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2015年4月 8日 (水)

情熱の銀河系


このブログでも何度も名前を出している猫ヘルパー
CAT DADDYことジャクソン・ギャラクシー(Jackson Galaxy)の本が
日本語版で出たために早速購入しました。

ドキドキしながら読んでみると、レビュー通りほぼ8割程度
ジャクソンがジャンキーでした。
(言い過ぎ?でも6割は確実にそうだろう)

保護施設で働いているときも麻薬をきめ
その後は強力な精神安定剤を決めまくり
その二つを断ったかと思えば最後は過食症になり
出会い系サイトにハマって女を漁ったり
(ちなみにジャクソン、本の中で数人彼女が変わります)
こうちょっと、猫の問題行動解決の専門家になっていく過程が
人間臭い過程を辿ります。

「ち、チクショウ、舐められてたまるか、こっちはキメて来てんだぜ」
的な使い方をする時もあって、人間の表と舞台裏をみるような感じです。

彼は総括すると自分のことを、人一倍繊細で感受性の鋭い自分を
守るためにそれらにハマらざるを得なかったと言っているんですが
んーその辺がちっと自分と近い気がして共感するんだよなあ・・・

でも彼は少しずつ周りの変化と仕事への情熱、
そしてその猫への理解を深めるのを助けるコトになる
自分の飼い猫との日々を織り交ぜ話は進み
最終的には麻薬依存症を断って更生したある男のドラマかつ
猫にも詳しくなるという摩訶不思議な読後感にあふれています。

読んでてやっぱりその相棒猫を安楽死させねばならないとこ
とかは泣けます。
猫はもういいと態度に出しているが、
認められない自分との葛藤とかね。

でもそれ以上に「ああ、だからアタシ、ジャクソン好きなんだ」
と思った部分が前半にあって、
本当にここは読んでみて欲しいんですが
ジャクソンは超怒ってるんですよ、

保護施設は日本の保健所みたいなもんで
何らかの問題があったり都合によって手放されるペットを
引き取るところで、そのペットは新しい里親に会えるよな
幸運がなければリストアップによって安楽死させることになるんですね。

で、イヌは散歩の訓練とか新しい飼い主が見つかるように
トレーニングが受けられるけど
猫にはそういうものがなく、狭いゲージの中でただ自信をなくしていく
んだそうです。

で、ジャクソンは考えるんです
この猫達が愛嬌のある仕草で里親候補の前に出ることができたら
彼らの未来は大きく変わるんじゃないかと。
それで猫についての生態やしつけの本を読みあさり
猫と心を通わせようとするんです。

と、同時に動物愛護者を名乗る人間が保護施設の人間を
冷酷だとか悪く言うのも彼は許せないんです。

俺たちはここで死んでいかなきゃいけない動物達に
「お前は捨てられたんじゃないよ、ちゃんと愛されたんだぜ」
と身勝手な人間のかわりに最後の瞬間に愛を伝えてきたんだと。

その結果、保護施設で働く人間てのは
ある日突然心が耐えられなくなってやめたり
身勝手な理由で捨てていく人間を機械的に一方的に非難して
感情を失っていくんだそうですよ。

で、ジャクソンは更に考えまだ飼い猫の段階で問題を解決したら
保護施設に連れてこられずに済むんじゃねーかと考え
この猫のコンサルタントとして道を歩みだすんですね。

だから状態のいい動物だけ引き取って、ウチでは殺処分ゼロだ
なんてほざく施設も嫌いだと彼はいうのです。
口先だけで綺麗ごというな、本当に許せないなら行動しろ、と。

でもね、実際この仕事で独立したら本当に生計たてられんの俺!?
とか不安に苛まれてお薬飲んじゃうとか

繊細すぎるのはとめられない、でも
それを生かそうと必死にもがく、そういうとこが
なんか他人事じゃなかったんです。

ジャクソンはこうしてる、じゃ、アタシはなんだ?と
何度も自問自答をしました。

アタシ的には最近のジャクソンの写真が妙に痩せてて
悪い病気なんじゃないかと心配してたんですが
ダイエットの結果とわかって安心も出来ました。

でも不思議ですよね、自分に起きたことや心の弱さを
つまびらかに晒してくれる人の文章って言うのはどういう訳か
軽蔑を感じるより魅力的で
同じ世界をアタシも生きている!!って気持ちにさせられます

で、その本にちょっと出ていた猫のクリッカートレーニングに挑むことに

会話が成り立たない猫の感情を推し量ってコミュニケーションするのは
きっと会話ができない赤ちゃんとして産まれる息子との
コミュニケーションにきっと役立つと思うんです。

ジャクソンを見習って最近は、ネットとかである猫の概論を
捨て去って、マサカドを単体でみるようにするんですが
スポイトでサプリを飲ませるときも、
やっぱり顔みておちつけて頭を撫で
今からいくぜ、大丈夫か?って話しかけると
奴が穏やかな気配を出すんで、そっから飲ませるとうまくいくんですよ。

全ては必然の途上にある、そう信じて向き合っております。

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