思い出糞迷子
今日は遂に寝室の本棚の本を別な部屋に移動し終わり
やっとこベビーベッドなり子供の服入れをおけるスペース
(二枚目の写真の左奥あたり)
が出来ました。
途中何度もお腹が痛くなったりお腹が張ったり立ちくらんだり
ありましたが、なんとか出来た・・・というかんじです。
そして、その本を撤去し、玄関先へ本棚を移動しようと
夫が持った瞬間、倒壊したのが一枚目。
そもそも、ネジがいかれていて
何かで支えないと傾斜が出るくらいの本棚だったので
これは地震来たらやばいよと言い合っていたのですが
息子がやってくるというこのタイミングで崩壊した姿に
「俺の役目は終わった・・・」
くらいのハードボイルドさを感じました。
この部屋はいいとして
問題は奥の納屋状態になっている部屋です。
そこの詰み上がった段ボールにいよいよ手を付けたのですが
とある段ボールを触りながら
アタシはものすごい動悸と息切れを感じて
ついにその箱の中を触るのをやめてしまいました
そこにはアタシが霊能者になりつつあった数年間の
展示の資料ややり取りの記録がどさっとぶっ込まれていました。
その箱の荷物をかき回すたびに
なんとかお導きがあって展示は遂行出来たけど
事務的な処理をすることが出来ずにゴテゴテの結果
話が来なくなったギャラリーとか
すごく好きだった男が最低野郎でいつも悲しい思いをしながらも
寂しさの中、一途にそれでも信じようとした事とか
自分は作家でいたかったけど、会場に霊視を求める人が入り
だんだんそっちが主になってついに版画から引きはがされていくのを
止められなかった事とか
そういう記録が感情そのまま入っていてとにかく辛く悲しくなったのです
あの時は、爆音のラジオのように御告げの言葉が聞こえたり
見えない世界の絵が見え過ぎて
日常を生きていることが常にどこかボーッとして夢のようでした
今も引きこもってる点では対して変わりませんが
自分でやろうとしていることをやってる点では大分違います。
このメールには返事をしなきゃいけないのに!!
という商談のメールがいつまでたっても打てずにいる間に
霊視案件が入り込んできてそっちにかまっている間に
仕事相手の信用を失って疎遠とかになっていくのを止められなかった。
そして霊能者以前のピュアなアタシがリアルに迫ってくるのも
ハードでした。
あの27歳の頃はみえない世界ってあるのかなー?くらいで
日々生きていて、心が今よりずっと弱かった
弱かったからしたズルや逃げた事もたくさんありました
でも、一方で自分の版木を彫る手を信じて
名刺一つに繋がりが出来る事を毎日喜んでました
そういう本当に人間ぽく、友達と関わって励ましあって
生きていたアタシがなんかすごく眩しくてしんどかったです。
ハアハアいいながら段ボール箱に蓋をした後思わず
「得たいと願って得た力じゃねえよ・・・・
このために失った夢だって沢山あったんだよ・・・」
と呟いて崩れ落ちてしまいました。
奥の部屋が納屋になったのはおそらく
霊能者として変わっていったアタシが
それ以前のアタシと接触して壊れるのを防ぐ意味もあったのでしょう
部屋を出てそう思いました。
別に無理して片付ける必要はない、と思うんです。
でも、たぶん、アタシはもうちょっと心を落ち着かせてから
またあの段ボールを開けると思います。
吐こうが泣こうがどうなろうが。
なんか、今向かい合えなかったら暫く次が無い気がするし
何より片付けている理由が
息子が産まれたら少しでも多く幸せに暮らしたいからです。
忙しさの中で「あの部屋汚えまんまだな」
と思って苛立って息子にあたるのを避けたい
猫の避難場所にもしたい
そのためには逃げてはいられないのです
今脳内シュミレーションをして片付け出来そうなパートについて
考えております。
過去でなく、今とこれからのために生きたい
今はそれだけです。
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