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2015年3月 2日 (月)

底に触れる

底に触れる
今日は産婦人科の検診日。先生はアタシにこう告げました。

「松崎さん、現段階での不眠は妊娠の症状には時期として当てはまらないのね
そして希死願望がある以上、もう助産院での出産はお勧め出来ないわ。
一番心配なのは産後のウツといわれるホルモンが一気に低下した時なの
今のアナタではそれに耐えられないかもしれない。だから何かあったときに
提携出来る精神科と産婦人科が一緒になっている大きな病院をお勧めします」

「薬の不安も含め全部お話ししましょう、そこで決めればいいわ。
ちゃんと科学的に対処して見解を得ましょう。助産院には私が言っておくわ
他にもたくさんの妊婦さんがかかっているから心配しないで」

いくつか挙げられた病院のうち、実は最初に産院探しをしていた時に
妙な縁を感じていた病院があり、駄目元でそこの名前を出したところ
先生の力かナンバー1か2の先生に紹介状を書いてもらえました。

胎盤食云々の問題ではなく、下ったのはアタシの心はもう限界
という診断でした。

最初はショックだったけど、気持ちが落ち着くにつれ
やっと、アタシにタオルを投げ込んでくれる人に出会えたと思い
安堵から泣きそうになりました。

眠れなくて、つらくて、悪阻がひどくて起き上がることも出来なくて
汚れていく部屋が悲しくて、もうずっとギリギリで
もう死んじゃいたいとか終わりにしたいとずっと思っていて
一人のベッドで口にしないと耐えられなくて

でも今でもなんらかの相談はされることが続いていて
「自分と子供のことだけ考えろ」と言われても
「妊娠しているから」なんて無下に断ることが出来なかった。

お客さんからのさし入れは嬉しくて本当に感謝していたけど
音楽とかプライベートで知り合った友人からは一行のメールもこなくて
「アナタが大切」とか「戦友」とか結局その場の高揚でいわれてた
だけじゃねーかってすげえ寂しくて
一体自分は音楽で何やって来てたんだろってわかんなくなってた。

一月にインフルエンザやって病院で投薬は自己責任だって
追い返されて、心拍無いから子供は死んでるんじゃないかっていわれて
その後のライブも逆切れで奮い立たせてやって
考えてみたらもうずっとその辺から限界だったのかもしれない。
メタリカ聴いてその歌詞に自分の思いを受け止めてもらっていると
言い聞かせて、それでもそれでもいろんなことが続いて
他の妊婦はもっと頑張っているとか、休むことが許されなくて
猫をなんとかしようとしたら罵倒され
だめ押しは仕事と生き方の全否定だった
心を砕いてきた相手ほど弱った時に厳しいのは何でだろうって
呟いては、そんなもんだと否定して・・・・

ハッピーなマタニティライフとか希望を持て
という言葉さえ辛かった。

でももうそれも終わりだ。

人を捕まえて聞いてもらうことが出来ないから
ブログとFBで思いを書き綴りながら、見守ってもらうことを選んだ。
8割以上の自分の思いを正直に書いて来たと思う。
でもアタシは200人近くの人と繋がっていても
自分が壊れていくのを止めることが出来なかった。

誰にも言わなくても、一定以上の人に見守られても人は
壊れる時は壊れる

これがアタシが身をもって知った事実だった。
月並みな結論で言えば自分は自分でしか守れないんだろう
しかし、今のアタシはこれを読んでるあなたに伝えたくないんだ。
何故ならアタシが今言うこの台詞はきっと絶望的な我慢と
繋がってしまう気がする。
その先は運が良ければアタシは見つけられるかもしれない。

でも伝えたいことはあります。
もしこれを読んでいる人の中で何か精神的に辛いことを
抱えていて、でもアタシの復帰を待ってそれを耐えているとして
もしその理由が、他のところに行ったと分かったら
アタシがもう冷たくなるとか観てもらえないとかという
恐怖と繋がっているなら、それはないから遠慮なく
ピンと来る人を探してほしいと切に願います。

限界がくるまで壊れていくのは、誰かに知られていても
知られていなくても辛いことです
アナタにまでそんな思いをしてほしくありません。

一通りの相談と転院手続きのあとで腹部のエコーをみました。
写真の通りチビコは今日も元気に成長していました。
↓部分が頭です。背骨も肋骨も腎臓もありました。

もし抑うつに関して投薬が決定したとき
正直この元気な姿がどうなってしまうのか正直恐怖はぬぐえません。
良くあることだといわれても考えてしまいます。

でも今は祈るしかありません。

帰り道、少しひな祭りのお祝いをしよう
という母に甘えて小さなケーキを買ってもらいました。
帰ってから二人で食べました。

タオルは投げ込まれたのだから
あとは真摯に自分と向き合っていくしか無いのだと思います。

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