« また別なベクトル | トップページ | さようなら、また一人。 »

2012年12月13日 (木)

ゴーイングアンダー

ゴーイングアンダー
昨日お土産とプレゼント貰ったと思えば今朝
再び新しいプレゼントなどが母から届き猫まみれ。
今週は客の予約が少なく、こうなると恒例の店じまい
などを考えたりするのですが、今日はふと
DVMをやめるときは霊能者として仕事すんのも辞めよう、
と決めました。

そもそも店を持ったのは、お客様を鑑定するのに
充分整備された環境が欲しかったからなのであって
それを個別鑑定でカフェなどで細々やるなんて退路は
もっちゃいかん、と思う訳です。

でも、早じまいの結果暇だった日など実は無く、
今回も最初で最後の客を見送った直後に父からメールが届き
祖父の妹である大おばちゃんが亡くなったと知らされました。
何があってもいいように店の業務も程々に済ませ、
自宅待機するものの心はどっか落ち着かず、
明日のために曲を練習する予定でしたが、心を深く覗くのが
嫌でせこせこと掃除などしておりました。

自分の知った人が亡くなって死体となって
陸続きのどっかで横たわっている期間は
なんというか宙ぶらりんな気持ちで。

そのフミコおばちゃんはアタシにとっては最初にタバコを
吸わせてくれた人でした。でもって、最初に知った
タバコを吸う女性でした。
ウチに遊びにくるときは着物姿で頭にバンダナを被り
ぷかーとタバコを吸ってわっかを吐き出して
アタシを面白がらせ、アタシもやりたいと言ったら
くわえさせてくれたのですが、当時煙はむせるものでしかなかった。
というか、おおらかな時代でしたよね、小学生にあがる前に
タバコをくわえるなんて今なら殴られものでしょう。

既婚の女性しかしらなかった自分にとって結婚の匂いの
ないまま歳を重ねた女性の独特の気配を
アタシは彼女から知りました。
アタシが成人する前後で怪我から施設に入るのだけれど
成人式の着物姿を見せたら涙を浮かべて喜んでくれたっけ。
多分それがあった最後で、アタシはその、鯔背であった彼女が
短く切った白髪にパジャマという姿を見るのがどうにも辛かった。

祖父は何かにつけて
「出兵した自分に変わり姉と共に母の面倒をみてくれた、
二人は戦争の犠牲者だ」とぽろっと漏らすことがありましたが
アタシは彼女の口から自分が不幸であるとか
満たされていないなどという言葉を聞いたことはありませんでした。

可も不可もなく、生きてきた感じだったなと思うのです。
いや、そういう場面をしらなかっただけかもしれないけど。

思い出をくれた人が一人また一人と棺に入っていくという
現実に自分の年齢を感じてしまいます。
明日、イベントやって、それで土曜日に見送ってきます。

|

« また別なベクトル | トップページ | さようなら、また一人。 »