夫が電波になりそこなった話
先日休みだった夫が七福神に興味をもち
アタシのスピ系の蔵書に手を出してしまいました。
そこにはカップに入れたコーヒーを
イメージによって美味しくする業が書かれていました。
その方法とはコーヒーを入れたカップを持ちながら
まず自分の好きな有名人を思い描き、
その人と手を繋いで山を登り、湧き水を発見。
その湧き水をその人に汲んでもらい、
下山途中に見つけたコテージへ。
そのコテージではお互い服を着替え、
その人に心を込めて豆をひいて貰ったコーヒーを受け取り
「ありがとう」と言って終了。
そうして相手のエネルギーを戴いたコーヒーが美味くなる…
というワーク。
そしてそんな夫が選択した有名人は…
「平将門」
夫のハードボイルドな脳内トリップが始まりました。
「ハァ…ハァ…大丈夫か?」
甲冑を付けた将門さまに手を引かれ声をかけられ
大層恐縮しながら山の道無き道を進む夫。
その道無き道の最中、喉が乾く限界で水のせせらぐ音が
「将門さま!水です!」
「…うむ」
勇敢にも将門さまは刀で生い茂る下枝を払い
ザッザッと甲冑を軋ませながら
湧き水に向かい
「飲むのだ」
といつ見つけたかわからない柄杓で水を汲み
夫に飲ませ残りを水筒へ
「今夜これ以上進むのは危険だ、宿をとる」
将門さまの命に従い灯りを求めると建物を発見。
夫はコテージを取り止め
無理やり山中に武家屋敷を作り上げたそうです。
「難儀であった…」
泥を払い、甲冑をとり、何故か南蛮豆をひき出す将門さま
そして湯を沸かし、その南蛮豆の液を竹筒に入れぐっと手を夫の方に差し出し
「飲むが良い!」
と一言。
「ハハッ!有り難き幸せっ!」
恐縮し思慕の念とありがたさで涙で顔が濡れ
なんだかよくわからない夫。
そこで妄想ストップ!
結局イメージが濃厚過ぎて味がどうなったか解らず
とりあえず夫の脳内で将門さまと
夫の距離が縮まった事だけがわかりました。
アタシもチャレンジしましたが
将門さまとルンルンランランで手を繋いで山を登った時点で
耐えられず笑い転げワークになりませんでした。
なんで後日、コーヒーを2つ用意して
チョッパーで試してみて味の変化を確かめようと思います。
ああしかし
桜ドクロの旗で水を汲もうとして
「ほーら汲めねぇ!」
とか言われちゃうかもどうしよう…
あどけない夫婦の話でした。
写真は再び人の寝るベッドに乗り出したマサカド。
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