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2013年8月16日 (金)

ミトラさん、メタルマスターを知る。

ミトラさん、メタルマスターを知る。
今日は軽いお話ね。

今回のサマソニ、夫はメタリカというバンドを心待ちにしてて
すでに数日前から「メタリカメタリカ」言っててさ
テトラもどういう訳か「めたりかめたりか」いってたわけ。

良く知らぬのはアタシだけ、なんか数年前映画がでて
子守唄を作れば不穏なヒット曲になっちゃうというくらいしか知識が
なかったからそりゃ不安。

したらサマソニ初日、夫がにわかメタルでもイラッとされない策として
とにかくバンドが始まったら頭をふってキツネみたいなサインを
手で作ってウエエエエエエイって言えば大丈夫だというので
とりあえずそれに習ってアリーナ前方枠で彼らを待ってたんよ。
もうとにかくセットの段階でドラムの試しうちで震えるペットボトルの水に
ちょっと不穏な予感はしてんだけどもさ

したら15分押しくらいでアタシ好みの西部劇の映像がかかってさ
出て来た!メタリカが!!一曲目から
ジュアーンギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュン、
まあ記念すべき第一印象はこうだったよ
「暑苦しい。」
清涼感のみじんも無く一発目からヒットザライト!と前のめる客。
そして潰されるミトラ。

モニターを見上げたんだが
気がついたら「チェスター!」とかって叫んでた
リンキンファンの女の子たちが、ほぼ入れ替わって
入れ墨入った半裸の男になってて衝撃
ドラムのモニターに一曲目から汗が飛び散ってたのに驚愕
とりあえずアタシは三つ編みに白いソックス履いたいかつい女子高生
みたいなベースが気になって仕方なし

左をみればウエエエイ状態の夫、
右のperfume好きのマスコットはアタシの味方だろうと思ったら
なんかスゲーカクカクしてんの!カクカクしながら
「うえええええ、うしなたからだが よみがえるきがすよ!」
とか言っててエクソシストかテメーは!

もうすっかり置いていかれた。
というか歩き疲れた足も痛かったし
タイミング悪くイボ痔のケツが痛い(何故か毎年サマソニ初日に復活する)

ケツの痛みにリフが突き刺さるマリンスタジアム、
そんでもアタシはなんとかしてバンドについていこうとした
もう乙女座の分析力を総動員してさ
目の前で何がおきているのか
そしてこれは何に近いのか考えてた

そして三曲目には結論をだした
これは世界陸上なんだと。
全力の早弾きは100m走のごとし
そりゃ女子高生おじさんも一曲目からタンクトップが汗だくになる訳よ
アタシが好んで聴いてきた魂に訴える余韻とか揺れとか
そういうのが介入出来ないほどに正確なピッキング
50歳前後と思えない筋肉の男達が
時々ドラムのまえに集まって談合しながらとにかく
身体に訴えてくる。
なんというか、歌うよか弾いてる真似をしたくなる。

だからジェームス(ボーカル)が何度もライブ中
「生きてっか?(ARE YOU ALIVE?)」
と聞いてきたのにも納得した。
そりゃそうだ、一曲終わるごとにボクシングで1Rやったみたいに
身体使ったらノッテルか?ではなく生きてるか?と聞くのが正しい。

最近の天に向かってお声を聴きますみたいな生活をしてる
アタシからすると使わない部位にくる感じだったから違和感があったのね
アタシも高校時代スレイヤーとか聴いて頭を振ってたけども
あの頃は心も身体も一緒くたになって不安だったもんな。

でもこれってスゴく明快なことでさ
こんだけ早く弾けたら、とかこんだけ正確に出来たら
俺らも音楽やれるかもって思えるのは
下手なのに何故か心を打つという人を真似るよりも
遥かに健全に楽器を持たせるかもしれない。
あの早弾きは無理だったという人は
一度は挑戦したということに他ならぬのだろうしさ。

夫にこれ言ったら
「だってそうだよ、メタルだから!鋼鉄だから!」
って答えがきたんでイエーって思ったけど
...って答えになってねえなこれ。

で、アタシもいつ後ろに下がって水のんでケツを
なんとかしようか迷っていたけど
とりあえず、ラーズ(ドラムの人)の真似してギイイイって
歯を食いしばってみたらいける気がしたんで
ギイイって顔して最後までみてた。

そっからもまあ・・・とにかく長かったんだけれども笑。


そして、メタリカは終わり空には花火があがり

「どうだった?」という夫に
「うーん、身体に訴える音楽だね、でもアタシには今イチかな・・・」
なんていってがっかりさせた。
でもシュンとしてた割に感想が
「ラーズから五秒に一回舌をだしてドラムするのを学んだ、ぶへえ〜」
しか言ってこないからアイツも絶対真面目には学んでねえ。

・・・・ところが

ミトラさん、メタルマスターを知る。
3日後にはテーブルに並ぶMetallicaの山(ってほどでもないか)
Ituneで買うより安かったセコハンCDをあさってこんなことに。

あんな嫌みな評論家みたいな感想言ったくせに
毎日動画みてるアタシに絶句の夫。

そう、メタリカはあたかも
遅れて来た筋肉痛のようにアタシを浸食した。
今日なんか翌日に発表されたセットリスト通りに
動画をたしなんだり、ベースの変遷を勉強したりしてたよ。

彼らのHPは素晴らしい。
翌日には写真とセットリストがUPされ、それを曲ごとにクリックすると
収録されてるアルバム情報などが明記される。

SNSなどもまとめられ、じきにライブ映像も買える仕組みになってる。
ここまで徹底してファン思いのサイトを初めて見た。
それはアタシのいくべき方向性を示してくれてると
いっても過言ではなかった。

彼らの音楽は漢の音楽だったけどアタシにはそれ以上に
調べれば調べるほど人間味を感じる音楽になった。

でもきっかけは中盤でやったとある印象的な一曲
I desappear

家に帰って歌詞を調べて感動した。
2008年のアタシの絶望をそのまま言葉にした感じだった。
もしあの時この曲を知っていたらもうちょっとマシな人間だったかもしれない
でもそうだったら自分で曲などかいてなかったかもしれない。

少なくともアタシはこの曲でメタリカの印象が激変した。
でも良くあることだよ、些細な何かで見方がかわるなんてのは。

彼らが数多くpunk曲をカバーしてるのも知ってMisfitsとかききだしている
アタシもそういう曲を書きたいと思い、一弦ずつ弾く練習とかしてっけど
独学って難しいわね...でもまあ気長にやります、
だって魂は生きはじめたって思ったから。

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