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2011年2月14日 (月)

SPANK YOUR MONKEYS旗揚げ公演「YESTERDAY’S HERO」を観る


日暮里d-倉庫っていい箱ですね。気にいっちゃいました。
ここでやる芝居なら出てみたいですな~。話来ないかな。
さて今日は谷口正人客演のお芝居にいってきました。
話的には、スキャンダルがきっかけで失墜したヒーローが
三年後に再起をかけて悪のヒーローを相棒に自作自演させて
復活を狙う、というものなんだけど、そのスキャンダルというのが
ヒーローが新宿二丁目でゲイのHビデオを借りて、事件現場に
駆けつけるのをさぼったという内容なんだよね。で、相棒とヒーローは
ゲイの恋人関係という設定なんだけど、アタシ的にはゲイのカップルと
という設定が返って話を作るハードルを上げ過ぎてしまった気がした。

話は現場に行くよりプライベートを優先させたヒーローの資質への
バッシングではなく、彼らがゲイだから非難をうけたという論旨で進んで
いくんだけども、楽しんごからおネエMANまでゲイの市民権がかなり
許容されている現在の感覚からいくと、ちょっと時代遅れな感じがしたん
だよね。そして、秘密を抱え込んだ登場人物の秘密の中に女装癖なんかが
あるのをみると同性愛とマイノリティな性的嗜好が脚本家の中でごっちゃな
感じがしたの。性的嗜好は飽きる飽きないだけど、同性愛とか性別認識っ
てのはもっと重い感じなんだよね...。あえて言うなら身体的特徴とか宿命感がある
感じなんだよ。性的嗜好がマイノリティなのと性的にマイノリティなことは
なんか一緒に語れない気がするのです。要は主人公がゲイって設定が
お飾りっぽくなってて惜しかったってことなんだけど。役者の体現するリアリティと、
脚本家の洞察力と描写力が高くないと成立できないと思う。特に話の後半が
、同性愛とか関係なくたくさんの人間を救う前に
一人の人間として大切に思っている相手を全力で救えなくてどうするんだ?
という感動的なテーマを引っ張っていくだけに、前半の定まらなさが惜しかった。

谷口くんは「デブでホモのヒーロー役」だったんだけど、いじめられっ子のデブ
という状況と性的にマイノリティであるが故の苦悩の両方を90分という短い
時間の中で整理して出すのは難しい事に感じたな。繊細で弱気だけど
実は主人公よりもヒーローとしての資質がある相方と、強気だけど見栄っ張り
でその分目をそむけてるものが多い主人公って対比だけでも十分すっきりして
見えたと思うのですよ。

でもね、アタシが観る限り、小劇団はストーリーがとっちらかるか、
登場人物を描き切れてないかどっちかの問題を抱えている気がします。
たぶん詰め込みすぎてしまうのだと思うのですが、小劇団上がりで
メジャーになってく劇団はなんだかんだ観る側に分かりやすいスト-リー展開で
ありながら重厚さや深みがある脚本を書き、描かれる人物の切り口も
明瞭である気がします。

だからこそ、この旗揚げしたスパンク~さんには頑張ってほしいですね。
ぶっちゃけ駄目出しできる個所はこれくらいで、そこさえまとめる事ができたら
いい劇団としてファンも増えると思うのです。ここの脚本家、オーラのある役者を
選ぶのがうまい!同時に小道具の使い方も絶妙。携帯電話の電源を
お切りくださいと言いに行くのに役者つかって小芝居打たせたし、
舞台装置もシンプルでテンポよく動けてたし。だからこそ、惜しいし期待ができる。

....とまあこんな感じでした。
谷口くん、よかったなあ。切れ長の目がシュッとしてましたよ。

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コメント

あのダンスがみたい新人シリーズ9 発する身体(浜田麗子)を上演したのが日暮里d-倉庫だよ。
楽屋はタィニィアリスより綺麗で使いやすいけど、袖に行くまでが大変だよ。

投稿: ダイナゴン | 2011年2月15日 (火) 14時31分

ダイナゴンさま>そうなんだー。袖が狭いのかな?でも気分が上がりそうな箱なんはかわんないっす。

投稿: ヴィヴィアン | 2011年2月15日 (火) 15時33分

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