二マンがかえってきた日。
東高円寺に二万電圧が復活しました。
正式OPENの前日のささやかなレセプションに
事業仕分け見学の後出かけてきました。
白くてピカピカの箱から、
懐かしいスタッフメンバーが顔を出し
「おお、ヴィヴィアン!!」って声をかけてくれ
壁にはもう無くなったであろうと思っていた
レスラーのイラストが飾ってあったのを見つけた時
ぐっと胸にこみ上げるものがありました。
いつ復活できるかわからないけれど
店から撤収する時、二万ボルトを象徴する
壁の絵をスタッフはそっとはがして保管していたそうです。
ある人はもし他のライブハウスに就職してしまったら
二万が復活した時に働けないからと
バーの仕事について時をまったらタイミング良く声がかかったと
話してくれました。
去年まで精算の時に終電近くまで
「どうしたらこの箱をイカレタ商業主義から守れるのか?」
なんて話をスタッフと熱くしたのを思い出しました。
大人の事情で「ニマンデンアツ」に名前は変わったけれど
おめでとうと言いながら入ってくる
若かったりベテランだったりする革ジャンハードコアな
ロッカー達をみてたら
アタシはやっぱりこのコミュニティで生きていきたいんだなと
あらためて実感しましたね。
ついでに店長の望月さんが
「ヴィヴィアンたぶんこのバンド好きだぜ」
と言ってたレセプション記念演奏バンドの
ソニックアタックブラスターが本当にツボで
気づいたら酒の勢いで
「ノルマいくらだ?あってもいい、ブッキングしてくれ!」
といいまくって帰りました。
11月はライブゼロなものの、12月と1月はライブあるのに
何やってんだアタシ。
でもさ、アタシが客を呼べないとしてもノルマの金がさ
この箱で働くこの人たちの給料になるなら惜しくない。
そういう風に思える箱じゃなきゃやりたいと思えんし。
それに企画に呼んだローチさんのステージ観て
改めて思ったんだけどバンドとの共演を弾き語りで
奴らと同等かそれ以上の存在感でやりぬこうとする
あのちょっとヒリヒリする挑戦をまたやりたくなったんだよね。
人数と音数にひるみそうな心を制して
完成度だけで同じ土俵を目指すあの感じ。
どーでもいいバンドなんかギター1本でどうにでもしてやるよ
だからアタシのステージ観て何かを感じなかったんなら
楽屋だからって話しかけてくんな
という殺気をダダ漏れにして楽屋の端っこで眠って感じ悪い
六九狂ヴィヴィアンをそろそろ現実に召喚したくなってきた。
オーガナイザーです、みんなアリガトウ☆
とか言ってるアタシもそこそこいいんですけどね。
人間ほら、表と裏ですから。
楽しくなってきましたね、
第一店の近くの理容室の名前がこうですから
そうそう、召喚といえば初めて自分の守護霊としゃべりました。
近日の不安定をみるにみかねたみたいです。
寝巻みたいな白い着物にピンクの腰巻で
死んだおばあちゃんに似た美人の女の人が
目の前にはっきり見えて
「家の事は必ず少しずつよくなります
だからあなたは腐らずに今目の前の事を精一杯
おやりなさい」
と言ってきました。
母方のおばあちゃんの7代前の女性で名前聞いたら
「お曽根といいます」
と言ってました。
「あなたの周りが苦しむアナタに声をかけてくれないとしても
見えないアタシタチはアナタを深く愛して動いています
だからそのことを知ってほしいの」
といわれて涙がにじむほど有難かったんですけど
「生きている人間との絆を信じて幸せになりたい」
という希望は諦めたほうがやっぱアタシ幸せになれるっぽい
と言う現実にはアンニュイな気持ちになりました。
人間の側に立てといわれた霊能者の小規模な苦悩は
こうして色気もなく続行します。