の意見は一致「それ点滴しかないよ」それぞれがファストドクターの電話番号を調べてくれたり、体に残る水分の取り方を教えてくれたりして色々試し始めました。でもファストドクターも保健所の許可がないと往診はできないとの事。ダメ元でかかりつけ医に電話すると「大丈夫だよ、オシッコが出なくなったら入院だけど。スポーツドリンク飲んで耐えるしかない」なのでちまちまポカリを飲み続けました。頭痛が少し軽減されました。あと、この騒ぎの最中に猫がウンチをして「最悪!臭い」と叫んだことで自分の嗅覚が戻ってきたことにも気がつきました。いい匂いはわからないけどやった!!

それで、深夜「もしかしたら月曜日に私が舌を出したのは脱水で苦しかったのかもしれないなあ」と思いました。私達夫婦は医学知識が乏しかったのでツルセコ以上の発見は出来なかったけど、せめて喩えがバグダッドの野良犬だったら脱水に思い当たったかもしれない。というか、看護系の人がいたらここまで苦しんで無かったかも。自宅療養は本当に住人の知識で対処が変わってくるなと思いました。

そして今日。かかりつけ医さんに「あなたが昨日言ってた症状は脱水じゃないよ、オシッコが出るうちは違うから。自分で色々気にして病気を作り出さないようにね」とダメ押しの言葉をもらいそれが心にズーンときています。文章を書く事以上の精神安定は見つからないけど、本当にお腹を壊したし、食べられなかったし、辛かった。優しさを求めるのは贅沢過ぎる現状だけど、でも、やっぱり繊細な自分が悪いんだと追い込んでしまった。私、本当にまた普通の生活が出来るのだろうか。

でも、私達の療養生活はかなり上位に恵まれています。発熱外来に発症日に行けて、都の食料が貰えて、毎日休診日も療養期間中に電話してくれるお医者さんのお世話になれた。重症化が懸念される夫は平熱のまま経過をたどり、息子のお世話と食事を作ってくれている。お客さんも相談に乗ってくれたり物資や知恵をくれてデリバリーしてくれた友人もいる。落ち込んじゃダメだ、5分と立ってられなくても、でも、先が見えないって不安。速攻働いて、息子のクソ高い学費の心配から逃れたい、でも心は「まだ無理」と叫んでいる、どうする、どうする、どうする。


とりあえず嘆くだけ嘆いて飽きるまでやろうかなと思います。以上が、恵まれた軽症者家族の記録でした。
最後に、パルスオキシメーターと食料担当のうちサポダイヤルは繋がらなかったら可能な限り深夜に試してください。
そのほうがつながると思います。

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