久々にアートフェア
昨日、2周年ランチ会の成功を願って神田明神へお詣り。
近くにいるよと3331で働くマブダチにメールしたら
「アートフェア観においでよ」とお誘いが。
ふらっと立ち寄って久々にアート空間をさまようと
竹谷満って作家さんの大量の水彩画をみつけた。
ちょっとホラーでキッチュで愛嬌もあって
でも絵の具使いのセンスが抜群に良くて
しかも4万いかない値段で売ってる、最高じゃん
しかも持ち帰っていいって!と驚愕したくなるお手頃感。
だが全部に売約済みの赤丸が。
スタッフ氏を呼び止めて聞いたら
「ほぼ一人の人が買っていかれました」
とのこと、マジか!!!大ファンすぎるやろ!
マブダチに聞いたら問い合わせも多いそうだ、
そりゃそーだ、この人ちょっと違うもん、ピュアだもん。
アタシに言わせれば会場の大半の作家には
トレンド感がある。
というか、気合い入れて出品してるがそもそも
そんな装置どうやって保管すればいいんだよ、という
ものもあった、まあそれはいいとして、
作者である「彼」が時代を感じてるんじゃなくて
最近の現代美術の方法にのっかってみてる
「あ、こういうのありなら自分もやろ」みたいな
その方法論に救われてる核が無い感じのものが多い気がしたのだ。
竹谷さんもドローイングを虫ピンで貼ってるだけだし
変わった展示じゃない、むしろ小学校の壁みたいだが
でも、この人の「かいてるのが好きでじゃんじゃん出来ちゃうから
安くていいじゃん」みたいな気分が伝わるリアルさがあって
そういうピュアがスゴく良かった。
桑沢やめたらアートがんばろっかなと正直思ってた部分はあったが
ただアートフェアに来てるその購入希望の人たちの顔が
どーしても好きになれなくて、やっぱアートをやることは
自分にとっては自殺しにいくのと一緒だなとひるんだ。
ていうかひるんだ時点でもうアタシにとってアートは真ん中じゃないんだろう。
でも、こんなアタシでもアートやって出会えて良かったと
今でもすぐ思いだせる人が三人いる。
一人はTさん、アタシの版画のたった一人の筋金入のコレクターだった。
展示にくると土産をくれ、軽く挨拶してからすぐ作品をみる。
大体1時間はいる、展示作品を観た後でだらだら談笑する事もなかった。
彼は作品に宿っている、その作っていたときのアタシのハートを感じながら
一点一点丹念に見続けていた。
アタシも彼に必要以上に話しかけなくなった。
友達がきてくだらない話をしながらも、アタシはそのTさんが
アタシの作品と向き合っている背中を見るのが好きだった。
無理して一度だけライブを観てくれた事もあったらしい。
ひょっとしたら全て処分されたかもしれないが(汗)
でも彼の手元でアタシの真剣な20代が生きたのは誇りだ。
もう一人はSさん。初めてちゃんとした画廊で展示する事になって
緊張するアタシにオーナーが引き合わせてくれた常連さん。
書道に関する仕事をしていたはずだ、
君は誰に影響を受けたの?と言われ
「宮本武蔵です、彼の百舌の絵です」と言ったのを面白がってくれた。
アタシは自分の展示のたびに彼が来るのを心待ちにしていた。
なんか、ハートが、近いと思っていたから、同士に作品を観てもらえるような
感動があった。
正直、Sさんとまた会えるよと言われたら版画やっちゃいそうな気がする。
でも、だめだな、そういうのはピュアじゃない。
もう一人は作家でojunさん、この人は生き方に触れたら
単純にすごくカッコ良かった、明るくて、おおらかで、
1度ご飯を奢ってくれたんだ、そのお礼がしたいと実は今でも思っている。
でもなんか、抜け道はあるのかもしれない、
この時期になると、自分は本当に自分を幸せにするために
生きているのか?といつも疑問に思っている気がする
なんとかしようとしていつも流される。
駄目だなあ、弱いなあ、パープルコインなんか集めてるせいだよ。
たはは。
おまけ、一目惚れしたマンガ皿↓
そういえば、5/16(金)東中野のmusic shed Yes!で30分ライブします。
オーナーがどうしてもアタシにライブしてほしい、
アナタありきで考えるという熱意にほだされました。
ありがたいよね、何かを感じて諦めないでいてくれる人がいるということは。
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