だからラヴ&ピースを標榜する奴が嫌いで、
先日酔いどれブルーズロッカーとメールチャットしてましてね、
好きな本の話になったとです。
アタシがバイブルとして挙げたのは
三島由紀夫氏の金閣寺と
坂口安吾の堕落論
金閣寺のラストの寺焼いて死ぬつもりの全部をやめて
やっぱ生きるぜって決める乾いた生意識は最高だと思うんだ。
誤解と反発を恐れずに言えば、アタシが思うに
私生活が幸せな奴ほどラヴアンドピースを語りたがり
人間に対しての愛(情?)が深すぎる奴ほどパンクに偏りやすい。
パンクというか弱者の立場で語りたがると言ってもいいのかな。
アタシ20歳で薬をバカ飲みしてた頃、
とある級友に満面の笑みで言われたことがある
「アタシがウツを直してあげようか?o(*^▽^*)o」と。
その時に出してもらった麦茶を飲みながら感じた殺意寸前の壮絶な怒りは
今思うと結婚式で二人の写真が入った皿を渡される厚かましさに似ててさ
同じ地獄に落ちる気もないのにお前のその絶対安全な立ち位置で
ちょっと手を出すだけですべてが解決すると思うなよって感じに似てる。
安吾のその本がバイブルなのは
安吾は結婚しても自分を追い込む生き方をやめなかったから。
だから本物だとアタシは彼の言葉を信じた。
マザーテレサの語るラヴアンドピースは信じる
あの人のそれは自分がすべてを投げうって貫いたものだからだ。
試されても貫いてるそのピュアネスは本物だ。
それとジョンレノンのイマジンは時々聴きたくなる。
「僕は夢想かかもしれない」という一節があるから。
その謙虚さに彼がずっと意識してきた人間と立場への愛を感じるから。
俺反抗者でしたけど、幸せを感じた今平和とか語りたくなったんです、
軽薄に聞こえるかもしれないけど、みたいな。
わかりやすいから恋愛に例えると
付き合ってすぐ幸せを感じて恋愛っていいわあとか
言って回りたい気持ちはわかるが
その恋人を失ってもお前その言葉をいえるか?
とアタシは浮ついたラヴアンドピース思想にたいして
逐一突っ込みたくなる自己の労力の消費が嫌なのよ。
アタシ?
アタシの最近の希望はそーね、
みんな「らしく」生きることを基本楽しんでくれたらいいと願うし
プライベートはそういう人に囲まれたい、そんな感じかな。
あ、あと聞き役が死ぬほどたくさん欲しい(笑)。