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2021年11月20日 (土)

月蝕を見逃した夜

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3週間前に引いた風邪の咳だけが引かず、鍼灸院やらに行けない。そんな中、飴を舐めつつ息子の就学前検診を受けた。

帰りに小学校の校庭で遊ばせている時に、一緒に遊ばせていた子の親御さんから息子が、先生の見えないところでトラブルに巻き込まれてるみたいだという話を聞かされた

その前日は、クラスメイトが貰った手紙を友達が破くのに関与して先生が仲裁した話を園で聞かされたばかり。

息子に連日「本当なのか?」と問いただすが、証言は二転三転する。らちがあかず保育所に連絡すると咳が溢れて止まらない

流石に喉の奥から血の味がして、身体もエビのようになったので医者に行くと「咳喘息」と診断され、人生初の吸入器を使うことになった。小さなTENGA状のケースの蓋をあけ笛みたいな中身を吸い込むとか、ある意味取りようによっては卑猥な仕上がりになりそうなシチュエーションも、四十過ぎた私では小さな鼓笛隊のような滑稽さが漂う

結局息子の問題は、前者は勘違いっぽくて、後者は仲直りして解決している。でも、私の中になんだかんだ「うちの子に限って」という気持ちがあるんだなと思ったし、2番目の問題が起きた翌日、息子が登園早々先生に「緊張してお腹痛かったケド頑張って来たよ」と話してるのに驚いた。一緒に送る私には一言も言わなかったじゃないの!

気がつくと息子は、多面性を持つようになっていた。私だけが何でも話される相手ではなくて、私より話しやすい人を選んだり、これは母に言えないが、という選択肢を持つようになっていた。

園の先生が「子どもは社会が育てますから」と言った時、息子という舟が親という岸を離れ、少し海に向かい始めた事を知った

思えば、私もあったじゃない、親に話せないとか大人に話せないとか、私はやれる事はやってるし、はみ出る部分は仕方ない

それに、私に見えてる息子はいつだって優しいじゃないか

そんな事を考えた帰り道、息子とミスドのポケモンのドーナツとオモチャ屋のブラックフライデーセールに立ち寄り、ヘトヘトになって帰宅した

その時、頭上で月が動いていた筈だが、私は何も気づかなかった。てか、昨日が月蝕って間違えて教えられていたし、空を見上げてる人もいなかったのよ

情報の間違いに気づけた夫がほくほくと天体ショーの感想を話すのを、私は買った激安おもちゃを見つめたまましょんぼりして聞いていたら、昔Twitterで同業者が月蝕を見てはいけないと自信満々に書いていたのを思い出した。いや、あれは日蝕だったかな、忘れたわ。

蝕の影響を受けて人生や感情を大きく変えることになる人は、それを眺める余裕がないって事でいいかな、見ない事で蝕の力を最大限に活かせたって事にしよ、と考える事にした

次の蝕はでも絶対見たい!



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