その麗人に思ふ事
今日あたり徹子の部屋にLADY GAGAがでるんじゃないかと思い
観てみたら総集編でした。
その中に仲代達矢氏が出ていて、昼下がりから
「うわあ♪」
と彼の演技と話し方にいい感じに背筋がシャンとしました。
彼がなんで好きかというと
アタシが美輪さん支持者じゃなくなったことを自覚した時期に
彼がコマーシャルをしていたからだと思います。
美輪さんの黒蜥蜴も紫の履歴書もバイブルみたいに読んでましたし
オーラの泉がブレイクしたことでアタシが生きやすくなったのも事実です。
でもね、最近カレジョが著書で頻繁に繰り返す
今の街のロックやヒップホップという灰色だ汚いという主張の仕方に
賛同できないのです。
すべてが必然というなら、そういう音楽が日本で浸透し
支持されることも必然なり価値があるはずでそれを検証するなら
まだしも、汚いと繰り返して自分の好みを良きものとして
啓蒙書のように展開するのが理解できない。
そもそもあなたもマイノリティとしての自分を自覚し
闘志を燃やして芸術に自身を燃やしてきたのではないのか?
と思うのです。
波動がどうとかいう前に
「私は自分がこういうモノを好きで育ってきたので最近の
音楽のとあるジャンルに残念ながら相容れないものがあります。」
と自分の好き嫌いを霊的な次元に飛躍させて正当化せず
自分の価値観として書いてほしいと思うのです。
美というカテゴリーだからわかりにくいだけで
今のカレジョの文章は本質だけとらえてみると
「昔はよかった」「最近の若いもんは」というオジジの主張と
かわりなく見えてしまうんです。
科学的根拠ではなく個人の感覚で語るジャンルだからこそ
感じたことと自分の思想は極力分けて提示すべきだ
でなければ、疑いの心を持たず何でも信じてしまう層の人たちに
無用なマインドコントロールをかけてしまうから、
アタシにはそれが恐ろしいことに感じるのです。
で、そんなことを感じ始めた頃、テレビの向こうで
確かサッポロビールのCMだと思ったんですけど
妻夫木くんと仲代さんが並んで話しているものがあって
その彼の謙虚な語り口に感化され、
歳を重ねるたびに耳を傾ける量が増えるような
仲代さんみたいな人を目指そう、これからは
と思ったのがきっかけで彼を好きになったのです。
霊的なこと、人間に対して好き嫌いはあると思いますが
少なくともアタシは
自分の経験を自分の経験として語る人が好きです。
・・・とまあ美輪さんの年齢とアタシの年齢には
開きがありますから、アタシに見えない部分を見た上で
たどり着いてる境地ももちろんあると思うんですけどね。
写真は東京キャットガーディアンの子猫。
動きが早くてとれませんでしたが、かわいかったです。