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2014年2月11日 (火)

素敵な紙上講義。


昨日、学校にてアタシがやる最後の講評がおわりました。
もう学生の気持ちはそぞろ、自分の講評が終わると授業をぬけたり
自分の講評以外は卒制の作業してたりしてる子もちらほら。
寂しいもんだと思いつつ、自分の卒業制作の頃を思い出したりしてました。
この切羽詰まったあたりってのは
一分一秒でも自分のために使いたいのよね

アタシも正月実家帰んなかったもんな、
海老の天ぷら食い過ぎて結局吐いて何も出来なかった癖に。

とはいえそれでも思う訳です
アタシはもっと出来た事があるんじゃないか
もっといい事を伝えてあげられたんじゃないかと
魅力的な授業であるなら話を聞きたくなるはずと
ピュアに信じる自分がいるんですよね
よし、言い切った!という瞬間はなかなか来ないですね。

授業はぽざわさんに手伝ってもらうあと一回のみ。

最近のアタシは、とある紙上で素敵な講義をうけました。
ハーバード大学のローレンス・レッシグ先生の
「民主主義の「真の敵」とは何かを教えましょう」という講義。

彼によるとアーノルド・ハイアット氏というケッズという靴ブランド
を作ってる会社の社長が、1996年に民主党に2位になるくらいの
献金をしてクリントン大統領主催の晩餐会に招待されたそうなんです
で、その彼はクリントンさんにこう言ったんですって

「大統領、民主主義を救うために、戦争に乗り気じゃない
米国民を説得してアナタは戦争をしなければならない
但しこの戦争の相手は私たちのような金持ち、
つまり金があるというだけで、自分たちに都合のいいように
政策をねじ曲げようとする人たちへの戦争です」

とまあちょっとはしょりましたがこういう内容です。
感動、目から鱗。保存決定、この雑誌。
(詳しく読みたい人はクーリエ・ジャポンvol.110 2014年1月号を参照アレ)

この前の参議院選挙の後の報道番組で池上さんがわざわざ
それぞれ特集した議員の支持母体なんかを図解したり、
会社社長たちが話し合って公認議員を決めるところを
見せたりしてたのを思い出しました。

やっぱり日本においても票の取り纏めというのは存在するんだよ、
民主主義ってなによ?と暗に彼はアタシたちに訴えてた気がして
アタシ、うーん、池上さんってやっぱり隠れパンクだよね
と感じるようになったの。

去年やってた平清盛じゃないけど
そういう組織票から完全民意に移行するには
その両方を正義の方向に駆使する政治家が間に必要だよな
とアタシは思ったりしてる

じゃ、お前の考える正義ってのはリベラルなのか?
と言われるとそこはふーむと曖昧な答えをしてしまう
だって新聞にも
「保守の暴走を抑えるのはリベラルのつとめ」
って平気で載ってしまうという事は
リベラルは勝てない、保守が本筋ってアタシたちは
無意識に思ってるってことなんじゃないかと感じるからなのよ。

でも仮に、日本でその組織票システムをぶっ壊す政治家を
作るんであるなら
まずはその自分の主張を通すために周りから汚いと言われても
金持ちでもなんでも組織票をあつめて民意を味方に付けて
票集めして当選した後で、それをぶっ壊す、もしくは繋ぎをつくる
中間をやれる人がやっぱ必要だと思う。
でもその中間てのは大抵悪役に思われたり
地味な役回りだから評価されないんだけどね。

アタシはディベート能力がないばかりかハートが脆弱だから
政治には向かないのだけれど
占いはちょっとそれをアシストする仕事のよな気がしてる。
色んなジャンルの似たような問題に取り組むひとにとってね。

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