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2013年2月10日 (日)

夢今はこうして思いついた。

夢今はこうして思いついた
夢今の余韻が冷めない中実家からお菓子が届きました。
今松崎家は空前のお菓子祭りであります。

今日はせっかくなんで夢今を思いついた話を。

アタシの表現者としての基盤は15年前に出ていたオープンマイク
です。高田馬場Ben'sCafeで開催していたそのイベントでは
五分のステージのために詩人達が20組以上は集まって自作の詩や
気に入った誰かの詩や文章を読んでました。
当時20歳前後のアタシにはMCの采配や、当日自分でエントリーする
ドキドキ感や自分の書いたものと朗読する姿にファンがつくのが快感でした。
一方で詩人は繊細なので、助け合いが起きているのか
単純に耳をすまさないと言葉が通り過ぎるからなのか
皆出演者にバランスよく耳を傾けていたし、喋る人は店の外に
出て場の邪魔をしないようにしていました。

ただ結構な人が音楽に憧れているけど、つてが無くて
こういうイベントに顔を出してくれるミュージシャンが一人勝ち
してるのには疑問でした。もっと色んなミュージシャンと知り合いたい
でも方法がわからんと。

そう思っていた時にアタシは木版画家に転向。
ライブのイベントで展示やグッツを売るようになりました。
でもお客さんは音楽を聴きにきてるわけで、ごく一部のアート
関係者以外にとっては単に添え物になってる自分の立ち位置が疑問でしたし
やっぱりオープニングパーティーに呼べるようなミュージシャンと
知り合いたかったのに機会がほとんどなくて何だかなと思ってました。
ジャケットとか作る仕事もしたかったし。

で、ここにきて満を持して音楽活動をはじめたことで
念願のミュージシャンとツテができましたが
同時にノルマの重圧に悩むようになりました。
で、ミュージシャンも友達経由じゃないとアーティストと知り合う機会が
ないというのに気づきました。
なんつーか、詩人のオープンマイクほどジャンルがごっちゃでない。
でも同時に、ミュージシャンもまたオープンマイクをやってるのを
知りました。ミュージシャンのオープンマイクはカヴァーをしたり
新曲を試したり、ノルマライブよりちょっと緩くて
知り合いも作りやすい雰囲気がありました。

この三つをある程度渡り歩いた時に
こういうアタシだから出来ることがあるんちゃうか?と思い始めました。
というか本当にね、アメリカのカルチャーゴッチャ煮のインディース
土壌の豊かさにアタシは嫉妬をしておりまして
このムラ社会を形成しやすい日本の表現者を上手に繋ぐ方法は
ないかと思ってきたので
それぞれのメリットで同時にそれぞれのデメリットを補って
イベントを考案しました。
最初からごっちゃ煮でムラを作れば問題解決ではないかと思ったのです。

詩人にとって30分のライブは厳しいかもしれないけど
5分の三倍の15分程度ならやれるかもしれない
そして、ミュージシャンのオープンマイクにおこりがちなぬるさを
彼らのステージにかける真剣さが補ってくれるだろう
そして、休憩時間に話しかける詩人の習慣は褒められた
ミュージシャンに元気をくれるだろうと。
オープンマイクのワンドリンクオーダーよりは高い参加費だけど
ミュージシャンや画家と知り合える手間賃で許されるのではないかと
いう判断をしました。

画家にとっては仕事ができる可能性のある表現者を
一回に10人もみて縁が出来たら相当いいだろうしミュージシャンを
オープニングパーティーなどに呼ぶ仲になったら
彼らは逆にノーノルマで新しいファンを獲得出来る!
ただ、アートは静の表現のため時間の経過で存在が埋没してしまう
危険を回避するためにアーティストには
絵心ゲストという下駄を履かせて皆の注目が定期的に
集まるようにバランスをいじりました。

で、ミュージシャンには詩人と画家という刺激とともに
いつものノルマの重圧から離れてもらい
新曲や実験的なライブを試す余裕をつくりながらも観客価格で
新しい表現者との出会いと、自分のファン獲得ができる。
でも実際やってみたらミュージシャンの反応が予想よりよくて
急に今まで以上にリリックを大事に曲を書き出した人とか
あと、家庭を持ったり仕事が多忙過ぎてまともなライブが出来ないとか
バンド解散して手持ち無沙汰なギターボーカルなんかが
継続して音楽をやる受け皿になれたことは最高嬉しい事でした。

とまあこんな風に縫い合わせてみました。
ちなみにエントリーマイク制にしたのは
当日集客だと参加者にばらつきがでて不安なのと同時に
観る側が集まり過ぎた時に疲れきるのでそのリスクを
回避するためです。

あと、開催する店は基本的に沢山のミュージシャンや
表現者を必要としている小さめな箱を重視するという縛りもあります。
あとは表現に寛大な事。馴れてない表現者が行き過ぎた
内容ですべる事もありますから。

五年目をむかえるにあたって、これまで
「夢今を参考に自分もイベントをつくった」という報告とともに
告知を戴くことが何回かあって嬉しかったんですけど
でも残念ながら皆、理想はあるけど今イチ実際のニーズを
観察して組み立ててないな・・・という印象があり
実際短期間でなくなったイベントが残念ながら多かった気がします。

オーガナイズは自分が特別な人間になろうとする奴には
向かないっすよ、はっきり言って。
自分が普通の人間で普通の感覚があると思ってはじめて
自分の感じている便利、不便がリアリティのあるものになると思います。

至って普通の事をやっても何か特別なものがにじみ出るのが
表現者のオーラであり、その部分を上手に出せるように基本的な
人間の快不快をコントロールしてバランスをとれば
イベントは勝手に成長します。

この感覚は多分色んな画材を一つにまとめることを繰り返して
作品をつくるアートで身に付けたものじゃないかなと思います。

こう考えるとアーティスト時代はアタシの素晴らしい財産でした。

これからもなんとか続けていきたいものです。

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コメント

こんばんは。
マー君を見ていると、昔一緒に暮らしていたうちの猫を思い出します。
スっちゃん、みっちゃんは元気ですか?

投稿: たま | 2013年2月10日 (日) 01時38分

たまさん>元気ですよ〜しかし全員が尿結晶が出来やすくてそこが難点であります。

投稿: ヴィヴィアン | 2013年2月11日 (月) 01時00分

この記事へのコメントは終了しました。

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