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2012年2月18日 (土)

生まれ育った世界の話をしよう

生まれ育った世界の話をしよう

生まれ育った世界の話をしよう
その日燃えるような太陽は無機質なコンクリのビルをあかく縁取り
アタシを産んだばかりの母はふわっと浮かんだ名前をくれた

生まれ育った世界の話をしよう
ひび割れた壁が目立つ病院の近くのY字路にさしかかると
母はきまってこの話をしたがり
どれだけアタシを愛して産み落としたかを伝えたがった

生まれ育った世界の話をしよう
膝で作った滑り台でアタシを滑らせながら
愛されるために人は努力することもあると父が教えてくれた

生まれ育った世界の話をしよう
芝生の草はその切っ先に露を光らせ
世界は光だけで出来ているわけではないとアタシを諭した

生まれ育った世界の話をしよう
指に引っ掛けて回すまどろっこしいダイヤルの向こう側
繋がった人達は皆少し緊張して優しかった

生まれ育った世界の話をしよう
言葉は遊びではなかったが
遊びのない世界では生きていけなかった

思い出は忘却の彼方
但し今も鳴り響く心音はリアル

僕らは整備されるコードナンバーではなく
複雑なDNAが絡み合う世界の申し子としてうまれた

生まれ育った世界の話をしよう
いつか生まれてくるあなたのために

生まれ育った世界の話をしよう
かつて生まれてきたあなたのために

僕らの生存する全てが無機質な記号に変わるその前に

生まれ育った世界の話をしよう
生まれ育った世界の話をしよう
生まれ育った世界の話をしよう

生まれ育った 、世界の、 話を…

今はなんか、ホントちょっとそれだけ。

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