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2012年10月26日 (金)

過去に借りるということ。

過去に借りるということ。
夫が将門公を描いた作品を気に入って以来
ずっと調べて騒いでいた月岡芳年展を観に
先週日曜日に太田記念美術館にいきました。
この展示もまた前編後編に別れているので
もう一回行かねばですが、
正月の国芳展に拷問のような神社行脚のあとで
無理矢理行かされて倒れた悪夢をもっている夫からすると
ここはなんて見やすいんだ・・・
と感動の嵐だったようです。

彼の作品をみていると、
過去の時代の名シーンをかりて、史実と異なるが
その当時の時事的な問題を暗喩したもの
がいくつかあり

それらをみているうちに
「あ、平清盛は平安末期という設定から
今を描いてるから面白いのか!」
と思いました。
清盛の息子、重盛が会長と名誉会長の我が儘の
板挟みで崩れかかる二代目社長、みたいな名演技をしているのですが
twitter上では彼がおかしくなると
「ブラック企業にもうついていけない」
みたいなつぶやきが増え、アタシ自身
清盛がきれいごとばっかじゃのし上がれない
みたいなことを言い出すと踊るの室井さんだったり
自分の自営やイベント運営で人知れず考えていたこと
をふっと思い出したりする訳で

今までは歴史上のエピソードに忠実かどうかばかりで
大河を観てきましたが、
今正面切ってかけない問題を歴史のドラマにかぶせてかく
なんてあり方もいいなと思ったりしました。
別に時事批判だけじゃなくて今取り戻したい
感情を時代劇の人物に思いをそわせることで叶えるみたいな。
清盛と義朝、
清盛と信西、
あたりの感情的理解のあるやり取りはけっこう好きでした。
自営業の友達になれそうな人のおしゃべりを聞いてる感じで。

でも、現代劇に近い時代劇ってアタシの中では
エンディングテーマがやたらオサレだった
鬼平犯科帳ですかね
あれは衝撃的だったなあ・・・・
水戸黄門や金さんや必殺仕事人みたく
戦隊もののラストみたいな一瞬を待つ時代劇じゃなくて
ラストの乗り込み前に既にキャラクターのやり取りが
記憶に残る感じでさ、派手じゃなく渋い味って癖になるんだなあ
と新鮮な気持ちでみてました、小学生のアタシは。

でも、今その役割を担っているのはバラエティーなんでしょうね。
日曜日の夜に大河をみて重厚な歴史をみてちょっと
賢くなった顔をする大人の横で
テレビがもう一台あったら「元気が出るテレビ」観るのに!
と思っていた小さな子供が
大きくなるにつれ自分部屋ができて
そこで「ごっつええ感じ」観るようになって
やっぱバラエティおもしろいよなあ〜
こっちの方が考えなくて全然楽しいわ〜
とか感動しちゃってた
世代が働き盛りになってる訳ですから
つまんない大人が観る大河みたいなイメージがついてるものを
みるかどーかはやっぱ疑問。

いっそ視聴率とか伝統考えず
なつかし大河のリクエスト放送とか
一番大河みてた世代が楽しめるものを
ゆっくりやってみるとかでもいいと思うんだけどなあ。

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