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2014年4月 2日 (水)

大塚の桜、咲きにけり、人生の花もまたしかりなう。


もうアタシが鑑定はじめてすぐくらいだから
5年くらいの付き合いになるお客様が昨日いらっしゃいまして
近況報告をなさいました。

今年から日本語学校の先生を始めたんです。
その学生とのやり取りなどを楽しく話してくれました。

アタシは彼女が日本語学校講師の養成所にいく前から知ってて
それまでの職場で悩んだ事とか恋愛の話とか
そういうのもきいてて、鑑定結果で泣かした事もあったし
テトラさんも散々おかしを戴きましたし
ウチの夫も和菓子をいただいて踊ってましたし
だもんでもう敬意をこめてディーバダッタムーン筆頭株主
と呼んでたんです。

そんな彼女が勇気をだして先生の採用試験受けて
受かったんです、そして晴れて先生になりました。

彼女は本当にきれいになった・・・
最初にきた時、不安げで、メイクもしてないんじゃないかくらいで
髪を横に一本に結いて
アタシ、なにがしたいのかわかんないですって
ブスッといってた女の子でした。

「あー、うんそーね、先生とかいいよ、日本語がっこの先生とか」
って言ったのはアタシ。

でもそれを本当に転機だと思って学校に行って
先生になったのは彼女。
別にアタシじゃなくても、彼女は何らかの形で
先生になったかもしれない。

(だって、アタシに「自分は何が向いてますか」ってきいて
その通りにしないほうが本当多いんだぜ?)

そんな彼女がスプリングコートきてツヤツヤの髪をして
白肌の似合うメイクしてニコニコして椅子に座っていたんです。

そして自分からいいました
「やっと私の仕事はこれって言える仕事につきました。
大変だけど、でもそれでも好きだっていえるんです。」
そして続けました。
「人生の全ては無駄じゃなかったんだなって思いました。」

じーん

じーん

じーん

うんうん、ちょっとコレ卒業式かと思っちゃたわよ!

クーリエの五月号の特集に載ってたんですけど
インドのデカイ財閥のタタ・グループの持ち株会社の
タタ・サンズの取締役のR・ゴパラクリシュナンが
こう言ってるそうです。

運は以下の三種類にわけて捉えられ
一つ目は自力で勝ち取る運
(これは努力を続け不注意による不運をさけることをいいます)
二つ目は自力で勝ち取る事の出来ない運
(天から降って湧いたよな純粋な偶然)
三つ目が努力と偶然のハイブリットで生まれる運
これは訓練で得た注意力のおかげで予期せぬチャンスが
わかり、それを利用できた場合の運なんだって。

もうインド人が言ったってだけでアタシには
ものすごい説得力なんですが

アタシはいつだって客に三つ目の話しかしてないんですよ。
でもお客さんで理解出来る人は少ない
1年店回して10人いたらスゴいほう。
そして三番目を掴んだお客さんは卒業です。

だいたいコレを掴む系のお客さんは
ガーッと来店してバスッて掴んで旅立っていく
だから本当に学校みたいですよ、関わり方が。

そしてゆっくりと来店頻度が落ちていくんですが、ごく稀に
そんでも来る人がいてアタシはそういうお客さんは
「タニマチ」と呼ぶようにしています。

でも、アタシは昨日つくづく思いました。
占い師に大事なのは、あてる事以上に
お客さんと一緒に生きる覚悟があるかであり
常連とはある一定期間
お金を出してでもアタシと生きる選択をした人なんだと。

これからもそこを貫いていきていきたい
だってアタシにとって鑑定とは
愛と立命のロックンロールな訳ですから。

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