慕情霊、ボジョレー、それはある意味俺。
11/30 渋谷36.5℃でライブ
12/1 渋谷アピアでライブ。
火曜日終日・木曜日18時以降はラ・ミステ・ヤスラギにて鑑定ブースにいます。
(あ、鑑定ブスとかいわないでね、そこ、傷つくから)
とある失恋したての鑑定の出勤日でした。電話番のお兄さんこと俺様が僕を「美虎先生、元気出して~」と励ましてくれたんですわ。僕的には涙すら流れない状況だったので「ええ、まあ、はい」なんて淡々とコーヒーを入れようとしていたのですが、したら彼がいきなり「じゃあ元気が出るようにいいもの見せてやる!」と言い出しTシャツを脱ぎはじめたのね。ぎょぎょぎょ、これはデイタイムラヴアフェア?!確かに古い恋を忘れるには新しい恋だっていうけどよ~まずいっす、ここはまずいっしょ受付よ~!?とか一人で焦っていると彼はいきなり恥ずかしさからか目をぎゅっとつぶったまま拳を前に突き出して「ふぉう!あふぉう!!」と奇声を発してダンシング。それはまさに突然の新春かくし芸、地上に降りた最後の一発芸!!残念ながら奥の鑑定ブースにいた桃りんことタロット使いの名手桃子先生が出てくる前に終わってしまう数秒間の出来事でしたが、美虎の胸にはその捨て身の男気が大きく響きました。
考えてみれば僕、こんな風に男の人に捨て身で励まされたことがなかったのです。むしろ捨て身になるのは自分でした。昔付き合っていた男とマンネリした関係に刺激を加えようとしてコマネチやって逆に嫌われたり(そういうの僕嫌いっていわれた)、学生時代にやったイベントに来てくれた皆さんに感謝を表したくて汚れた池に飛び込んだり(これも先に酔っ払いにとびこまれてインパクトが薄れた)もうイタイのなんのだめかんたーびれ。
この前も「ねえ、自分の男を寝取った女に名前付けるとしたらなんだと思う?」とか女の子トモダチに聞かれて「そりゃおめえ、サセコしかねーよ」とか答えてみちゃったり。それ言ったあとの彼女の笑顔にときめいちゃったり。だからこそ、自分のために男の人がかっこ悪くなってくれたという出来事がすごく新鮮だった。何だろう、版画とか音楽とかそういうので知名度があがって認められるっていうのとまた違って、根本的に大事にされてると思えた。ここまでかっこ悪くなってくれる人がいる自分って大事にしなきゃ、みたいな。やっぱアレだよ、誰かを一方的に守ろうとするだけじゃ不完全なんだと思った。女はやっぱ守られなくては。ちなみにこれは彼いわく「アメリカ映画によくありがちなゲイバーでのダンサーのダンス」だったらしいです。
この前別な友人とカフェで話していたとき、自分が相談にのる役回りの人はたぶんずっとそうなんじゃないか?って話になったのね。彼らは大抵話を聞いてもらった罪悪感?からか「困ったときはいつでもいってね」というけど、いざ話してみると結構逆切れるんだよね。「その程度で悩んでんの?」とか。こっちは、おいおいって気分なんだけど。まだあんたの話でいうなら出だしくらいのテンションだよー!!みたいな。で、逆に自分の話をいつも聞いてもらう人に相談を持ちかけられることっていうのもそういやあんまない。 ギブアンドテイクってさ実は二人の人間の間の相互取引じゃなくてさ、最低三人の人間の間で循環するサイクルなんじゃないか?って最近そんな気もしている。…しかしローキックみたいに効いてくるよな、「今度好きになった子は僕がいないと生きていけない」つーのはさ。僕が彼に守ることで実感できる人としての自信とかリアルをあげられなかったってことだし、僕は彼の守りたくなるポイントで弱くなれなかったというか。一言でいえば、守りたいポイントが彼の好みのタイプじゃなかったんだな。
なんてことを一人解禁日の深夜に購入したボジョレー飲みながら料理するキッチンでスープ煮込みながら僕は思ったよ。で、それでいつのまにか酔っ払って寝てしまい、おきて風呂に入ったらこの時間という体たらくです。ああ、どこまでも馬鹿な俺。
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