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2014年3月23日 (日)

上野のそら


上野って街は因果だなと思ったりします。
太陽は俺の敵を作るきっかけになった男と別れたのも上野、
好きだった男としたデート場所だった上野動物園、
でもしょうがないわよね、30歳過ぎて結婚したもの、
なにかしらそういう思い出はあり避けて通れない。

その上野に夫が突然行きたいと言い出しまして
彼を先に行かせ仕事をちょちょっとやり午後に追いかけました。
動物園で合流した時にはビールを飲んで顔が赤かった夫。
動物園でて食べた店でお酒を飲むとタバコが吸いたくなるんで
多めに呑んだんだといって、フラフラしてるとこみると
本当に辛そう、ていうか嫌煙者は本当、理不尽だよな
要求が丸投げっつーか、一人で耐えなきゃいけないストレスでもなきゃ
タバコなんて量増えないのによと思いました。

不忍池って実は上野動物園にかかっている部分があるんです
そこで季節を問わず泳いでいる白鳥がいて
あれはなんだろうなと思っていたんですが
彼らは怪我をした結果、飛べなくなった白鳥なんですね。
似たような理由のオオワシもみました。

飛べなくても生かされる、彼らはどんな気持ちよ?ほんと。
木にとまる姿をみながら考えました。
あと、非常に凶暴なアイアイもみました。

上野動物園でしかみられない動物のはずなのに
随分と端の方におりまして
夜行性のため暗くされた室内で
赤い目を爛々と光らせ、狂ったように枝に手をかけて
同じ場所を回転し続けるその姿は
ジャンキーとしか思えませんでした。

夫に頼んで両性類館をじっくりと観させてもらいました。
いつも閉園間際に駆け込む事になるあの温室。
アタシは岩場の砂漠か熱帯が好きなんですよね。
もう自分の形を変えてでも生き残るしかないという
生物が一人をきわめる砂漠
そして自分に出来るすべてを使って成長を際限なく続ける熱帯
生きるという極限とだけ対話出来そうなあの感じ。

結局今日も夫の隣でパズドラばかり続けました。
せっかく休んでも自制心がなければ意味がないと
深く刻んだ休業も後少しでおしまい。

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