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2006年12月23日 (土)

俺たちはこの国を嫌いになりたくないんだとポールが言った。

THE CLASHだけど。
Dscf2595 みんな、このバンド好き?
私は昨日まではスタイルで好きだった。
スタイルで。
ポエトリーをお盛んにやってたときも
「PUNK IS ATTITUDE!!」って台詞だけは
よく叫んでたからさ。

でも変わってしまった。
私は浅かったよ。

外出も出来なかったからさ、
TUTAYAで借りたDVDかけながら、ひーこら言って
年賀状の版画彫ってました。

それがドイツのWolfgang Boldって監督が作った
「PUNK IN LONDON」ってフィルムで、ANACHY IN THE UKをバックトラックに
パンクな女が壁にスプレーするとこからはじまるのね。

で、当時のリアルタイムで取材されたPUNKバンドがインタビューに答えながら
PUNKをはじめた理由とかPUNKのメリットとかPUNKに対して意見をいいつつ
GIGの映像でしめるって構成で10バンド以上はなんやかんだライブがみられるのさ。

それでこそX-LAY スペックとかラーカーズとか、
その周辺の店とか。
なぜかピストルズは話しか出ないんだけどさ。

最近私はイギリスにすごく惹かれてるんだわ。
考え方とかいろいろ。
スピリチュアルを最もナチュラルに取り入れてる国ってイメージもあるしね。
世界史を思い出せば、イギリス国教会は王様が世継ぎが生める女と
再婚するために妃を離婚したくて作り上げたっていってたし。
今の自分を生ききるってイギリスマインドに私はなんらかの自分へのヒントが
ある気がしてるのです。

で、このDVDの最後が宿無し状態でドイツにツアーに来たTHE CLASHなのです。
なんつーか、たくさんのバンドの中でTHE JAMとCLASHは明らかに違った。
存在がシュッと立ってる感じだったのです。

で、楽屋で宿のないうさを晴らすようなメンバーのコメントの中で
ベースのポール・シモンズがいったのさ
「俺たちはこの国を嫌いになりたくないんだ。」って。

そのときに私は「あー」って思ったの。
あー
あー
あー
そうなんだって

この人たちがなんで長く続いたかわかった。
少なくとも「この人たち」にとっての理由が。

THE CLASHは音楽を通して人生を愛していたんだなって思ったのさ。

あるバンドは言った
「PUNKは俺たちの行き場のない状況に居場所をくれた」
またあるバンドは言った
「俺たちは俺たちの時代をつくるんだ」
こんなことも言う
「今までの商業ロックは退屈だったがPUNKは短くて簡潔でいい」

私もピストルズを聴いたとき
「目を覚ませテメーラ!!」って言われてる気配にすごく背筋がきゅっとなった。
でも、目を覚ました後
もし革命やったあと、で、居場所を作った後で
そのPUNKをどうしていったらいいんだろう?って
疑問にぶちあたるんじゃないだろうか?

俺の声を聞け!!とまず叫ぶための道具として
仲間と集まるためのツールとして、その渇望を満たすためのツールとして
はじまるPUNKにも勿論大きな意味がある。

でもそのPUNKはその欲求が達成されたら卒業を余儀なくされる気がするのだ。
でも、なんか昔からCLASHのマインドって何かが違う気がしてた。
なんか棘じゃない浸透感。

それが「きらいになりたくない」の一言で伝わってきた。
音楽を、PUNKを同じように愛している仲間とつながりたいって感じ。
ああ、人が好きなんだねってしみじみ思った。

政治的な歌詞もスタイルも音楽も、勿論本気だったと思うんだ。
でもその渇望は欠落を瞬間的に埋めてくれという他力本願な叫びじゃなくて
自分の人生を良く生きたいんだっていう根本的なところから響く声
なんじゃないかと私は思ったんだ。

だからもう作業どころじゃなくて
私はジョーストラマーが客に向かって
「ロックンロールが好きか?」というシーンを何度も観たわけです。

ジョーが「PUNK IS ATTITUDE.」といったうらには
自分の力で人生を愛そうとする人間の覚悟が詰まっている。

人生は辛いこととか痛みとかたくさんある。
嫌われ松子で嶋田久作演じる牧師のシーンで
「人は罪を許せないから神の名の下に罪を許してもらうのだ」
みたいな台詞があったけど私はそれじゃ足りんと思う。

どんなに時間がかかっても、どんだけしんどくても
人は自分のチカラで自分の罪を許さなきゃいけないんだよ。
弱さを受け止めなきゃいけないんだよ。
愛していかなきゃいけないんだよ。

誰かの作り上げた形のカミサマに頼ってばっかりじゃ
大事な自分の魂を捻じ曲げてしまうことになっちゃうよ。

私が「外は三月」って唄を作ったとき、
私はいつも一人で、どうしていいかわからなくて
換気扇の下で一人でタバコを吸いながら
呆然とジャニスジョップリンのメルセデスベンツを聴いてたんだ。
ハンズクラップとしわがれた声の振動に身を任せて眠ることも出来ずに
誰に何を伝えればいいのかもわからなくて
そんな気持ちが飽和点に達したときにあの唄ができた。
三月の外気の寒さにいてつく部屋の中で
私はジョニーにもらったギターにひっかき傷を何本もつけたんだ。
Bコードの押さえ方がわかんなくて、パワーコードしか弾けないまんまで。

そしてその傷を観る度に私は思う。
私は

私はたった四本のスチールの弦であの日以来人生を愛してきた。

多分これからもそれが続く。

だから私にとってステージに立つことも唄うことも
うまいとか下手とかは問題ではないのだよ。
人生の愛し方に上手いも下手もあるわけがねえ。

ジョーが思ったことも、ポールの言葉も
本当のことはわからない。

でも私にとって
少なくとも私のしている何かがPUNKであるなら
私にとってのPUNKとは人生の愛し方なんだ。

イケメンのポールサイモンの横顔を見ながら
この人今どうしてるのか知りたいと思ってたら
ブラーのデーモンアルバーンと新バンド組んだって。
http://www.thegoodthebadandthequeen.com/
素晴らしいじゃないか。

どうかどんなに人が行過ぎても
どんなに歳をとっても
どうかロックンロールが私とともにありますように。
どうか自分で自分の人生を愛しぬく絶対的なチカラを
私に与え続けますように。

祈ることは只それだけ。

そうすればきっと私は自分の人生という導線を一生かけて愛せる気がする。

そんな私のライブは1/17です。前売りの予約はじめてます。
渋谷アピア18:50~で¥2500 南正人さんと鏡ユウナさんとのブッキングであります。
2月は16日(金)よ。エヘ♡

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