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2013年12月 1日 (日)

勇気を出して観にいってみようかな

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今年の酉の市は「お前は今年色物だからな」
と花園さま(とおぼしき声)に宣告されて出かけた。
なんでそう思うかっていうと、いつも声と一緒に本殿が
もあああああんと第三の目あたりにみえるんである。

ドクロのマフラーをチョイスしたら
「おお、いいな、それつけなさい」などと言われ外出。
お告げを聞くための糖分を摂取しようと
ボロボロとチョコを落としながらチョコバナナをかじって
階段の中程から本殿をじっと見据えていたら
ワタアメ屋さんのパンチパーマの兄ちゃんに
「アンタ、商売の邪魔だよ!」
と怒られて追い出されたりした。

お告げを聞くのも大変だ。

確かにアタシは色物で、熊手を買おうという
友人の前にすいーと立ちはだかり
「花園さまがいってるよ、愛と仕事、どっちに生きるか
方針決めろって」
とか
「ごめん、今年、いつもの店で買っちゃ駄目だって
結婚したきゃアソコとか言って、いや、おっしゃってる」
とか水を差しまくるのだから、色もいいとこ。
でも大体そん時の対応具合でおおよその友人たちの1年がわかる。

変な枕だが、アタシ、今年の花園神社の見世物小屋に
ヒジョーに現代的なエンタメ意識を感じた。

昨年までの見世物小屋は女性のだみ声のあおりに
小雪太夫、アマゾネスぴょんこちゃん、そしてお峰太夫という
女たちによって繰り広げられていた。

昔、大学時代のとある講師が女子プロレスについて
「神取が馬鹿やろーテメーうるせー!」という時は
暗に客に向かって(わかっている、今夜もやり遂げるぜ、ありがとうな)
といってるのであって
「早くやれよオラー!」といっている客は暗に
(俺らが見守っているぜ、今夜もきめろよ)
というコールアンドレスポンスがあるんだと熱く語っていたが

見世物小屋の常連には
数ある女の生き方で何故かヘビを食ったり、火を噴いたり
する生き方を選んでしまった彼女たちを応援したいという
思いがあったように感じる。
キャーとかグエーといいながら今年も微力ながら彼女たちの生を
支えたいという表立ってみせない情があった。

が、その小雪ちゃんがかつて在籍していた
ゴキブリコンビナートという劇団がどういう経緯なのか見世物小屋を
やっていた。コラボって言うくくりなのかも。

この団体はその昔、アタシがげろしゃぶ姐さんという役で
演劇をしたときに既に劇場で話題になっていたんだけど
噂に聞く演目や所属俳優の病気マンのライブから
自分的に最後までみられる自信がないと思って外からみていた。

それがうっかりその一端をみることになったのである。

まず第一印象は「電撃ネットワークのノリに近い?」だった。
司会は男に変わっている、声を枯らしすぎているんだろう
ちょっとしゃべるとノドグスリを噴射している彼。
そう、その興業の過酷さを体感する。

出し物と演者に気持ちのよいテンポ感がある
首狩り族の放射状の登場の仕方は演劇的だ。

今回はヘビ女が出てきて虫を食べたのだけど
そのMCが秀逸だった。
去年までは「小雪ちゃんがヘビを食べまーす、悪食の実験!」
と、あくまで蛇をたべる彼女についての描写が中心だったが

今年の彼はこういった
「これが虫のラストダンスだーーーーーっ!」
あんた確実に福澤アナを通過してるね!と突っ込みたくなる
この彼の絶叫は
ヘビ女から虫を一瞬主役に切り替えることで
なんだか演目を立体的にキャッチーにしているのだ。
ちょっと笑わせる事でグロをポップにかえる力量ってすごい。

それと、アタシが感心したのはカラダに寄生虫を飼っている人。
おい散々あおって寄生虫それかよ!
というそのガッカリスレスレのコールアンドレスポンスって
実は本来の見世物小屋の持ってた機能なのだ。

本当にヤバいもがっかりも全部含めて成立していた
見世物小屋の風情をシンプルに抽出して
平成の見世物小屋に生まれ変わらせたその力量に
アタシは実に興奮したのである。

この主宰は、切れ者だ。

帰宅してずっとゴキコンのレビューを検索し続けてしまった。
今YOUTUBEで「おから大好きのテーマ」ってのが上がっているんだけど
一見被災地だろこれ、何やってんだよと言いたくなるが
歌詞をよく読むとその裏に
「どんな悲惨な状況であっても、人間はお腹が空くし好きなものは好きだ
(だから自然と立ち直っていくんじゃないか)」
というメッセージを強く感じてしまった。

実は色物ではなくて、タブーから人間の普遍的な真理を
力強く切り取っている団体なのではないか?
ひょっとしたら天井桟敷などの系譜に乗っかってる正当な演劇なんじゃないか
そんなことを感じ始めている。

うーん、怖いけど・・・観にいってみようかな、勇気を出して。





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