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2007年9月17日 (月)

宿命は割礼のごとくに愛を試す。

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 昨日出会ってくれたBen'sの皆さん、Mixiの名前はミトラキックですよ。

 ひょっとしたら産み落とされるということは人生で経験する最高級の暴力なのかもしれない。母親の身体の限界と自分の成長とのボディートークに上手く折り合いをつけることが出来なければ生まれることに抵抗だってするだろう。でも僕たちは世の中に産まれてきてしまう。産まれてしまい、守られている状況ばかりではなく、自分で自分を守らなきゃいけない。守りきれなかったら守ってくれる人を探さなきゃいけない。いや、守りあえる人か?そしてポジティブな帰着点は一個だけだ。「生まれてきてよかった」という一点に人生の出来事の全てを集約すること。少なくとも僕は。そのためにぼちぼちと経験を積み、思考を鍛えている。

 初めてベンズカフェに行ったのは19歳の5月だ。タクシーから見える空が青かったのを覚えている。その隣でピアニシモだったか、女タバコ(差別語だったらごめんね)を苛立ちまぎれに咥えては消しながら名付け親はテンション高く運転手さんに話しかけていた。僕は確かボーッとしていて、車を降りたときに運転手さんに手を握られて「頑張って生きるんだよ!!」と祈るように言われたのを覚えてる。よっぽど年端もいかないイカレタ少女信者だと思われたんだろう。その後、彼はお金を借りるといって店に行き、店の客相手に自分の詩を広める「商売」を始めた。「いいか、俺が詩を読んだらアヤちゃんはここで本を広げろ」みたいな指示がいくつか飛んだけどどうにも上手くいかなかったからさ、痺れを切らした彼に「もういいよ!いつまでもいるなよ!!行けよ!!」って言われて泣く泣くカフェをあとにしてバイトに向かったの。

 詩をよむ、読まなきゃって思ったのはその同じ年の20歳の秋で、ちょうど当時の彼が不安定な友達の女の子を介抱しているうちに情が移ったらしくて浮気したんだよね。それが発覚したあとも彼女と一緒にプラネタリウムに行くとか言い出したから発狂寸前でさ、それで僕は詩人としてのベースを立ち位置に生きていこうとしたわけよ。唯一土地カンがあったのは夏の初めに行ったカフェでその時名付け親にもらった本に地図があったから、それを片手にオーナーを訪ねてイベントを教えてもらったんだよ。そしてその約9年後の昨日、僕は凱旋したわけだね。

 どうして最悪な思い出が眠る場所にすすんで足を踏み入れたのか、そして戻り続けるのかわからない。でも一ついうならば最近ヤスラギで電話番してるアニキが言った「避けたい最悪なものの中に答えが眠っている」という言葉につきるのだと思う。新しい何かを手に入れることはいつだって割礼に近い痛みを伴うのだ、そして運命に試されるのかもしれない。「お前本気?」って。それは愛を試される仕草にも似ている。僕は猫がすきなんだけど、猫には何度ひっかかれてもまた傷が癒える頃には触りたくなるし、抱きたくなるしそこに理屈はないんだよ。ポエトリーも一緒なんだろう、そんな風に思う。結局好きなんだよ、言葉一つの力で場を変えて人を引き込み、忘れられないリズム感を暴力的に叩き込むという仕草が。10年前からずっと一緒だ。ひとんちのドアを両手でガンガン叩いてさ、ドアを開けた人が自分を必死に追いかけてくるのを汗をかきながらギリギリのスピードで走りながら笑ってみてる、そんな感じが。

 読んでる間はあんまり人に言葉が残ることを考えてない。印象的な言葉の羅列が一個でも残れば充分。それで気になった人が後から言葉を追えばいいと思う。そろそろ詩集を出したいと思ってる。いつでも何処でも持ち歩けて唱えられるような。隠語上等のブログの書籍化よりは容易なはずだ。でもどうすればいいんだろう。あと、剛さんのイベントに行くたびに今回も思ったんだけど、僕もオープンマイクイベントのオーガナイズをやりたいな。案はまとまってる、後はハコだけだ。これは唄でも一緒なんだけどさ、僕が目指していることは一個なんだ。ノウハウは簡単、誰でもカバーできるし、そうしてしまう。でも、僕以上にそれを上手くやることが出来ない、そんなものを作り続けたいと思ってる。革新的に。それは技術力の問題ではない。○×さんのカバーは良かったけど、オリジナルのVivienne★で聴きたい、その言葉の順序が逆になるときが来たらそれが僕の消え時だろう。

そしたら喜んでピストルでも何でも頭にぶっ放してこのコマッチャクレでヤンチャクレな世界とお別れしてやるさ。ハッハッハ。剛さん、呼んでくれてありがとうね

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