谷中にボブ・ディラン。
先日夫が谷中のアートリンクに行った際に購入した
ジム・ハッサウェイさんの絵(銅版画?)が
ハロウィンの今日届きました。
パンプキンシチューを作る手を中断し
クリスマスプレゼントを開けるように大切に開ける夫。
作品名は「Dragon Dance」
夫が生涯ではじめて買った絵です。
真ん中に一本、木があるところが気に入ったそうです。
「クリスマスツリーじゃねえの?」とアタシがいったら
そんなわけないと夫は即答してきたのですが
買った時にジム本人に聞いたら
「シントーっぽい意味合いもあるけど
クリスマスツリーみたいなもん」
と答えてきたんで、ええ!?と
ちょっとギャグみたいなやり取りもありーので面白かったな。
ジムさんはいつも個展期間中に
沢山の谷中の友達や何やらが会場に訪ねてきて
お酒のみながらすごくワイワイするので
それを体験させたくて夫も連れていってるんですが
昨年は運悪く皆英語で会話というなかに入ってしまい
縮こまった夫も
今年は日本の人が多くて場が日本語だったので
腰を落ち着けて混ざっていました。
展示終了後に家族や仲間があつまって
輪になって会場の板の間で喋っている光景を見た夫は
「いつかこんな風に自分の料理で人が集まる店をもって
この絵を飾りたい」
という気持ちになったそうで、帰り際にアタシの袖をつつき
「買いたい」といいました。
夫はご両親から
「沢山の人をあつめてすっくと立つ木みたいになってほしい」
という願いをこめて名を戴いていて、小さい頃
近所のお寺の有名な松を眺めにいったりしてたんです。
そんなことも被ったといってました。
さて、このジムさんのアトリエは2年前に
ジムさんの友人経由でボブ・ディランが来て
彼が興味を持っていた墨絵について結構長い時間
語っていったそうです。
「目立たないためなのか、なんだか小汚いカッコをしていた」
そうですが誰も谷中にボブが歩いてるなんて気づかなかった
だろうなあ。
でも、そのエピソードは、
仲間を大切にして自分の作品を大切に作っていれば
別に派手な社交界にいなくても
大物とひょっこり繋がったりするという教えを受けた気がして
なんか聴いて嬉しかったです。
さて、そんな大物とひょっこりエピソードと言えば
ぱらぱらマンガの「振り子」が
MUSEのPVになってしまった鉄拳です。
テレビの企画用に作ったものが
それがYOUTUBEで国境をこえて大評判になって、
ついにはBGMに使っていたMUSEにまで届き
再編集してその曲のPVとなって今日解禁。
もう昨日から10回はみて毎回号泣。
ついには泣き疲れで午後まで寝てしまいまして
まぶたはパンパン。
そして午後、ストクを病院連れて行ったら
先週より腎機能が悪化していて
さらに落ち込んでまた観て
の繰り返し。
お笑い芸人は人の感情の動きどころをよくわかってるなあ・・・
と感動すると同時に
どこで何を作っても、ホンモノは行くべき人に届いて
ちゃんとあるべきカタチに取り上げられるのだなあ
と思い同じく勇気をもらいました。
アタシもそんな表現を続けたいものです。
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