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2009年10月28日 (水)

ライヴハウスは何故ドリンク代を別に取り、観に来たバンド名を聞くのか?

普段ライブハウスに行き慣れてない人への日記です。
ライブハウスにお友達のライブに行くと受付でチケット料金と共にドリンク代で・・・と別表記でオーダーをされるのですがアレ不思議に思ったことないですか?アタシは音楽始める前、それにプラスして入り口で見に来たバンド名を聞かれるのも疑問でした。

即答するとドリンク代が別なのは、その代金がライブハウス側の収益だからで
バンド名を聞かれるのはそのバンドにあなたのチケット代を収益として
カウントするからです。

駆け出しのアーティストが貸しギャラリーでギャラリー代を払って場所を借りるのと同じで、ミュージシャンは自分の30分の出演料を払ってライブしています。これが俗に言うノルマでして大体バンドだと二万前後、弾き語りだと一万円前後が相場ですかね。これに自分の出演したライブの録音・録画代金やアンプ借りるなどの機材費がかかるともっと増えます。でも、バンドはその二万前後のノルマ代をメンバー3・4人で割れるので客がゼロでも一万円以内で納めることができます。
よくバンドから弾き語りに転向した人が「弾き語りは金がかかる」とぼやくのはこんな事情からです。

出演料が一万円切ったら涙物ですとも。

受付で並んだときに、
前にいる人がバンドとか音楽やってそうな人のときに目当ての人を聞かれて
「えーとどうしよう困ったな。。。」とかつぶやいてる現場に遭遇したことはありませんか?それは彼の知り合いが複数でているのにひとつのバンドにしか自分の出演料がバックできず、もうひとつのバンドに赤字を出すことになるからです。

アートで例えたら、好きな作家ばかり集めているギャラリーにファイルもって行って売り込みに行き、認められて企画展示をやってもらえるのが、好きなライブハウスにデモもって行ってブッキングに混ぜてもらうのとほぼ一緒になるでしょうか。でも、ライブハウスはその企画にグループ展のようなホスピタリティを求めるわけです。自由参加のギャラリー企画であれば、参加費払って当たり前だけどなんか冷静になると変なシステムです。

昔のライブハウスは出演料を取らなかったそうですが、バンドブームも去り、ライブハウスに足を運ぶ人が遠ざかると、経営が苦しくなりライブハウスは金を取るようになったという事情だそうですが、もうひとつ、出演料が無料の箱は正直出演者のレヴェルが低くなる気がします。アタシの感覚だと出演料って金を払っても演奏したいという気合があるのか?お前、っていう踏み絵と化してますね。

最初はものめずらしさで知り合いも来てくれますし、こっちも張り切って宣伝するんでノルマ(大体10人分がお約束)はぎりぎり果たせます。でも、よっぽど音楽にほれ込んでなければ、月に何度も同じ人のライブなんて行かないわけで、客は減っていきます。で、客が減るってことは、自分の音楽性だけで人を引き付けられないレヴェルの実力ってわけで、そうやってノルマを払えなくなったミュージシャンはブッキングにさほどこだわりのないノルマゼロの箱やライブバーに流れていき、残念なくらい質が二分化します。

アタシは自称、NYで展示するまでいけた版画家だったのに、客を呼べないミュージシャンへ劇的な転落を遂げた女ですが、そうなったのは実力も足りないでしょうが同時に客を選んだからです。無差別に知人友人に呼びかけて人脈を保てばノルマは半分くらいで済んだかもしれません。でも、そうやって呼んだ客って、アタシの出番が終わったら即飲み屋に直行したがるし、他の出演者の出演中にしゃべって場を乱したりする率が高くて、共演者のステージ見て勉強したい自分にとってもアンダーグラウンドカルチャーの質を保つためにも絶対的にマイナスなんです。それに第一自分の実力を信じられなくなる。だからアタシは告知メールを流す代わりにブログの更新と動画のしつこいUPにこだわったわけです。自分の人間性とライブ映像に興味を持ってやってきた人間なら信じられるし自信になる。それにそういう人たちは他にも面白い表現者を探そうとイベントの最後までみてくれるし、自分がいいと思った共演者のファンになったりしてシーンを盛り上げてくれますから。でも、そのかわりノルマの金銭的負担を背負ってますけどね。

あ、なんか長くなりそうだ、続きは記事を分けて書きます。

とりあえずまとめを書くと、
友達が君をゲストかスタッフで入れてくれたのに彼に客がいなかった時、
彼はあなたに自分が金を負担してでも来て欲しいってくらいの
熱意と愛を込めてるぜってこと。

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コメント

大丈夫、僕の集客数は平均1.2人です。
常に赤字です。


…頑張ります…。

投稿: | 2009年10月28日 (水) 18時34分

Uさん>だ、だれかと思えば(笑)頑張りましょう、お互いに。

投稿: ヴィヴィアン | 2009年10月28日 (水) 19時32分

はじめまして、オカリナアーティスト宮村将広の
マネジャーを担当しているHiroと申します。

記事、興味深く拝見いたしました。
集客にはいつも悩まされていましたので・・。

またお邪魔させてください!記事面白いです。

投稿: Hiro | 2010年5月 9日 (日) 15時41分

Hiroさん>コメントありがとうございます。アタシもまだまだギリな感じですががんばります。また遊びに来てください。

投稿: ヴィヴィアン | 2010年5月10日 (月) 16時34分

はじめまして。
w.o.d.というバンドでボーカルをしているサイトウと申します。

ライヴハウスのドリンク代や取り置きについてお客様に説明する際、
その仕組みをうまく解説することをいつもとても難しく感じていたのですが、
この記事を見て頂ければ納得して頂けるだろうと思いました。

そこで、この記事へのリンクをバンドのHPに貼らせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?

お返事お待ちしております。

投稿: サイトウタクヤ | 2013年4月 3日 (水) 13時59分

サイトウタクヤさま>問題ないですよ。むしろ丁寧にきいてくださってありがとうございます。

投稿: みとら(ヴィヴィアン) | 2013年4月 3日 (水) 23時25分

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