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2010年5月26日 (水)

月曜日、地球を盗むという神本

月曜日、地球を盗む
六本木のTUTAYAでやたらプッシュされて売ってる
荒木スミシ氏の書いた「月曜日、地球を盗む」というペーパーバック。
この話のポジションではサイドストーリーにあたる
「つくろい人」と呼ばれている汚れたババアの話が好きだ。

裁縫工場で働いてておフェラがうまいこのババアの口癖は
アタシは身の程を知っている、であって
自分が社会の中でどんな役割を担った人間で
どう生きるのが自分にとってラクなのかを知っている感じが
実にスピリチュアルかつ運命や宿命の仕組みをあらわせていて好きなのだ。

この女の話は二話あって
後半の話では彼女がまったく同じ誕生日と名前の金持ちで女優だった女に
会いに行かされるんだけど、
その後半の話では
彼女のその選択のクールさがさらに浮き立つことになる。

人間の未来や過去は変わる。
アタシのお客さんで同じ誕生日の人がいるが
彼女とアタシの仕事は違うが切っているカード(経験)が
順番が違っているがやたら似てたりする。

鑑定して思うのは
何かを経験する時期と経験する内容は星の定めに準じるが
その風景の見え方がそれぞれ違うということだ。

W杯で大雑把にたとえるならば
その日にその時間に何かをかけて試合をし、
そこで試合をすることで自分の人生を刺激的にかえるって
運命の人たちのうち

それをサッカーで国の代表としてやりたい、
俺にはその必要があると確信して自分の人生をカジ取りした度合いが
異常に高い人間が南アフリカに行き
優勝することで学びたい、その必要があるのだと運と自分に
一番強く納得させたチームとその人間が優勝する。

もっといえば、その試合を臨場感たっぷりのTVでみて
感覚的に追体験することが心地いい人たちがバーにあつまることになる

・・・というようなものだ。
アタシの感覚で大雑把に言えば、なんだけど。

つくろい人のその女は誰からも愛される幸せを享受するよりも
裁縫所で周りにあざ笑われながら仕事するという
ちょっとネガティブな環境にいるのが自分にとって居心地がいいから
そうしている、と気づいて決めている感じで

じつにそのあたりのことがうまく書けているのだ。

もし荒木スミシ氏にあえるなら
「この話だけ空からストーリがおちてきたんとちゃいます?」
と似非関西人のように聞いてみたいと
読み返すたびにいつも思う。

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コメント

今更ながらのコメントですが本を読みました。
ディテールを自分では書かずに読む人に想像させるニクい本heart02
つくろい人は私も好きです。鮮やかさで手が切れそう。

投稿: 及原 | 2010年6月 1日 (火) 01時56分

ムメイさん>読まれましたか!!私的には後半の主人公のパートは書き手が少し流してる感じがしたのでサイドが好きです。でも考えてみるとムメイさんの匂いのする本かも。

投稿: ヴィヴィアン | 2010年6月 1日 (火) 15時16分

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