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2012年9月19日 (水)

おおかみこどもの雨と雪、感想。


さっき資源ゴミを捨てにいったら缶ごみのとこに
「50万円たまる缶」が開封状態で捨ててありました。

たまったんだね・・・

ちょっとやさしい気持ちになりました。
さて月曜日、おおかみこどもの雨と雪を夫と観にいきました。
いい映画ですよ!おすすめです。

監督がプログラムで周りの友人が結婚して子供ができて
特におかあさんになった女性が素敵だなと思ったあたりで
作品を作っただけあって、おかあさんになったアナタは素敵だよ!!
というおかあさん讃歌となっております。

ちょっと以下はネタバレ気にせず書きますね。

まずは主人公の花ちゃんが、大学にモグリで授業を受けにきていた
おおかみおとこに恋をするとこからスタート。
彼らに二人のこどもができるけど、その彼がいきなり
川で溺れて死んでしまい一人でこどもを育てることになる
という展開に。

うまく想像出来ない人は、一橋大学に通う国立在住の女の子が
授業にきている高円寺系っぽいけど、ちょっと野性味があって
社会にもまれた男のまわりにいない感じにひかれて付き合ってみたら
別な意味でワイルドだった、くらいで頑張ってください。
で、その彼が玉川上水で溺れて死ぬという感じです。

そのシーン、やっぱり悲しくショックでしたが
アタシはニホンオオカミをゴミ収集車で回収した
職員の人にショックでした。

絶滅の狼が剥製にならず燃えるゴミですぜ!
ちょっと突っ込んでしまいます。

で、東京の下宿のシーン、何故か台所に天照大御神のお札が貼ってあり
アタシはそこも地味に「大口真神の札じゃないのかよ!」と
突っ込んでしまいました。彼女、出身は三重という設定なのかしら?
まあ、そうとは限りませんがこれから観にいく方よかったらよくスクリーン
をご覧下さいね。

で、田舎暮らしで、ここはじっと観てるだけで人の優しさに
ふれるいいシーンが多いのですが、こども二人はこの場所で
姉は小学校に行きよくなじむも、弟は途中から登校拒否になり
山に入り浸り勝手にセンセイを見つけてしまいます。

まあ、人間で例えると、息子が学校に行かなくなって
ゲーセンにいりびたり、地元の先輩が出来る感じです。
で、先輩にこの社会のしきたりを教えられるようになります。
そしてついに息子は
「センセイが怪我したから俺が跡目をつがなくちゃ」
というように。
「先輩が事故で足怪我したから、俺が族を率いなくちゃいけない」
くらいの勢いです。

母は猛反対で山行きを禁じ、そして
「どうしてこんなに不安なんだろう・・・」
と呟きます。まあ、当たり前ですよね。

でも、このおかあさん健気にもセンセイにご挨拶に行ったりするのですが
そのセンセイがなんというかキツネです。
そう、キツネ!おかあさんはご挨拶の品として
センセイに動物が好きそうな桃と、油揚げを持参します。
で、センセイは迷わず桃をチョイス。

ですよね!ってアタシ思わず呟いてしまいました。
でも、センセイはキツネだからと息子にいわれ
「えーっとキツネってことはひょっとしたら
お稲荷さんかも・・・いや多分野生よ」
と葛藤したおかあさんのかわいらしさが伝わる感じで
好きなシーンでした。

いや、でも山でセンセイに会いだしてから息子の目付きが変わったのだから センセイは妖狐でないかと疑ったのかもしんないですね。

で、このあと、夕暮れの嵐がクライマックスで
山に総長代理を務めにいった息子と、小学校で待つ娘と
母はどっちを迎えにいくかという究極の選択に立たされます。

ここ、ネットのレビューではこのあとの彼女の行為に
賛否両論なんですが。観にいった方、どう思いました?
セオリーからいうと、ちょっと息子探してダメな時点で
娘迎えにいって一緒に息子探すてのがジブリ的セオリーでしょうが
これはジブリじゃないんで母は息子を捜して袋小路。

でも、こうならないと、娘が
「母ちゃんは再婚相手に子供出来たから俺がいらないって
だから俺ボクサーになる」
という硬派な少年とときめきタイムにならないので
アタシ的にはすぐに見つかると思った息子が見つからず
焦ってパニックしてどつぼにはまったという解釈でみてました。

ちなみに夫は、きっと娘はあの後学校でその男の子と
ヤッタに違いないとありそうで笑えないことをいってました。

そしてお別れ。

最近の学生の悩みを思い出すと、自分は親のなってほしいのと
別な道に行きたいのが言い出せなくて・・・とか
親が安心しないから就職しなきゃという感じで、
やたら親子が価値観を合わせようとしてるのですが

本来の自立ってのは平行線であるほうがやっぱり
あるべき姿なんじゃないかと
この映画で考えちゃいましたね。

アタシでさえ10歳違いでジェネレーションギャップを
抱えるのですから、親と子なんて価値観違ってあたりまえ。
大人はわかってくれない!でも自分がちゃんと生きていくことで
間違いじゃないって証明してやる!
その反動が原動力で新しい時代も自立も来るのかもしれない。

そんなわけでこどもは自分とその未来を切り開くので
一杯一杯で冷たい。
でも、理解するまでにラグがあるからこそ、
分かったときに親がありがたかったり大事に思えたりする。
そして、親はその子供が離れていく寂しさを乗り越え
自分の人生や幸せを考え直すことで個にかえり成長する・・・

そのシンプルな感情のやり取りが本当に
短時間で丁寧に描かれていてやっぱりそういうことが
自分と重なって泣けてきますよ。

なんだろう、彼女が妊娠して簡単に学歴捨てたのを
もったいないというレビューもあったけど
彼女には家族とそのぬくもりの日々が、
単位とって就職して自立するよか大切だったのだよ、きっと。

これはやっぱり監督が冒頭で書いたように
おかあさんって大変だと思うけど、やっぱり
そばで観てると素敵な経験ですよというのを
一番に切り取ってくれてるから
そこに標準をあわせて素直に感動するのがベストと思います。

おすすめですよん☆

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