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2012年11月10日 (土)

熊手と「中年」、そしてセール。


写真は寝室の本棚に取り付けられた熊手です。
御祭神ストク、みたいな按配ですが
何故アタシの名前が刺さっているかというと
Iさんに見せて新しく書いてもらう予定だった札を
返さずに持っていたからで
ちょっとだけ出資したと言う理由で夫につけさせて
もらったからであります。
今日はアタクシ、広くなった玄関を通っては泣いております。
楽器が置きやすくはなったんだけどもね。

「他の店のだっていいんだよお!一緒に祝おうじゃないか!
よおおおおっつ!!」
と三本締めしてくれた去年を思い出しちゃう、本当切ない。

切ないと言えばもうひとり。
夢今写真家のRINAちゃんが熊手に飾りをつけてもらってたのを
見守っていたところその背後で
「中年の色気だな」
とオジさんの声が。
振り返るとその店の名物らしき
リタイア後の大橋巨泉みたいなオジさんが
JIGENNのアヤさんにむかってその台詞をいってました。
「オジさんはね、顔を見るだけでわかるんだ、
アンタの笑顔は中年だ。

むしろ最近はここ数年で一番乙女なはずなのに
ちょっと口角を引きつらせながら
オジさんに対応しているアヤさんの背中は切なかったです。

対してリーダーは参拝の列に並んでいただけで
上り調子のアイドルグループ、
アリス十番と遭遇出来るという強運、
同じバンドでもここまで「おいしさ」のテイストが
変わるんだなと感慨深くみてました。

さて今日はそんな色々のなか招待されたとある
ファミリーセールに潜入、そして呼んでくれたお姉様と
お茶をして帰ってきました。
学校のことや結婚式とかもろもろやんなきゃいけない
ことはあったんだけど、青山とか久々刺激をうけ
心を緩めにいったのです。

なんつーかさすが青山や!という
ハイソなセールでありまして
どのへんがアッパーかというと、
その辺の道路工事と同じ格好の警備員が
にこやかに「ようこそ、いらっしゃいませ」と
笑顔で話しかけてくるというあたりからすごい。

50ー80%オフの洋服の値段で1万円とか4万円とか
うわっ!とかキャッ!という感じです。
いったいどういうルートで作らせて輸入したら
一着11万円じゃないと元が取れないワンピースになるのか
疑問でいっぱいです。

そしてモノはいいのにこれまた奇抜な服でいっぱい。
来てる人はそのブランドを知って買ってる時点で
金持ちなはずなんだけど、なんかちょっと空気が尖っていて
お店によさげなキャンドルがあったので
香りを試していると店員さんが
「クリスマスのギフトに買っていく方が多いんですよ」
といわれたのに
(いや、セール品はギフトにしないでしょうよ!!)
と内心びっくりした視線の先では

とあるおばちゃんがロシアの帽子みたいなのを被って
鏡の前にしゃがみ込み、ウラジオストクで
ツンドラの平原で春を待つ主婦みたいになってました。

なんか金ぴかのズボンとかみてたら昔おばあちゃんに
「彩ちゃん!伊勢丹でセールしてたから買ってきたの!!」
と言われつつ金色刺繍のズボンをはかされた
時とかを思い出しました。
なんかローリー寺西に憧れる中学生みたいだったよな
あの時のアタシ。
なんかブランドのセール品て、よく言うと個性的なんだけど
ものがいいのに使い勝手が死ぬほど悪いものが
多い気がするのよね。

でもってつい、ダチョウの羽の八万のミニスカート
(セール価格です)を興味本位から試着したのですが
静電気で羽が上にまいあがり、夫がみたら確実に
「なんか腰が鬼太郎だけど大丈夫?」
と言われる仕上がりでした。
そんなカッコの鏡をみながらアタシは考えたのですが

おそらく、このブランドを愛する元々のターゲットの
金持ちはシックでまともな奴を正規の値段で買ってしまっていて
こうしてまわってきているこれらは元々、そういう金持ちさんが
ちょっとおもしろがって手をだすのを期待した
デザインだったのではないかと思うのです。

だからジェニファーロペスが愛用したり
結婚式場で使われているというキャンドルも
本当の金持ちはあたりのよい香りの大半を
原価で買ってしまっていて
だからつまり何がいいたいかというと

本当はこのブランドを着たいけど原価じゃ買えない人が
「アタシは○○の商品を着ている」という見栄を
手に届く範囲で叶えるために群がっている気がして
それ故に警備員やスタッフの丁寧さもそういうお姫さま
気分を刺激するものとして機能し
と、同時にセール品を友人にという心理にも
自然になるんじゃないかと思う訳です。
だって、自分の周りがもってない珍しい品を手頃な感じで
あげられる訳だから

高いけど変わったデザインを身につけるカタルシスとは
「それオシャレー」といわれたかったり
そういわれることで自信をもちたかったり
セール品でも一流のものをあげたかったり
コンプレックスからくる見栄を埋める野心に似た匂いがするのです。
だから本人を埋め尽くすように色もカタチも派手に見えてしまう。
なんか買って満たされるというより
足りない何かを埋め合わせるモチベーションで成り立ってる
場な気がしたのです。

庶民がセールで金持ちの服を着たところで
金持ちのみてる世界は分からん訳で
だったらアタシは服に三万使うならやっぱ
フレンドリーな接客が一時間位つきっぱなしで
季節の変わり目に写真集みたいなカタログが手紙付きで
送られてくるヒスとかに使いたくなってしまう。

少しでも上の世界にふれて欲をみたしたい気持ちと
その経済の範囲で最高のサービスをうけたい気持ちは
背中合わせで似ていて、でも同じにはならない。
そこにいた皆が皆そうではないはずだけれども。

で、そういうことを考えつつ買い物をすると
どうしても実用性と採算がとれる
職場で使って喜ばれそうなキャンドルとか
フレグランスとかの消えものに偏っていくわけです。

買い物のあとで招待してくれたお姉様とお茶した時に
彼女が「実は今日の服はH&MとFOREVER21だったりするの」
と言った時になんかホッとしちゃった小市民の自分がいました。

でもそんなこといいつつ、
またいっちゃったりするんだろうなあ。

最後の写真は、アタシのまわりではじめて中年認定
された乙女。

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