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2016年2月18日 (木)

ロードムービィー

出産を経て音楽から遠ざかった日々を送る中でつくづく思う事がある

私は友達が欲しくて音楽をやっていたんだろうと思う
それはもっといえば「家族」であり、
うちの業界的に言えば「ソウルメイト」というやつだ

だからYOSHIKIの自伝を読んでメンバーが家族のように感じて
片時も離れたくなかったという一文の気持ちが痛いほど伝わってきた
むしろそのエピソードに寄り添う事が自分に寄り添う事だった

確かに音楽を始めた時の気分は、
いつか大きい会場でたくさんの人を前に歌うってヤツだった

でも、私の中にはジョーストラマーがいて
私が音楽を始めるにあたって正しいことは楽器は上手くなくていいが
魂をこめて曇りなく歌う事で、純粋にメロディーと歌詞を作る事だった

そうすれば、ある日ミックとポールとトッパーが私を見つけてくれる
と根拠もなく信じていた

音で繋がれば
マーシーとヒロトのような関係が
ティムとラーズのような関係になれる
そういう人に会えるんだと信じていた

そしてその仲間とおんぼろのバンでアメリカの延々と長い道を
旅するように進んでいく

「ヴィヴィアン、また霊視しちゃったの?壊れる前に戻ってきてよ
めんどくせーんだから」
と背中を笑顔でこつかれて
「そんなんじゃないよ」
と言い返してバンに戻ってまた夜はマーシャルぶっ放して
全部忘れる、みたいなそんなロードムーヴィ

それを送れたら幸せになれるんだろうと思った

だから音楽会社の人に「売れたいですか?」と聞かれて
ハイと言えなかったし
サポートを頼めといわれたりブログでそれを探しても
何か違うんだよなあと思った

私にとっての彼らはライブやってたら自然に
ステージを観にくるものだった

でもその為に必要だったのは他の全部を棄てても
練習をする事だったんだと最近気付いた

だから当時所属していた店で
もっとシフト入れと言われても断るべきだったし
ライブハウスが客が増えないのをミュージシャンのせいにし
ミュージシャンがライブハウスのせいにして延々文句を言うのに
腹がたって自分が変わるか工夫しろと思って
イベントばっかりうったりしている場合ではなかった

メンバーに会えなくて焦るあまりにギターが弾けないから
悪いんだと思って習ったりしたけど
たぶん必要な努力はそこじゃなかった
もっと必要な声で歌うことと詩とメロディーという得意な部分に
純粋になるべきだった

てかそもそもジョーはメンバーが来た時はバンドでやってた笑

独立して二年目くらいに突然御上に
「お前は随分と道が変わってしまったな
うん、しかしそれは人を思った結果だな」
と少し哀れむ声で言われたから何でだろ?と
思ったがこの事を言ってたんだろう

でも音楽をやったから夫に会ったし息子を得た

何より音楽をやった日々は挫折の苦ささえ美しい
それはアタシが本当に生きたかった人生をいきていた証なんだろう
でももし生まれ変わったら今度はきちんと燃え尽きたい
とおもう









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