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2006年8月 8日 (火)

ゴーゴーセコンドヴァージにあ。

Gogo_1

詩人なら見るべきだと強く言いたい
「ゆけゆけ二度目の処女」という若松孝二監督の映画。
少女はエレベーターに担ぎこまれて
冒頭初っ端から男たちから輪姦される。

機械仕掛けに起き上がった少女はつぶやく
「8月8日、晴れ、私は今日も生きています」

彼女は映画の間中、
「ゆけ、ゆけ、二度目の処女、ゆけ、ゆけ、二度目の処女」
とつぶやき続けるわけでもうリリック最高。
恋のニトログリセリンって言葉が特に好きですね。

で、そんな女の子をビルの支配人の息子が追っかけるのね。
まー眼鏡からしてのびた君みたいな子なんだけど、
実はこいつが殺人鬼でして。

で、それを知った人生絶望気味な彼女は
彼に懇願するんです
「お願い、私を殺して」

人生に絶望してるけど、自殺はできない
だから他力本願で他者に人生をストップさせてほしい
....って心理はわからなくもない。

モノクロ画面から吹き抜ける屋上の風みたいな空気感
モノクロの漆黒から伝わるこちらまでじんわりきそうな
夏の夜のしけったような独特の空気。

でもね、男の子は少女が好きだから
殺せないのよね。
素っ裸で屋上走り回って
「お願い、殺して、私を殺して」って無邪気な彼女に
彼はひざまずく

「殺せないよ.....殺せないよ.....」

そして次の日、悟りきった顔で彼女は屋上からダイブ。
彼も続けてダイブ。

自分の意思でできた行動の最高の頂点が自殺って
残酷なメルヘンよね。

対して、「バタフライキス」
イギリスのビアン映画。
冒頭からショートカットの女が
「...見て...私を見て...」とつぶやきながら
道を歩いてる。
実は彼女は殺人鬼であって
行きずりで関係した男女を殺しまくって旅をして
全身にピアスとTAHOOいれまくってるこれが自分に与えてる
存在罰なわけです。
で、彼女は叫ぶわけ

「神様は私を愛してない!!だってこんなに悪いことばっか
 してるのに私を殺してくれないんだもの!!」

彼女は生まれながらの罪人だと自覚してるっぽくて
彼女を救いたい一心からとある女がずっとついていくのね。

で、彼女は死体を片付けたりしながら
彼女と接していくうちに覚悟を決めるんです。

そして冷たく銀色に光る海で彼女を殺してしまうのです。
窒息した彼女を抱いて、朝日の黄色い光が差し込む海で
ぐちょぐちょになって泣くのね。

何が言いたいかっつーと
どうしようもない運命で、死ぬことしか望みがない人を
男は殺せないけど
女は殺せてしまうんだなってことです。

昔、母親とはカーテンであるという文を読みました
優しく包み込むこともできれば
ぎゅっとしまって可愛いわが子を殺すことも出来るのだと。

おそらく、明日が世界の滅亡だとわかっても
女は子供を生むでしょう。

いつか確実に死ぬとわかっていても
命を生み出すのが女という生き物です。

相手のはらむ絶対的な絶望を知っても
それでも相手を愛しぬく
そんな強さを持ちたいものです。

せめてね。

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