生まれながらに全ての成功者はきまってるなんてことあるんだろうか、と。
「労働者階級の英雄」はもう現れないのか?という記事が
クーリエの7月号の54ページに載っております。
2010年に「デイリー・メール」誌が行った調査によればその年活躍した
ポップスターやロックスターの60%以上が富裕層の通う
パブリックスクールの出身だったんですって。
20年前、ざっと考えて1990年は1%だったというからスゴい変化ですね。
労働者階級の利口でクリエイティブな子どもたちが
学費の高騰で大学やアート系の高等機関に通いづらくなっている
というのがその背景だという論調で、俳優界やアート界にも
その影響が出てるというような合計2Pの記事です。
詳しくは本誌を読んでいただきたいのですが
じゃ、ネットはそのかわりになるんじゃねーか?と思うものの
ネットで爆発的にヒットするものってのは独特の癖や方法論が
あるように感じますし
もしやしたら学費の高騰もそうなのかもしれませんが、
表現者志望の若者たちの欲求てのはひょっとしたら
日々のチャットで消化されてしまっているのやもしれません
(ま、これはアタシの個人的な気分ね)
もう現代のジョン・ライドンやギャラガー兄弟みたいな人たちが
出てこないかもしれないってこと?
と考えると切なくもなりますが、時代は移り変わるものですから
2010年代の現状として読んでおこうと思います。
さて、その人間の成功ってのは生まれながらに星のもとに
決定づけられているものなんでしょうか?
まあ、自分を例に出してしまうと、アタシは同じ業界の人に
大変古い魂だ!とかあなたと同じタイプの魂は世界に20000人しかいない
だの立派なることを告げられて
「おおお、俺ってちょっと大成するんじゃない!?」て
正直調子乗った時期もあるんですが
残念ながらアタクシは500人にも認知されてない
アラフォーをむかえたウダツが上がらない個人事業主であります。
鑑定でもやっぱり、なんて高貴な魂だ、むしろアタシが清められそうだ
と思う人も実際くるんですが、その人がむっちゃ成功した金持ちか?
といえばそーでもないケースが多いです。
うちの業界的に考えてみたんですが、アタシは成功する人間てのは
産まれてからの環境の影響がデカイと感じています。
金銭の問題というよりメンタリティの形成の問題ですね。
早い段階で自己肯定が出来てて自分の人生に
明確な意志を持ててる人はなんだかんだ成功しやすいです。
私はダメだ、とか生きてる価値がないとか、人の意見に
流される、もしくは誰かに気に入られるように生きているなんて
自分の意志や言葉がないタイプはやっぱ限界が早い。
例えるなら「俺は生まれてきた価値がねえ!チクショウ!」と
スゴいエネルギーで叫んだとしても、その人が成功した瞬間に
伝えるべきメッセージがなくなって失速するってのが分かりやすいかな。
自分には価値があると信じられ、何としてもそのルートを造りたい
そういう人にはどんな環境であれ道は開く。
でもたとえネガティブな人でも
そういう思考が環境の変化や自分と向き合う事で
かわると一気に成功にひた走る事があるんですよ。
そういう瞬間に立ち会うととても嬉しいし、人間の可能性を感じます。
うーんやっぱ、決められた人生の話をするのは
私は好きじゃないですね。
お客さんと一緒に「決められたはずの人生」に死角がないか確かめて
納得のいく人生になるように闘う事が好きです、私は。
人間関係が希薄になり、なかなか自分の背中を押してくれる人に
出会えるのは難しいし、きっかけを掴みづらいかもしれないけれど
諦めないでほしいと思います。
別段、いい予言を傷つける気はないけれど
何か悪い事を知ってしまったときは「本当に?」という一言を
自分の心の深い所に問いかけてもよいのではないだろうか。
「ねえ、本当にそうなるの?それを受け入れるために
この話を聞いたんじゃなくて、それを変えるために教えてもらったと
考える事はできないのかな?」
それを問いかけて進んだ時に、人生や運命の本当に
深い所での対話が出来る気がします。
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