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2011年6月18日 (土)

空気人形って映画を見た。


テッテッテテテイクミ〜
てってってててとら〜

身内ネタですいません、Ketty PerryのE.T.にはまっているもので。
この曲のダサさぎりぎりの切ないサビがグッときます。
PVのメイク超怖いっつーか昆虫みたいですけど宇宙浮遊のシーンと
ドレスの布使いが美しいです、機会あればご覧ください。

さて、そんなアタシは最近久々にDVDを借りました。
ここんとこ板尾日記6を読んで気になってた空気人形です。
空気人形、平たくいえばダッチワイフなわけですが
最近はラヴドールっていって人間並みの美しい個体もいるんですね。
オリエント事業のサイト観たんですが感動しますよ。

感動といえば、どの感想を検索しても言ってる
「ペ・ドゥナかわいい」これはマジです。しかもいい脱ぎっぷりです。
心をもった空気人形がさまよい出た街のレンタルビデオショップの店員に
恋をしてバイトに行くのですが、裸で自分で空気を入れるとことか
リアルな体に栓がついてるところとか映像的に官能的。

官能といえば、この映画、好きな男に空気を入れてもらうという
シーンが象徴的に使われているんですが、
「人形」と「人間」の究極の接点の息を増幅したエロスが
性行為の本質を空気として描いていて、下手なセックスシーン観るより
記憶に絡み付きます。

でも、音楽や幻想的な映像といい完成された世界ではあるんですが、
監督の感じた思いと、原作の空気感が最後の最後でマッチングして
なかった感が否めないんだよなあ〜。

告白を観た時の原作の本質を少しだけいじって増幅させて三割増の
あの衝撃と感動からいくと「う〜」となってしまう。

なんつーかこの映画においてARATAの演じている純一、
変態にしか見えんもん。
原作をみてジャッチすべきパートだと思うので多分アタシの解釈には
誤解が出るでしょうが丁寧に彼の台詞を拾うと「女体が自分の息で
膨らんだりしぼんだりすることについ激しく性的興奮を覚えてしまった」
人にしか見えない!彼がいい台詞をいくら言っても、
もう一回あの興奮を経験したい好奇心いっぱいの男子じゃねえか
という感じが消えない。
この映画を観た人とはここんとこを熱く語りたいですな。




ここからは多分10行ほどネタバレだよ。↓




この話の悲劇は、彼女を購入し、服を着せ、風呂にいれてくれた持ち主を
彼女が愛せなかったことから起きてる気がする。ラストは愛のコリーダに
似ているようで違う、なぜならあの映画、幼児のように究極の関係性に
持ち込もうとする女が最後に自分にすることを覚悟して受け入れることを
描いていたけど、この映画では「マジかよ!?」って誤解の上の悲劇に
なってしまっている。だから途中途中のARATAの透明感が違和感として
残る。アタシはいっそ妻夫木くんか、松ケンの方が監督の意思と話の方向性が
合致した気がする。気になる、でも、好青年でいたいという部分が
ごく自然に打ち出される人がね。

ネタバレおわり↑

この映画を総括してみて思ったのは、是枝監督って純粋でいい人だろうな
ということ。板尾が冒頭でゆりかもめで窓に頭をつけるアドリブを
「さすがだな〜」みたく超感動してたのが残っててそもそも観たくなったし。

端役まで主役級の俳優を使って、その一人一人に極限まで入れ込んだ結果
どうしてもラストになんとか救いをつくろうとせざるを得なくなって
衝撃とも感動ともつかないラストになったように思う。

端役はおばQにおけるラーメン小池さんとかレレレのオジサンみたく、
一瞬出すおまけ程度に乱暴に切っちゃってよいし
紀里谷監督のキャシャーンみたくストーリーを自分の出したかった
世界観や思いに忠実に変えちゃってよかったんだと思う
でも彼がなぜそれをしないであえてこのバランスを録ったのかと
考えると、やっぱ監督はそれぞれに遠慮したんじゃないか?
と思ってしまうんだよね。

ただ、雰囲気や空気感、映像美を映画に求める人には十分だと思います。
淡い水彩画みたいなリー・ピンピンの映像は美しいです。

ただ、カップルよ、愛を深めるためにこの映画を選ぶのはやめておけ!
特に彼女が思い込み体質だったらなおさら危険だ!!(笑)

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コメント

なるほど。妻と見るのはやめておきます!

投稿: せうしらふ | 2011年6月18日 (土) 15時36分

せうしらう>いや、あの奥様ならだいじょうぶだべ。

投稿: ヴィヴィアン | 2011年6月18日 (土) 15時57分

なかなか好きな映画ですがそういえば原作を読むの忘れてた!
そろそろ読んでみよう。

心がかみあわないパーツ同士が構築する世界に
結果的に存在することが、
また一見関わりのないパーツに影響して
結果的に世界はやはり捨てたもんじゃないなと。
...しかし彼はやはり変態かもね...

投稿: ムメイ | 2011年6月19日 (日) 14時00分

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