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2007年10月17日 (水)

ヒトリヨガリは俺の生き方。

Dscf5865
10/17(水)
渋谷36'5℃
~きっかけは36'5℃Vol.1~
18:30オープン
1.19:00Vivienne★Kick /2.19:20木下デミタス一郎 /3.19:40ポケットSong
4.20:00右手swing record /5.20:20ロバ /6.20:40マウントフジ
7.21:00高田リオン /8.21:20AUGUST INDIAN
お代1500円とドリンク代

GにいってC,GにいってC,あの印象的なリフでSMELLS…が始まったとき、僕は御徒町から乗り換えた都営大江戸線のホームで蔵前行きの電車を待っていた。ちょうどカートが歌いだしたあたりでMixiupした日記の影響もあってか、「甘え上手にならなくちゃとはいえ私も甘えベタですが」というメールの受領回数が僕の中で頂点に達した。ヘッドホンでかき消される小声で僕はつぶやく。「そもそも、甘えベタっていうか甘えるのが上手く出来ないって悩むこと自体がムダなんじゃないか?」と。ギターの重みでケースの肩紐が緩んでちょっとだらしない。やってきた地下鉄にのっかって風景の見えない窓越しに自分の残像を眺めながらさらに自分は確信した。僕は多分、甘えるのが下手なのではなくて甘えたくないのだ、と。

そもそも電話をかけなくなったのは、かけても逆に相手の相談を解消してしまうし、版画とアートと霊媒稼業の三点倒立という前例をもってる知り合いがいないので思いを吐露しても共感を得られないという経験が大きい。それに見えてしまった見えない事物についての不安を語っても困惑されてかえってそのことに気を使うはめになるし、メールもだらだらと返信を続けなきゃいけない点で体力を使ってしまうのだ。そして何よりきっと僕は作家として貪欲に業が深い。僕は気づいてしまっている、自分の思考回路から出てきた言葉が一番説得力と破壊力を持つということを、そして悩みぬいた末に答えを出すのはそういう言霊を一番GETしやすい状況であるということを。だから僕は究極の経験の宝を手にするために自分の胃を破壊して精神を危機に晒すゲームをやめることが出来ないのだ。

だとしたら極限まで悩むのは己の快楽ともいえるわけで、ますますそのことで人様に迷惑をかけるのはナンセンスだと思った。で、僕は蔵前につく頃にはすっかり決心を固めてしまった。「たとえどんなに胃を破壊し、精神がぎりぎりに追い込まれるとしても、自力で悩みぬこう」と。今はそれがしたいのだから、と。

もしそれで耐え切れなくなって精神を破壊することになってもこれは自己責任だ、耐えられないとしたらそれは己の生命力の限界だ。そもそもギリギリになった自分を誰かが助けてくれると期待するから、自分でなんとかできるかな?だめかな?あの時仲良くなった○○ちゃん助けてくれないかな?とか感情のおき場所も定まらないまま迷走し、人を逆恨みしたりするのだ。だったら最初から自分で限界まで背負いきると決めてしまおう。いらぬ期待をかけて人の生活を乱してはいけない。そうよ、これはVivienne★における脳内戦場なんだよ。自分で放った悩みの矢に射抜かれたら討ち死に、死にたくなければその前段階で健全な生活なり睡眠時間なり、いらぬところに首を突っ込んだりしないように気をつけるのだ。そんなことを考えたら段々と感情がシンプルになっていった。

蔵前の出口でてローソンを通り過ぎるとき「一人で悩まないでよ」とメールをくれた女の子への返事を復唱した。「多分背負うのが好きなのは生まれもってのヒーローだからじゃねえかな。」そーだよ、俺、ヒーローだもん、ヒーローになるべき人間は孤独なんだよ。苦手なものを克服するとか人として欠陥してる部分を直そうとか考えるくらいなら、霊媒で版画家でロックンローラーという前人未到の自己満足を達成するために己のスペックを掘り下げる可能性に賭けるしかねえんだ。心からの実感も出来ちゃいないのに「人と言う字わあ~」なんて奇麗事なんかいってたまるかバーカ。本心から丸くなるまでは尖って不器用で最悪なままでいい。こうして僕は世界に対して何の責任も取ろうとしない幼稚な自分を受け入れた。へへ、何とでも言え、これが六九狂の生き方だ。





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コメント

サムライやのぉ。
思考パターンが俺と同じ。
共感はするが、決して嬉しかぁないなぁ。
損な生き方や。

非難されるかもしれんが、俺は男と女は違う
って思ってる人やから
男でそういう生き方するなら勝手だが、
女にはそういう選択はしないで欲しいなぁ。

多分悩み抜いて答えを出したつもりでも
ハタから見ると、実は単に意固地に
なってるだけってオチもある。
でも多分、それも分かってんだよな。
それでもそういう風にしか出来ないだけ。

特殊な経歴で誰からも共感してもらえなくても
人としての痛みや苦しさは、程度の差こそあれ
人間の共通部分やろ。

俺も、ビビアン程じゃなくても
そこそこ特殊な経歴やから
まず経歴的に自分と同じ感覚を持ってるヤツとは
出会わないよ。
どのフィールド行っても
どこか自分の居場所じゃないというか
人種的に違う感じが拭えない。
そんな中でも、貴重な同じニオイを感じる
親しい人達とは
感情の部分で共感出来るから繋がってる。

ま、どんなに特殊なモノ持ってても
同じ人間や。
サルやゴリラくらい種として違ってるなら
話は別やけど、同じ人間同士ぜ。
見えたり見えなかったりの差があろうと
必ずガッツリ馴染む相手ってのはいる。

一人で貫き通す覚悟が出来るくらいの
勇気と覚悟が持てるなら
そのエネルギーを、少しくらいは
他人に期待する勇気と
裏切られてもいいと思える覚悟の方に
振り分けてもいいかなって、
俺は思う。


投稿: yohey | 2007年10月17日 (水) 21時27分

すごいインパクトでした 私は音楽オンリーな人なんですが、いろいろな表現をする方がいらしゃると、世の中が豊かになりますよね

投稿: オーサワイチロー | 2007年10月18日 (木) 09時58分

オーサワさま>ご来訪ありがとうございます。てかビックリ!ブログ読みましたよ、文章軽妙で気持ちいいですね。

yoheyくん>だったら今すぐ抱いて頂戴って話になるよ(笑
あ、ごめんね、非難するつもりはないんだよ。
男と女って確かに違うと思うよ。

でも時々その平均論が個人のありかたに重くのしかかって
苦しめることもあるって話をしたいんだよね。

甘えてほしいってのは同時に
自分とイーブンでいてくれって甘える側の人間の
欲求だったりもするんだわ。

人にはそれぞれ今しかいけない道があり
そしてそれは時々あるべき幸福論を
あざ笑うように進むこともある。

だったらそこんとこをわかって今できることを
やるしかないのだと僕は思うよ。
正論であれ心に無理をしていけない。
そう思うなあ。

投稿: Vivienne★ | 2007年10月18日 (木) 16時36分

はは(笑)たしかに。だったら抱いてくれって話になるな。
率直で筋の通った結論を引き合いに出すところ、
いかにもAB型っぽいな(笑)

そりゃ俺がそういう相手として相応しい相手なんだったら
いつでも押し倒すが、
自分を大事にして、相手はちゃんと選べぃ(笑)

実は上の文章書いたあと
ちょいとウヌボレた事を書き過ぎたなぁと後悔してたけど
ビビアンが人間性のあるやつで助かった。
もちろん非難されてるとは思ってない。

これは、俺の独特の考え方かもしれんけど
人を好きになったら、好きになったモンの負け。
だから、俺の場合は親しくなった人達全員に対して
俺は敗北宣言してる。だって好きなんやもん。
その代わり、好きになる時は
自分の見る目に責任を持つから
好きになるハードルも高い。
だから、俺が大好きな人達は
みんな(俺の基準で)最高の人達や。
だから裏切られたって構わん。
俺の目で選んだやつらや。
裏切られたとしたら、絶対
それ相応の理由がある。
好きになる時点で、全て覚悟して
気持ちを注ぐ決意をする。

多分いつも頑張っていけてるのは
好きでいて貰い続けるためには
頑張るしかねぇやろって思ってるから。
俺が好きになった人達も
めちゃくちゃ頑張ってるから。

例えば、メガネをかけた坊主の歌うたいと
関東で出会ったが
か~なり好きになりそう。
でもまだ会って大して時間も経ってないし
お互い、まだお互いの事をそんなに知らんから
好きになるかもしれんが
ま~だ分からん。って自分に言い聞かせてる(笑)

でも、もしそいつを好きになったら
そいつを魅了するには
俺が必死に音楽を頑張るしかねぇな。
音楽で魅了し続ける以外に
そいつに好きでいて貰い続ける方法はねぇ。
そんな風に思う。

どうせ覚悟を決めるんなら
前向きに覚悟を決めたいんよね。

正論がいつも正しい選択とは思わないし
一般論は、たしかに個々の適性を
無視したものになりがちだとも思う。
男にも女にも、いろいろいるやろうしね。

でも、後ろ向きになるには
俺らの年じゃまだまだ早いやろ(笑)

投稿: yohey | 2007年10月19日 (金) 00時28分

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