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2017年5月11日 (木)

涙の効能

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今回の表紙が何故漫画なのか、最後にそれは書くとして雑記

ここにきてちょっと食材の効能が知りたくなりました
息子がちょっと風邪引いてたら「じゃあ風邪に効く食材は〜」とか
パラパラッとめくって調べられるような良書なんですが
こういうのって書店員さんに聞けばいいんでしょうか

ていうかネットで逐一引けばいいような気もしてきました・・・
そういう本をお持ちの方、特に何かお礼は出来ないのですが
伺えたら嬉しいです

先日の記事を書いた後、私息子のお迎えに行きました
息子をちょっと湿疹関連で病院に連れて行きたかったので
めずらしく私がお迎えに。

記事の事を反芻しながら歩いていて私は過去を回想していました

アーティストだったとき、名前が売れてもお金が稼げなかったんです
怒られながら派遣社員とかやってまして
その上、あるときとある展示主催のアーティストさんに母が
『アーティストは身内が支えなきゃいけない』というようなことを
言われて母が決意に満ちた顔をして
「アナタの事は私が支える」なんて言いだす始末で。

でも私はなんとか自活出来る作家になりたくて
焦って画廊に未払いの作品代を請求して嫌われたり
もがいてもうまくいかなくてすごく自分が恥ずかしかったんです

ところがある時を境に霊能者になってしまい
それまで関わってくれていた人たちが離れてすごく寂しかったですけど
私はそこで喜んでお金を払われる喜びを知りました
両親の誕生日に奮発したランチをプレゼントする事もできました
身よりのない猫を引き取る事も出来たし
音楽活動も出来たし
自分の理想を追求してイベントも出来た

プライベートがなくなりかけて苦しい思いをする事もあるけど
私は求める幸せを作る事が出来た

でも、この力が産んだ息子を不幸にするなんて
なんて悔しい事なんだ・・・

そう思ったら悲しくて悔しくて
歩きながらずっと涙を拭っていました
四十路の近い女が恥ずかしい限りで

あの日、助産院に行く前に近くの神社にお詣りしたら
そこの神様から「言った先で厳しいことを言われるだろうが
きちんと聞くように」という御告げをうけたり
その彼女のヒーリングがなんだかんだ3時間くらい効果があったので
そういうことからも私はその言葉を真に受けてしまったんです

そしてそこからずっともがいていた気がします
「私はこの生き方をする限り、息子を幸せに出来ない」
「でもこの道を選んでいる自分は本当に勝手だ」
「不幸にするであろう欠点があるのを私は沢山思い当たるんだ」
「でも出来る事なら避けたい、どうしたらいい?」

彼を賢くしたらいいのか?
自分の性格がまともになればいいのか?
部屋を広くしたらいいの?

やってみよう、おいつめられた、
また怒ってしまった
駄目じゃないか、やっぱり駄目だ、私は人格に欠陥があるからだ
息子怯えてる?泣いてる?
駄目だ、どうしても何をやっても道をかえられない・・・

そういう苦しさが日々重たくのしかかる日々でした

ウワーンではなかったけど
でもやっと泣いたなあ・・・

なんて思って学校についた時
何故か息子は廊下の奥からかけ出して
靴を履き替える土間を飛び越して
私の胸に飛び込んできました

(出来過ぎた展開だな・・・)

でも、私はそのとき
「息子は私の事を好きみたいだ」
と思いました

そこから2日、私何故か怒鳴らなくなりました
まあ予約もないせいもあるんですが
なんとなく息子といるのがたのしくなりました

ずっと泣けなくて苦しかった
泣いたら敗北を認めるような気もしてたのかも
でも、泣いたら自分の本音が分かって
彼女の陰が消えて、
子育ての理想とかとりあえずどうでもよくなりました

泣かないと終わらない事ってある気がする
そして一番弱っているときに
「あなたがその仕事をしていたら子供は不幸になる」
みたいに言われたら他にも弱る母ちゃんはいるかもしれない
と思うようになりました

泣くってすごいですね、本当に。
とりあえずしばらく、息子とやってみたかったことをしようと思います

で、冒頭の本なんですが
内田春菊先生の「わた繁」シリーズ
やんだ妊婦だった私が、子育てはこんな風に楽に構えてもいいんだ
と思える前半四冊で
分娩はこんな感じで行われるという知識も得られて重宝しました
ので同じようにガチガチになってるママとプレママにおすすめします。


 

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