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2012年10月11日 (木)

つくえ。

つくえ。
机を買いました。
すでにネジが一本折れてました。
耐性に問題はなさそうですが、これは日光東照宮の逆さ柱
のような感じで縁起がいいととるべきでしょうか。

アタシ、35歳でアートに戻るかなってちょっと思ってました。
でも、本当はもちっと早くなんとかなんねーかって
思ってもいたんですよ。

そんなそこまでジャスト一年というタイミングで
「アート活動をしないなら学生に影響を与えるのに
ふさわしくないから、講師としての進退を考えなさい」
というお達しがとある方面からやってきました。
学校ではなくですが。
「ここ数年の動きを観て」、という補足はありましたが
父の病気の一件もあり、親戚を招いての結婚式とか家族を大事にしたい
という状況下で、酷な話だなあと思い
何より教育に目覚めたことがそんなにも悪いことなのか?
ということがどーにも受け流せず
お約束のように結局キレてしまいました。
ただ共存出来る距離をとりたくて。
結局、ここに来てアタシは現場にこだわった父の血が
うずいてしまったということかも。

まあ正直変な授業やってると思います、アタシ。
仕事とはいえ、お客さんの相談を真摯にうけて
イベントやって、学生の可能性を少しでも広げようと努力して
さらにアートやるってのが出来なかったのは確か。
でも、なんかこの一件で現代美術って領域とか世界が
本気で嫌になったのは確かっす。
でも考え方はいろいろなはずで、この件は多分アタシもその方も
間違いではない。
その方の生き方を心から尊敬し、愛している方もいる。
それはとても美しいことで、それと同時に
そしてアタシの授業が物足りなかった学生だって
正直沢山いたでしょう。

ただ、そういうことを考えすぎてつい弱ったアタシが
ぽろっと口にした言葉に対してある人が
「確かに技術は落ちるかもしれないけど
休むことで見えることがあるし、何より教育は大切なことですよ」
と言ってくれて、そこに救われました。
版画家だけだった頃のアタシは、上にいかねば先がないと焦っていたし
そうでなければ認めないという人たちに自分を取り囲ませていた
ということにそれきっかけで気づきました。

アタシは、立ち止まることを受け入れてくれる人に囲まれたかったのだ
とその時にはっきりわかりました。
だからそれまでの人脈が全部失われるまで待っていたのです。
こころのずっとおくの方で。
そしてそういう人の存在を感じることが出来てやっと、
マジでつくりたいな、という気持ちが芽生えました。

だかしかし、残念ながら今のアタシには正直
作りたい気持ちはあっても、作る衝動に走らせるほど
美しいものをこの世界に見つけられません。

そんな複雑な思いを抱えて神田明神に出向き
手をあわせたら、いろいろと助言を戴き言葉を感じたのですが
その中に
「机を買いなさい」
という言葉を確かにいわれた気がしました。

ケビン・コスナーのフィールドオブドリームスって映画知ってます?
「それをしたら彼がくる」って声を聞いた主人公が
トウモロコシ畑潰して野球場つくったら死んだ親父が出た話。

なんかそれみたいだなって思いながら
無印いって座った時に、一番自分の家でモノ作ってる
イメージがしたタモ材の机とベンチを買いました。
10%オフなのに八万近くしました。
深呼吸しました。

学生時代に教務補助の永澤さんが
その机高えーんだよ!!大事に使えよ!!
と半ギレしていた意味を理解しました。

まあこれでアタシが作んなくて、まーくんの素敵な
隠れ家になって、三年経ったとしても
八万BETしたんだから潔くあきらめもつく気がします。

でもなんか長い付き合いになるような。
新しい長い道がはじまった気がします。



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