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2007年3月 1日 (木)

出陣第三夜:三曲目でピックがはじけ飛ぶ。

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はい、ものすごい顔してますがカヤコではありませんよ。
びびあんです。唄ってます。女らしいコスが台無しです。

ではライブ報告日記は以下より。

「あのう。」
おずおずと私はマスターからこの人に聞けばいいよ、と紹介された
対バンのギターさんに話しかけた。

「あの、一番最初と最後の弦がEってのはわかるんですけど
 あとのチューニングってどの音ですかね?

「あ、あのこの弦はAでこれはBです。」
とかいいながら、彼の顔はマジで戸惑っていた。

この日、ステージ上でチューニングに挑戦することになった私は
出番前になって自分がチューニングで合わせる音を全く覚えてないのに
気づいた。
そしてこの時点で、きっと可愛く見えるはず、としてかぶっていたニット帽が
どうみてもレスラーにしか見えないという驚愕な事実をDVDで知るとも
思っていなかった。

この日、はじめての出番が二番。
切り込み隊長ではなくなった。
ゆえに楽屋でこの日の注目の若者とトーキング。

「あの、Vivienneさんってみえるってどんななんですか?」
「あーとね、映像がかぶったりすんのよ、それにタロットとかひいて
 流れをよむのね。」

そのとき、
なぜか私の脳裏に竹刀をもった紺色のかすりの腕がみえた。

ストライクに火をつけ、彼に伝えてみる
「あんの、兄さん、竹刀の手がみえるんだが心当たりは?」

「......なっ......なんでボクが剣道やってるの知ってるんですか!?」
「いや、まて、別にオレは知らん」
「なんですか!?ほっ....ホンモノだあっ!!」

びびって後ろに下がる彼にびびる私。

「や、いやだって見えたただけって、それに時代がさ、なんか変だよ。
あ、でもコノコはこういう状況でこういうことを考えてるから、
多分この辺が生きる目的っぽいよ。」

「ま、まさしくそれ、今の俺ッス。」

あ-またカルマバスターやっちったよ.....と思いながら階段を下りると
一番目が出ている。
Vivienneは思っていた。
私より前なんてきっと相当下手に違いないと。
しかし事実は違った。

........上手かった。

ただ、はじめてのアピアライブだったから出番が最初なだけだった。
彼の歌を聞きながらいつまでも下手にならないテンションに
私は泣きながら店のアジアンでエキゾチックな壁を殴った。

いつもの写真係が消えた最前列は
ちょっとだけ客席を広く見せた。
オレッチのコミュを立ち上げてくれたお姉さまたちが見える。
でもライトがきついからあとは難しい。

久々に恋の歌からはじめた。
三曲目は「悦子さん」だった。
コードのループを三回くらい回したあたりだろうか、
指先から

ピー......ン

と何かが跳ねた。

ピックだった。

恐れていたことがついにやってきた。
オレッチはひどいと一曲、もしくは30分の練習で一枚ピックを
破損したり飛ばしてしまう。
だから同じことをライブ中にいつかやると思っていたのだ。

だからこの日のライブ、左横の椅子に10枚くらいの大量のピックを
乗せてあったのだが.........

遠かった........。

椅子はあまりに遠かった。

アタシは覚悟を決めた
ふごおおおおおおおおおおおおおお!!!

見よう見まねでフィンガーピッキングに挑戦したら
親指の爪での鬼ストロークでなら音が出るらしいことがわかり
そのまま弾きくだした。

一瞬使った人差し指の甘皮の辺りから裂けて血がにじんでいた。

力を入れて弾かなくても音は出るらしい。
でも、ピックでもなんでも力を入れて気合で弾かないと
今はアタシの本気が伝わらないんじゃないかとひどく不安だ。
たぶん半年は、これがつづくんじゃなかろうか。

周りが見える余裕が出来るまで。

出番が終わると、一番目の上手い子君が走りよってきた。
「話を聞きました、僕も見て欲しいんですけど!!」
必死な形相だった。

自分も友達に挨拶したかったし、他のライブで勉強しないとマスターに
怒られちゃうし、怒られんの好きじゃないんだもんだから
wait!を繰り返し、最後のライブが終わって楽屋で一息つくと彼が上ってきた。

「君もアタシもお客が待ってるでしょ?
 だからオラクルカードで軽く見てみようか。」

「お、お願いします。」

「引きな。」

ユニコーンのメルヘンなカードをざっと並べて三枚引かせる。
すると、自信つけろみたいなカードが結構出た。

「あんた、弾くの上手いのに自信がないらしいじゃん?どうしてよ?」
ストライクをくわえることにした私。

おずおずと彼。
「.....そこが悩みなんス。ちゃんと人がきいてくれてるのか不安で不安で..。」

そんなこと言ったらあたしはどうなるよ......?
としょっぱい気持ちを抱えながら煙を吐いて私は言った。
ちょっと過去の自分の頭を軽くなでて。

「自分の評価を他人にゆだねるからそうなるんだよ。」

「人は自分の欲しいヒントが欲しくて表現に触れてくる。
 だから必要がなくなったら離れる人もいるし、方向性がかわったといって
 怒ったりする。だから他人に評価のすべてを任せたら自分のやりたいことが
 できなくなっちまうよ。だからいつだって自分が自分で納得できることをやるんだよ。
それが君にとって何かを考えるんだ。」

話しながらタローをめくると
彼に微笑みかける仲間が見えた。確か。

「大丈夫だよ、仲間大事にして自分を信じな。
..........ところであんたいくつ?」

24です。」

ぐわあああああああああん; ̄ロ ̄)!!

若っけーじゃん、ワッケー。
なのにあんなに弾けるのか?ちょっとこれってショックじゃないのよ、
Vivienne........。

「.....あた....あたしなんて28だよ、なのにあんなに恥晒して唄うたってる。
 大丈夫だよ、あんた。」

「ええ!あなた、と、年下じゃないの!?........あんた....かっこいいよ!!!!

「じゃあ、メアド交換する?今度コード教えてよ。」
「いいよー。」

こうしてVivienneは技術以外の無軌道ぶりでミュージシャン友達をさらに増やした。

ここでマスターが精算で私を呼んだ。
「最近ちゃんと練習してる?まあ、忙しいとオモウケド...」
俺、苦笑。
「でもね、Vivienneはもう少し一人でやったほうがいいよ。
でないとサボっちゃうきがするから。」

赤字12500円、カルマバスト2人分、
気の置けない友人3人と呑み第三夜が終わった。

次のアピアは3/12(火)

残りの写真はVivienneコミュにUPします。



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