« ルピシアグランマルシェ | トップページ | ざんねんアタシ »

2013年8月20日 (火)

ガードレールをぶん殴る

ガードレールをぶん殴る
「ガードレールをぶん殴る」

またをひらいて受け入れてやった
未来への投資
アタシは信じた

君は言った
「で、付き合いたいの?」
だるいだるい
アナタにとっては
モーニングセットのマフィンくらいに
デイリーな消費

中華料理屋のカウンターで
ブルーカラーのおじさんに混じり
真剣に軽いとか軽くないとか
ビールで流し込んでチャーハンで食べた

次に会ったら君は言った
「人を好きになったんだ
はじめてかも」
とか中学生かよ馬鹿みたい

でも何もいえない

ササルコトバを探して黙って結局くだらない女
別れ際くらい印象に残りたいとか
ワガママ思ってメンドクサイ

靖国通りを明治通りでまがって
キャッチを振り払った手でタクシーを引き止めろ

夜の新宿無言でアタシ
ガードレールをぶん殴る

今度あったらただじゃおかない
叫んで喚いて噛み付いて吼える
思い残しは残さない

しあわせになりたいはずなのに
愛の終わりばかりベテラン

だからも一度 夜の新宿
ガードレールをぶん殴る

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

類は友を呼ぶ、といいますか

アタシのお客は振られ上手が多いです
いい女なんだけどなあ
と思うのですがなんでそうなるかって

高値の花過ぎて男子が寄らないんだとしても
寄られないほうからするとだんだん
自分に欠落があるからなんじゃないかと
思うようになってきまして

いざいい相手が現れた時にじらせない
そんなことしたら飽きられてどっかいかれてしまうと
焦って断れないみたいなんですよね。

で、次はまた○月に出会いがあるよ
というとそれに過剰にすがって何もできなくて
結局チャンスが逃げるとかとか

彼女達に必要なのは希望ある鑑定結果ではなく
痛みへの共感なのではないかと
独立してからは更にアタシは思うようになりました

だからそんな彼女達が
泣きたい夜に、不安な夜に
言葉にしたら勇気が出るような
そんなスピード感を言葉にしたいと思って書きました。

冒頭は「受け入れてやった」ではなく
「受け入れた」のほうが受け入れられやすいと思うのですが
あえてそのやり場の無い憤りを抱えた女子に
ピントを合わせるべくあえて上からにしました。

一般的にどうか、でなくどういったら寄り添えるか
が主眼です。

靖国通りから〜から下りまでのスピード感が
自分では最高に好きなんです

通りの名前って実際分かんなくても気分があがる
ルート66とかが使われる雰囲気を気分で和訳した感じです

失恋、特に振られるって奴は苦しくて痛い経験だけど
女の人生にとってはドラマティックな出来事の一つだと思う。
揺らぐ自分への信頼と否定の気持ちと
それでも曲げられない何かを個人的な経験と思い出から
引っ張り上げる

そこで沈まずに上がって来てほしいと
アタシは顧客の皆様に切に願っております。

ちなみにガードレール、
実際に殴るとぼんよよよよよんとかなったり
単純に痛過ぎて足がおかしくなるので

頭の中で粉砕するのがベストと思います。
沢山粉砕したら、心をこめてお国に税金を払うと。

この詩を五人ぐらいの愛すべき残念女子に捧げます。

|

« ルピシアグランマルシェ | トップページ | ざんねんアタシ »