料理にまつわる自己分析
前述の通り、私は料理が好きではない。今でも塩と水だけで生きていけたらと割と本気で思っている。そんな私の食生活を救ってきたのが料理に目覚めた夫。
ただ、仕事と育児に追われてウチの料理の要である彼が時短料理に走り始め、なんか最近物足りなく、でも、昭和の男よろしくそれを咎めるのも無責任なので、とりあえず料理のなんたるかを知りたいと思い、本を読み始めた
暮らしのおへそシリーズで知った有元葉子さんの「レシピをみないで作れるようになりましょう」は革命的だった
この本には分量を表す数字がない!ほぼない!見た目がこんな感じになったら次の行程ね、という描写と雰囲気を伝える大量の文章があり、私の中に初めてイメージが構築された!
多分私が音楽理論をさっぱり理解しなかったのは数字や記号から何かを理解することが壊滅的に駄目だからだと気付いた。ついでいうと、動画よりも文章の方が入りやすい
ギターの本で、六弦は指の中ほどに食い込むまでフレッドに沈ませ、そして全てを解放するように後方に滑らせる!!みたいな小説みたいな教本があればいいのに!
そして2冊目「料理が苦痛だ」という本多理恵子さんの本。嫌いになった理由に共感の嵐!心から分かり合う友人と会った気分すらしている。まだ読み途中だけど。
彼女の本は私が料理を嫌いになったのは、それが「義務」だという認識を実家での生活のなかで植え付けてしまったことだと再認識させてくれた。
特に父が昔言った「女なんだから料理くらいやれ!」というただ一度の言葉が→父好みの女にならない!私は私でいるために料理やらない!
まで発展したことが一番の原因だと思っていたが(だから、好きな男が出来た時だけはやれた、愛されたくて)
でもそれだけじゃなくて、有元さんの本で彼女の料理の視点に触れるうち、「ブロッコリーの茎とか、魚の煮物の後の汁とか、このあとどーしたんだろう」みたいな疑問が沢山浮かんで、多分私は作る以上にエコでありたいみたいな気持ちも邪魔してるなと気付いた
あと、健康についてかな、揚げ物ばっかり食べたらAGEが増加して一気に老けるじゃん、みたいな
でも、こういう自分を知ることは何故か私をキッチンに向かわせてもいる。嫌な理由をクリアすればいいんだ、という脳の悟りにプラスして、やっぱり有元さんの文章が魅力的だったからだ。
まぁでも、道楽を超えてまで究める気はまだないです
どちらの本もオススメです
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