狂乱のハッピーのあと。
昨日は夢今33夜、集ってくださった皆さん、ありがとうございました。
無事に帰れたでしょうか?
帰り道に遊んでいる35歳、既婚者です。
結局夢今やっちゃいました。
実は昨日朝からずっと天祖さまからお告げを受けていたのです。
「中止にしなさい、雪を舐めるな、私の言葉が聞こえるならばやめなさい」
この言葉を朝9時くらいから何度聞いただろう。
そのアタシの脳裏に響く言葉でアタシは生計をたて
救われたとヒトは言う、だからこそ、逆走はためらわれるのだ
年数を重ねれば重ねるほど。
アタシはそれで参加者に聞いたのね、どうしましょうか?と。
彼らにとってこのエントリーマイクの位置づけがどのようなものか
歌うという事がどのようなことかはかりかねたからさ。
結局中止希望2、棄権は1、歌いたいけど周りにあわせる4、
どうしても歌いたいは2みたいな感じだった。
どうしてもの2の人の一人はどのみち店が開いてるなら
歌いたいといい近くまで来てしまった。
アタシの気持ちは、かたむいた。
どうしてもという人たちのためにやるか。
写真家のめえさんもフナムシも巻き込まれる。
でも二人ともやるならくると言ってくれたので後押しされた。
とかいって本当になにかおきたらという不安もあったんだけど。
だから、少しでも来る事にためらいがある人は
棄権しやすいように文面を考えて、参加者に一斉にメールした。
その後もキャンセルは相次いだが、なんと半数が来た。
「ま、心配なんだけどさ」と遠い目をしながら楽器を準備する。
そして夜ははじまった。
出演者は次々と今日のための何かをした。
今日のこのシチュエーションでないとはまらない人たちが
ふるいにかけられたように残った。
トリは岸田伸太郎+浪花松之助だった。
二人が到着とともに出番、24時間テレビみたいだった。
本当は遅らせれば何組か二人にみてもらえただろう。
でも、少しでも来た人たちの帰れるといいなという希望を
支えたくて順番変えて早くしたのだ、すまんと思いつつ熱演をみた。
終わった時点で21時、史上最速の夢今だった。
ライブ後、うわさの春待ちキッシュンロール!
マスターは二度の試作でコレ完成、すごく美味しかった。
やっぱりマスターは一流。
帰宅はフナムシと友人と、しんたろうさん、まつのすけさんと店を出た。
おかみさんにいつもこうやって見送ってもらうのだ。
やってよかったんじゃない?とマスターは言った。
アタシも心からそう思った。
神に勝った!と思った。
この日に集った者たちは、この夜を共有したという連帯感をもっただろう。
「ああ、あの夜」といえば伝わる思い出、逆に言えば
いなければどんなに言葉を尽くしても伝わらないパーツ。
その興奮から普段はしないスピリチュアルトークをした。
数年前、小網神社にいったとき、アタシは忘れられない声をきいた。
それはアタシの心の声だったかもしれないが御上はこういった。
「お前だけは最後まで人間の側にいなさい」
人間の側とはなんだろうとアタシはそこから1日一度は考えている。
それは「やるせない」と生きることかもしれない。
人間は、良い流れにのるだけでは自分ではありえない。
プルシェンコはあらゆる故障に耐えて棄権する最近まで
スケートリンクにたった。
そこには意思がある。
昨日、岸田伸太郎は自分たちを良いと言ってくれた
フナムシたちの会話を楽しんだ後、こっちにもテーブルを
移って話しにきた。
彼は本当にメンバーや人との出会いを大事にして面白がる。
「毎日曲作ってん、3歳の時から9000曲くらいあんねんな」
つまり夢今で彼が歌うのは1/1000のこの日の名曲。
それを好きなメンバーとやる。
高木君は家が潰れそうなほどの量の書物からこの日のための
言葉を選んで朗読し
seitouさんは津田さんに触発されて初めてのピアノを弾いた。
夫と一緒にやったセイジ君は楽器練習の鬼である。
彼らは何かあった時に心が「音」と生きることを優先する人たちであり
それを奏でる場所を一つでも味わう事が優先されるのであり
アタシは一緒にいきたいのはこういう人たちなのだと学んだ。
もちろん、休んだ人には人なりの理由があるのだろう、アタシは
この日にそれを知れなかっただけ。
帰宅の足をとめ、天祖神社にお詣りした、
なんだろう、きっかけになっていただいたことに対する感謝の気持ち?
声はきかなかった。アタシだってたまには説教から逃げる。
外に出たら一面の銀世界で空が雪の粒で光っていた。
パウダースノウに興奮したのに羽生君が金メダル取るころには
雨になっていた。
神様は気まぐれだ、落書きのように美しかった景色を壊す。
まるで砂の上に描いた名画をぐしゃぐしゃするのに似ていた。
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