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2007年7月 3日 (火)

好(ハオ)。

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とりあえず、仕事を再開し始めた。電話とメールを確かめながら打っていく。叫びださないように、自分が爆発しても相手のせいにしないように。夕飯を春さんと近所に出来たトマト麺のお店に食べに行く。春さんの屋台の隣で着々と工事されたそのお店と人懐っこい春さんは当然のように友達になっていた。元気がないと分かると犬にでも手を振ってしまう彼らしい生き方だ。美味しかった!で済んで帰りたかったのに胃が痙攣した。たこも食えずに吐き気と勝負して家路についた。収まるまでそのまま買い物に出た。これ以上突き進んだらヤバイ、という一点で自分はどうして止められないのかと考えた。誰かに話を聞いてもらって楽になる快楽よりもほんの少し、自己洞察の果てに救い上げた言葉が発動して作らせる何かを見たい気持ちがいつも勝つのだと思った。誰かが言った「作品を作るのに血を流す思いをするのは本当に必要なの?」と。答えはノーだと思う。これが一般論であるならば。スモークオンザウォーターだって5分で出来た。でも私に関してはイエスだと思う。切る対象が腕からベニアにすりかわった事から始まったのだ、版木は私の肉、インクは私の血。叩きつけられなければ私はそれを認めることが出来ない。肉体の上の傷ならばふき取ったティッシュに錆色しか残さない血がエンターテイメントとして昇華する作品という魔法に私はとりつかれているのだ。故に私は私の最大のサディストかもしれない。でもマゾだとはどうしても思えない。私は客のもっとやれ、にはいつだって憤っているのだから。でもそれはありがちな私小説みたいに自分で犠牲を作りだす何がしかの行為、というよりも一日を生きた、と思える重量とか質とかの積み重ねが作らせたものだと常に作品に対して信じて世に出したいそれだけなのだと思う。精神の余裕が怖いのだ。

 昨夜遅く、やっと人に電話をかけた「ちょっとどうしちゃったの?」という問いかけに自分を上手く説明できない。頭の中で言語化するには独楽が早く回っている感じ。でもあきらめずに少しづつ言語化する。話は段々と日常的でおかしい世間話に変わっていく。電話を切ってシャワーを浴びたとき、絶望だけはやめよう、と思った。それが趣味な癖に思った。霊媒でロックで文章書きな版画家という肩書きも、たくさんの求める人たちとの邂逅も共存も時間がたったら上手に出来るんじゃないかと思った。だって仕方ない、私はそれをしたいのだから。自転車に乗れなくてでも乗りたくて挑戦し続けた子供の気持ちになった。何度でも転んで悪態ついてもそれでもきっと乗れると思おう、と気長に思った。私は電話に出てくれた彼女に安心したのだと思う。多分この人は転んだ私もそうでない私も同じ感じで接触してくれるんじゃないか?とただ思った。あ、重荷になったらごめん。たぶん私は何物でもない私を認知してくれる環境に飢えてるのだ。夜中に酸っぱい炭酸が飲みたくなって24時間スーパーに行った。レモンフレーバーを求めてミネラルウォーターの棚を眺めたとき、懐かしい声を思い出した。5年を過ごしたジョニー君からのメールの一行だった。「辛くなって抱えきれなくなったら全部棄てて逃げてもいいんだぞ」その言葉が逃げた私を優しく包んだ。導かれたのかも知んないと思った。この文章を読んだ記憶が無意識にすりこまれ、抱えきれなくなった私に素直に逃亡という選択肢を与えたのかもしれないなと思った。私が霊媒になったと告げたとき、彼は地団駄踏んで悔しがった。荷物を持って出て行った日、「僕が愛した身体を粗末にしないでくれ」と懇願された。別れのモードがもたらす常套句くらいにしか思わなかった私。でも彼は本当に私を愛していたんだと実感を持って思った。彼の次の彼女が私に似てると友人伝いに聞かされた時より実感した。言葉の本当って追いつくんだなあと思った。久々に彼の母上に会いたくなった。

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コメント

さらにやせてる。しかもカッコよく。
ちょうどよく。素敵☆

投稿: おり | 2007年7月 3日 (火) 06時08分

おり>じつはこれちょっと前の写真です。これよりやせてラーメンの食べすぎでまた戻ったやうな(笑)

投稿: Vivienne★ | 2007年7月 3日 (火) 09時40分

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