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2008年8月12日 (火)

8/16インスピレーションバンド解説②sexrex

動画セックスレックス掲載許可済み
PV「成り上がりの情熱」

sexrex(リンクはHPへ)


「彩さん、彩さん、見て見て、タケチヨー。」そうやって彼女はお気に入りのパンダのぬいさんを紹介してくれた。荒張リカ、ボーカルオブセックスレックス。隣でタクさんが「抱いてみー?動くんだよ~。」とまったりとした調子でしゃべる。オガワタク、ピアノオブセックスレックス。全く、このほわほわした二人がセックスという言葉を冠したこの凶暴なバンドをやっているのだから不可解だ。劇場型激情系ロックンロールバンド、アタシはこのバンドを観るたびにそう思う。そしてyuiebluesというユニットの主導権がリカさんなのに対してこのsexrexはタクさんのバンドだとアタシは思っている。グルーヴが崩壊するぎりぎりまで高まっていくバンドのテンションを舞台左端でピアノを弾きながらタクさんはちらちらとメンバーを確認しながら眼で抑えている。そのうねりの整え方はある意味でどこか波のようでもあり、フーガのようだ。大学で専門的に音楽を学び、リカさんが最大の信頼をよせる彼の絶対音感。彼が調子悪いとバンドのパワーも落ち、彼が絶好調だと魔物に化ける。そしてそのパワーをリカさんが白い手袋をつけた手で会場ごと大きく混ぜ合わせていく。アタシはそんなすべてをニヤニヤしながら観ている。

 そしてこのバンドの最大の特徴だとアタシが思うのは、このバンドの客の引き込み方である。セックスレックスが始まるとアタシは右のこめかみあたりがちりちり痛い。強靭な磁場で引っ張られるような雰囲気。そして独特の違和感。アタシはライブの途中でクラウドのドラム缶の端を無意識に掴んでいた自分でその違和感に気づいた。このバンド、ブラックホール。バンドのセオリーはステージに上がっている数人が一気に音を奏でて起こすエネルギーの熱に押されて客がノルのだけど、このバンドの場合は逆で客をステージの側に引っ張り込んでいくのだ。この手法はとても演劇に似ている。学生時代に演劇をやっていた彼女の過去が色濃く出ているのか、もともとの素質なのか、ステージにおけるリカさんは女優であり、女の子の欲望を体現するリアルな存在になっている。セックスという最も根源的なタブーをバンド名にしていることで彼女はより自分の欲望を無意識から解放しているように思える「アタシは欲しいの!!もっと欲しいの!!」。うーん、まさに欲しがりモンスター。だからこそステージの彼女に人は引き込まれる、何故ならすべての男は欲しがる女が好きで、女の子は自分の欲求を素直に口に出せることに永遠に憧れているからだ。このバンドに嫌悪する女なんて所詮、自分が我儘で奔放でありたい欲求に蓋をしたいだけなのさ。そして拓さんのアカデミックな基礎が実にオーケストラチックにこのバンドをまとめている。何人客演させてもいくらでも受け入れられる魅力的なグルーヴのキャパシティ。それを美意識が高いギターのもんちょくんと実はメロコア上がりのナオト君のエネルギーがよく支えている。

先日観たアリシアキーズのステージを観た時に、たぶんブラックの人たちのステージングを取り入れればこのバンドさらに化けると感じた。ゆえにジャズな香りがするんだろうなあ。演劇にジャズに、ロックの文脈に取り入れないものをどんどんぶち込んで精神的な部分で革命をおこしていけばいい。ロックなんて所詮アティチュードさ。ゆけゆけ、セックスレックス!

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