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2014年9月14日 (日)

卵をとるか鶏か。

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撮影:めえ

三人組になりたかった。

三人はいつだってカッコいい、三銃士も三匹が斬るも妖怪人間ベムも
初期のエヴァンゲリオンも。

ベースがいたらいいのにと思ったのはそんな理由で。

でも本当は革命ごっこが出来る同志が欲しかったんだと思う。
誰もやったことのないこういう企画を打ちたいとか、
そういうのを一緒に面白がってくれるチームになれたらって思ってたのに
きっと技術とその面白ごっことどっち優先したらいいってのが
わからんくなって、だからきっとそうなれなかったし

サポートしたいと差し伸べられた手も握れなかった、
サポートでは一緒に遊べないよ、とアタシは子供みたく思ったんだと思う。

20歳でショックから引きこもったとき、アタシは手を出したCDに救われた。
中古で買ったシェリル・クロウのジャケが今でも印象的で
曲は一つも覚えてないのに、アーティストになったらこういう風に
自分が気付かなくても寄り添うことが出来ると思い素晴らしいと感じた。

そんな歌を歌えるアーティストを目指すことと
そういう人たちと生きていくオーガナイザーであること
どっちを優先してとるべきなのかと旅の間に考えていた。

旅ではわかんなかったが、帰ったら答えは出た。

同じ自分が作り出したものであるなら
たくさんの感動を与えているものを生かすべきだ。

欧米ではライブでノルマはとらないんだぜ?という人はたくさんいたが
ではどうしたら日本でそれができるんだろう?
とカスタマイズについてアイデアを出す人は音楽はじめて8年経つが
今でも会ったことがない。

ブッキングライブだって本当は、自分だけをみてくれるように
計算してそれに専念すればノルマ越え可能かもしれない、
でも疑問に思うんだ、それで日本のインディース音楽は良くなるのかい?

アタシが音楽やってなかった頃、友達のライブハウスの誘いは憂鬱だった。
4バンド中、1バンドみるためにこのお金を払うのって無駄な気がして
勇気がいることだった。だったらメジャーのフェスにいきたいと
アタシは思ったのできっと今でも同じ人はいるだろうと思っている。
アタシがブッキングライブに出るのをやめようと思う、というのはその
その日出演するバンドを全部見せたいという意向をカタチにするのは
出演者ではなく、ブッカー、企画者の仕事だと思うからなんだ。

そしてアタシが積極的にライブに呼ばない時は
アタシにはいい経験でもお客には割にあわないと無意識に
思っている時だと気付いた。
そしてアタシだけで割にあわせるように行動することは
人の行き来が必要なライブハウス文化に良くないと思う。

こういう風に考えていくとアングラという言葉はつくづく嫌いだ、
既に負けの込んだ匂いがする。
10人お客を集めてもやっとプラマイゼロだなんて
日本のミュージシャンたちは表現の前にどんだけの負荷を負っているのか。
アングラよりもインディペンデントでなければ健全ではない。

ベガスでカジノやって思ったんだ、
アタシのこの人生のいい訳の数々はまるで
負けカジノみたいじゃないかって。

思い出だとかいい経験だったとか
そういってペタンコになった財布に言い聞かしても
幸せにはなれない。

もし夢今の参加費を出演者が撮影費用と捉えてくれるなら
アタシは昨年導入したフェアギャランティのコインマッチで
アタシは彼らにマイナスではなくゼロからプラスへ
良いと思われた結果がちゃんと収入で返るという
健全なショーを提供出来はじめているのではないかと思う。

たった15分のステージでも、アタシの何かを信じて関わってくれる
アーティストには他の世界とほぼ同じものを提供したい
彼らだけでも・・・・

そう考えていったらやっぱりアタシは、自分個人のショーを
抑えるコトになっても、夢今や他の自主企画を大事にしたほうがいい
と思った。

冒頭の話、バンドになれなかったのは
お前一人でやったほうがいいよ、お前は今のスタイルで
充分やれてるよって天のご意思かもしれないし

あの日救われたシェリル・クロウはアタシがなるのではなく
アタシが後押しして出会わせてもいいのかもしれない
旅以降そう考えるようになりました。

それと音楽とは別にすごい事に気付きました。
アタシ、多分心に余裕がないのは部屋がモノであふれてるせいだって。
片付ける時間がないと思う気持ちが色んなストレスになってる
って単純なことになんで最初から気付けなかったんだろう。

うーん、でもまあ、気付いたんだからいいか。






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