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2007年10月18日 (木)

生きてるうちは負けないの。

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 昨日は渋谷でライブだった。今回の企画者のデミダス木下君ことデミちゃんが途中から「今日はVivienne★さんと話すから」と前の席を陣取った。デミちゃんは話すときテレなのか右側に視点をずらして首を傾ける癖がある。なので坊主頭の彼の意外に長くてカールした睫毛が記憶に残るのだ。「Vivienne★さんは人にすごく期待しているのがよく分かるんですよ。」と彼は言った。期待か、そういわれてみれば。「甘えたいけどその甘える方法がよくわからないだけじゃないですかね?」と彼は続けた。しかしこの人鋭いよな、MCへの突込みからセンスを感じてたけど、するやっぱアレだな、今まではデミといったらムーアだったけど今度からはキノシタだね。そーよ間違いない、なんてそんなことを考えていた。とはいえ、その言葉に対して「そうよね、そうしよう。でも出来ないのよ~。」というより、なんとなく過去の自分を振り返る気持ちになったので、ああ、僕は本当に甘えたい自分を過去にしちまったなと思った。

 

 僕の中には人の期待にこたえたいと思って行動する衝動が、多分他の人よりアベレージが高い。と、いうのも無条件で自分はこの世界にいるべき人間で、必要とされているという実感を感じにくいからだ。「あなたはいるだけで大事」、とハグとかそういうスキンシップみたいなことで教えられた記憶が薄く、小さいころから「私が聞き役にならなければ….」と頑張っていた家庭環境のせいなのか、前世とかそういうものからの性質か、人間的にもともとそういう性質なのかはわからない。現代の大半の人なら家庭環境に原因を求めるんだろうけど、僕は性質説をとる。だって赤ん坊は自分で生まれてくる家を選ぶともいうんだぜ。だったら今の僕はやっぱり、元々頼られるポジションにたつキャラなんでそれを全うできるように人生のコマを進めていると思うほうがやっぱり気持ちがいいんだよなあ。

 

 先日鑑定中に憑依現象というか守護霊バックドロップ!みたいな現象を初体験した僕に電話番の兄貴が急いで缶コーヒーを買ってきてくれた。胸に充満する自分だとか自分じゃないものとかの悲しみとかの感情で目を真っ赤にしていたという僕に、にこっと笑って彼は言った。「みとらん、生きてるうちは負けないの、死んだときが負け、そして人間一度は必ず負ける。」「僕たちはチームみたいなもんでしょう?」なんとなくホッとした。そんな彼に礼をいうと「僕は好きでやってるだけよん?」といってドアの鍵を閉めた。全部を好きでやっているってフィールドにおいて置き続けるのに後どれくらいの時間がかかるんだろう。悔しいことはたくさん、日本の友人たちに向けて作った版画がアメリカでうけちゃったり、凄く歳の若い子達にライブハウスで笑われまくってステージに立ったり。

 

「もう30歳も間近になって虐げられまくりですよ?それを達観する事もできないで。バカだって思いません?先生?」ライブの前、渋谷駅前で僕は木版画師匠のアヨミ先生とコーヒーやさんで会話をしていた。彼女は笑いながら「いい生きかたしてんじゃないのよ、キック」といった。「私だって腹立つこといっぱいあったわよ、でもそういう垢をいっぱい出しまくって今になったのよ。」そうなのだ、そして僕の木版ティーチャーであるAyomi Yoshidaは年齢を超越した恐るべきBeatiful Creatureになった。早熟なデビューとか脅威の新人になれなかった今、僕がすることは多分年齢を超越することだ。カラマワリする暴れ馬である自分をいかにコントロールするか、地に足をつけるかそこが問題だ。未来が見えてしまうことがあなたをカラマワリさせてるのね、なんて霊媒さんにいわれるし。課題は山積み、やってらんない。でもちょっと笑えるな。前人未踏の領域をひた走る、俺の苦悩を露の一滴も分けてたまるかコン畜生。

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