ジョージア

寝付きが浅く諦めて朝方、ベッドから起き出した。パズルゲームをやりながら、ふと「ジョージア」って映画を思い出した

涙を流してドロドロの化粧の顔で、なんだか足掻ききってチグハグなロッカーをしてるジョージアが、売れてるカントリー歌手の姉と同じ歌を歌うラスト

「no more hard time…♪」

ジョージアは歌った後で「本当はこの歌は姉さんが上手いの」と言葉を絞り出して終わる

映画は広告が言うほど興奮しなかったが、この台詞はなんでか残った

そして、パズルに詰まったアタシはその映画を思い出しながら続きを考える

「本当はこの歌は姉さんのほうが上手いの、でも私も歌わなきゃやってられないの」

こう紡いだ時に、頭の中でパチンと答えが弾けて、パズルをやめた

あ、この映画は、売れたり有名になれてなくてもそれがないと生きている意味が見出せない、アタシみたいなヤローのためのロードムービーだったんだと気づく

最近は人様の歌にしがみついてでも、必要だと言われたいなんてな、でも、君のそばにいられるなら幸せなんだと音楽に対して思う

そして、そういう生き方だって美しいのよ

土用予報は10/18分まで完成