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2013年5月31日 (金)

友情カップ。

切ない友情カップ
店に特別な思い入れのあるカップ&ソーサーがあります。
世田谷のボロ市で買ったオキュパイドジャパンのこれです。
このオキュパイドつーのは占領下のという意味なんで
占領下の日本、敗戦から5年間の間だけ作られたカップなんです。
これを紹介してくれた店主の
「日本の職人さんが戦後の焼け跡から
復興しようと頑張っていた頃の製品」
という言葉が、なんか当時の弱過ぎた自分にはこれをもつ事で
背筋が伸びるような気がして買ったカップだったのです。

で、とある日に当時の親友が彼氏に別れ話を持ちかけられた
とかで放心状態でウチにきまして
だもんで頑張ってほしいと思ってこのカップをあげたんです。
「俺、カッコつけ過ぎ、いたいわー」
と内心で思いながら。

そしたら彼女はこのカップを磨きながら負けるもんか!
と思ってその翌日には復縁しまして
しかもその後めでたく結婚するんですが

アタシの中でなんかカップに対する違和感があったのです。
で、そんな中その話を母にしたら彼女が珍しく
「お願いして返してもらったほうが良い」
と言い続けまして、カッコわりいから渋っていたんですが
ある日、意を決してその子にお願いして返してもらったのです。

で、そのあとすぐくらいにアタシは彼女と親友関係を解消するんです。

その後も使わなかったので大事にしてくれそうな骨董屋を
探しているうちにアタシが独立しまして
このカップは陰の主役のような感じで店にいます。
量的にコーヒーを希望した方にしか出してないんだけど
そんなわけでこのカップでドリンクをサーブしたお客さんにはなんとなく
「今が頑張り時なんだろうな」
という気持ちがしてしまうのです。

その親友と関係を解消した話はずっと昔にブログに書いたんですが

彼女が心理学の専門用語でしか自分の感情を語れなくなって
寂しいとかつらいとか素直に言わないのにじれたのと
彼女が見えない世界とロックンロールしか語らないアタシに
とてつもなく戸惑いながら無理して義務のように付いてくるのが
本当に辛くてもうやめようと言ったんだけど

なんかその子の誕生日が近いせいか
切り出したアタシのほうが毎日思い出してるんですよ
元気でやってんのかとか
子供はできたのかとか
カウンセリング用語で自分の感情を今でも
がんじがらめにしてんじゃないかとか
そんなことを寝る前毎日考えてる

あの子はとっくにアタシの事など忘れてせいせいしてるんだろうに。
仮に今出会っても会話を続ける自信がないわけで
会話をひっかけて発展させるポイントが思い当たらないから
やっぱりこのまま離れて思ってるぐらいが丁度いい距離感だと
思い込むようにしているんだけど

店にすごく考え方とか自分の感情に疎いとことかそっくりな
常連さんがいて
ああ、アイツとも客として出会えばこんな変なねじれ方
しなかったんだろうになとかそんでもやっぱ考えてしまう

向こうはアタシの誕生日逐一覚えていてくれたけど
アタシはいつも何となくしか思ってなくて
たいして何かをしたわけではなかった
アタシは自分しかみてなかった
予備校帰りに駅前で
「いっちょUFOでもよんでやるか!!」
と叫んだアタシはたぶんそういう自分が楽しかったんだよ

アタシも問題があるニンゲンな訳です。昨日だって
店のお客さんじゃない知人が悩んでる時に思わず
「そういうときはこうやって祓うと良いよ」とかメールしちゃったりとか
それやった後で違和感に気づいて
「あー馬鹿、この人に言うなら、そんな日もあるとか、大丈夫?とかだろ」
とか悶えてしまうのです、営業してどうすると。
で、もう連絡できねーとか諦めちゃったり。
(すいません、反省してます、チャンスあったら謝ります。)
きっとこういうことを沢山するはめになる今会うという事は。

あの子は言ってた
「自分が風邪引いててバナナが欲しいのに
みかんとかもってきちゃったりされても、そこにある
思う気持ちを大事にすれば愛おしくなる」
と。

アタシは思ってた、
「そんなセンスない事されたら苛立つだろ」と。
でも今ならそういうのスゴく感謝出来るようになった気もする。

あの子は言った
「彩は一人じゃないよ、だってアタシがいる」
アタシは思ってた
「魂が孤独であるのを自覚すんのはそういう隣に誰がいるとか
そういう楽観的な話じゃねえよ」と
今でもそう思っているが
そういう孤独感というのは共有出来る人がいるのだという事を
老けて知った。

だから離れているのは正しいコトなはずなんだ。
UFO呼ぼうぜって自分が楽しいから言った
でも、その指に合わせて手を伸ばしてたあの子の顔があったから
記憶に残ってる。

あーあ、どーすっかな。

あの時、一緒にいてくれてありがとう。
楽しかったよ
もう戻れない自分だけどアリだったと思ってる。

君はとても純粋で揺れやすくでもだから目の前の何かを
必死に信じて大事にする事しか出来ない子だったけど
でも、そこを分かってくれてる人に今は囲まれて幸せなんだろう。
いいことなんだと思うよ、アタシはキツすぎる。

何を思えば良いのかな?何を言えば良いのかな。

記憶だけ一緒にいるよ
何度でも思い出すよ
もう本当、君からすればざまあみろって感じだな
でもいいねたまには。

何書きたいか分かんなくなってきたな、世の中には
割り切れない関係がやっぱあるというお話でした。
はい今日は解散解散。



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