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2006年6月27日 (火)

SKA SKA CLUBのF君のお話。

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ども、霊媒です。

暑いですね。
ここ数日の疲れとあいまって
人として機能していないばかりか絵が壊れてきました。

今日はとっておきの友人の話を。
SKA SKA CLUBってバンドがあるんですけど
そこのトロンボーン担当のFくんてのと私はひょんなことから
友達です。

前にちょっとだけ務めた表具材料店のセールになんだか
親友の女の子と迷い込んできたんです。
でもその時は彼がバンドやってることを知りませんでした。
そのことがわかったのは彼と呑んだときだから
たしか三ヶ月以上は経過していたと思います。

それから年に数回呑んだり、お茶したり
展示に来てくれたりして楽しい時間をすごしました。

そんな彼が、ソニックマニアって冬のイベントに
ハイロウズやランシドやブライアンセッチャーとかと
出演することになったんですよ。

なんていうか、友達を見るためにステージ手前の
モッシュをかき分けるってのは初めての経験でした。

そして彼がいました。
動きの激しいほかのメンバーに比べて控えめに
ちょこっと手を挙げる彼はなんだか普段どおりの
シャイ加減でそれがまたほほえましかったのでした。

ステージ終了した彼と屋台で落ち合ったのですが
すでに格好は黒の会社員風のロングコートに
ローファー履きで言い方悪いですが
とっても普通の人でした。

ちょっと茶化すように私が
「ステージの上にいた人とは思えないよね?」
と笑うと、彼は静かに口角をあげていいました。

「うん、ステージを降りたら社会人だから。」

そして彼は四時には大阪に向けて旅立ってしまい
翌日あれほど見るようにすすめたブライアンのライブも
明日会社があるからという理由でフェス早引きして
職場のある静岡に帰ってしまいました。

心がおごりそうになったり
自分の中の駄目な部分をアーティストであることを
言い訳にしそうになるときいつも彼と
彼の言葉を思い出します。

私たちがどんな仕事についていようと
フツーに人間であるってことの根本をもつことは
本当に大切だと思うから。

私もどこにでもいる人間だからって思うことが
作品を発表するときに新しく人とつながれるってことの
希望です。
少なくとも私にとっては。

また一緒にビール呑みたいなあ~。

|

マギマギマギ。

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月曜日がミトカルの練習日になりそうです。
今日もスタジオに入りました。
超簡単なコードですが弾きながら歌ってみたり。

ちなみに私は練習後の飯当番をしておりまして
今日はトマトにマンゴを従えた
タイ風ドライカレーに挑戦しました。

飯食ったあとで今日の駄目出しとか
新曲の打ち合わせとかやって
エレキをね生音で弾いたりするんですけど

もうそれが夢見たいでね~。
うちで唄とか歌ってんのよ?来る人が。
セッションとかもやっちゃうのよ??
すごいって、マジで。
ずっとそういうのしたかったからね......
本当に.....。

ああ~。
うれしいだす(*^▽^*)。
タイトルは新曲のさびです。

実はつい最近成仏しちゃった浮遊霊のしづかちゃんを
思ってつくりました。
....これが実話だとはきっと誰も思うまいな。

線香焚いて浄化されたくせに居心地がいいからって
理由で三ヶ月は居座っていた彼女。
早く転生しなよ~っていつも言ってたのに、
「見えない人」でも一緒にいると情が移るんだねえ。

さびしいとかいっちゃうと新しい見えない人が
来そうなんで黙ってます(笑)

写真の絵の「泡日」ってのは高浜寛さんの漫画の
タイトルから。毛穴のしまった女にはわかんない
大人の女の侘びさびを感じろとはビレバンの評。

でも登場人物の女たちの硬派な悟り具合に感動ですよ。

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2006年6月26日 (月)

いつも自分がいなくなった後の世界を考えている。

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本当に。
そう、本当のことなのだ。

ネガティブな意味じゃなくて。
いや、最初はそうだったのかもしれないけど。
意味だけが変わってこの言葉だけが入れ物みたいに残った。

いつも自分がいなくなったあとのある人の世界が
如何に成立するかを考えている。

飲み会を始めた本当の理由はそれかもしれない。

私の大事な友達が友達同士で知り合って
彼らなりのリレーションシップを作って
何か新しく動き出すのをみたいのかもしれない。

私は開けっぴろげることしかできないから
ぶっちゃけた結果闘わなきゃいけなくなったことが多すぎて
だから自分のテリトリーに集まる人は
好き勝手に自分の何かをぶっちゃけても平気なように
細かい規則を口細かく作ったりしている。

私は、てか私の六力は人を変えるためにあるわけではない。
よく鑑定を終えると
「すっきりした」という言葉をもらえる。
私にできることは、その人が行く道の先にある石とかを
そっとどかしてみることかもしれない。
あくまで人生を進ませているのはその人自身なのだ。

だから結果的に相手が私を憎むような形ですべてが終わっても
別れてしまっても、その人が自分の人生に立ち返ってくれるならそれでいいのだと思う。

ただ自分はそういうことをどうしてか背負ってしまいたく なってしまう。

痛みの重さを測定して黙って受け入れようと考える。

そういう事態を避けるのではなくて。
多分私は背負うということに美学を感じすぎる人間なのだ。

SEEDS TOKYO IMPACTでライブプリントする日、
なぜか会場近くのコンビニでかにぱんを食べながら
友達が「あなたの使命感がとても心配だった」
といった意味がわかった。

たぶん、霊感のある友達が
私霊感があるんだよって話してたのを
ふーんって聞かれていたくらいの感覚で人はうけいれてるんよ
っていう実感を得たんだと思う。

四つ打ちのビートあふれるDJを聞きながら
「結局人が見てようがいなかろうが
私の彫るとか摺るってことは変わらないのね」
という思いがよぎったとき、なぜだかすごく泣きたくなった。

わたしはわたしにかえってきてると思ったんだと思う。

だからその後のダンスフロアではアホみたいに踊った。
祝杯。
私から私に対する何かのための。

ぼくのはなしをきいてくれ
わらいとばしてもいいから。


去年の11月から数えて一月に達していた
ある種の私の世界観はたとえるなら秘密のエレベーターから
昇ったサンシャイン60の屋上だったのかもしれない。

街のすべてを見渡せたらそこにいる人々の日々の小さな営みを
いとおしく感じるものなのだ。

一月の私は最高に悟っていた。

家に降り注ぐ陽光、小鳥のさえずり、洗濯物がゆれる午後
からすの鳴き声さえもいとおしいと思っていた。
御上とつながっている感覚のすべてが私に永遠の幸せを
もたらすと信じていた。

でも実際の日々は地獄のはじまりだった。

屋上で街を見てた私に、1Fから友達が叫んだ。
今すぐここに降りてきてと。
秘密のエレベーターにはくだりがなかったから
私は戸惑いながら無理だとこたえた
そうしたら彼らは去った。

追いつきたかったけど階段を下りる速度はあまりにも
ゆっくりだった。駆け下りるには高すぎた。

情緒を忘れた私は、ある意味共感とかの共通言語を
失っていた。大事な人と話している時でさえも。

私が降りないことにロマンとか物語を感じる人もいた。
愛されない孤独と愛される孤独は背中合わせだった。
でも空想の冷たい誰かを自由に恨むフレキシブルな感覚に比べ
愛してくれる具体的な人々に自分から線を引く冷酷さは
リアルなだけにより痛かった。

結局、残ってくれたのは
私が降りてくるまでを辛抱強くまっていてくれた
人たちなのかもしれなくて。

私の降りている階段が1Fまでつながってることを知っていて
なにより私が降りたがってたのを知っていた人たち。
もしくはすでに降りてきた人たち。

そんな人たちが新宿で50年続くお店の
最上階を埋め尽くすまで集まった。
「元気?」
「大丈夫?」
「久しぶり!」
「前世見てほしいんだ」
素直で率直で、六力あるからってあやはあやじゃんて言う人たち。

その中でも、頻繁に激励のメッセージをくれた戦友が
誕生日を迎えてた。

唄を歌ってみた。
ブルーハーツのチェインギャングを。

それはありがとうであり
ただいまであり
なにかの始まりだった気がする。

尺八吹くよ!っていってくれなかったら成立しなかった会
あやさんも歌う?って聞いてくれなかったら歌わなかった歌
私もこの人たちの宇宙に引っ張られる惑星の一個なんだと
おもった。

ぼくのはなしをきいてくれ
じっかんこめてはなすから


人が幸せを感じて生きるのに悟りなんか要らなかったよ。

自分が何がしたいって心の真ん中から叫ぶ声に忠実であれば
世界の真ん中が動いてくれるんだ。

人が不完全な身体を持っているのは、
きっと得るってことを最大限に楽しむためなんだ。
そのために喪失は痛く、
得るために加速させられた情緒が動き出す。

そんな身体は魂の永遠に対して150年ももたないから
精一杯もがいて楽しんで使い倒してしまえばいい。

そして死ぬ間際に頭に走馬灯を走らせて
自分の人生の意味を知ればいい。
それで人は十分自分の人生に満足できる。

悟りなんかいらない。

悟って幸せになりたかったら山にこもって
自身に何も求めぬ樹木と会話して、経験談を聞きに来る
無害な信者だけを相手に庵を結べばいいのだ。

でも私はそんなのは嫌。
東京にとどまってタワレコとかHMVとかに行って
友達と呑んでご飯して馬鹿騒ぎをしたい。
そう思ううちに私の足は1Fのフロアを踏みしめていたのだ。

ロックとは喪失の美学だと思っていた。
たくさんの音の可能性の中で楽器をそぎ落とし
叫びとかノイズとかメロとかのポイントを絞るように

悟りを捨てて愛しい俗世の垢にまみれようと決めたとき
初めて私は自分の魂もまたロックなんだと思った。

日常が戻ってきた。
いたらない私が戻ってきた。
瑣末な問題がたくさん待ち構えていた。

それでも生きていることは素晴らしいと感じてる。

べたべたして
時々「ぶっ殺す」とかおもって
そんでも好きになる
人を愛するってことをしっかりと捕まえる

美虎、俗世の垢にのまるるために神格捨ててござ候。

結局私に残ったのは
ロックンロールと
表現すること以外には生きていくことが出来ない
アートに魂うっぱらっちまった私。


でもそれがたぶん最高にいい。

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2006年6月24日 (土)

来週早々に自分に起きる奇跡の話。

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昨晩、懇意にしてる骨董商の女性と話をした。

メールにて飛び上がらんほどの提案を受けたからだ。

浮世絵一点、
無期限無利息無利子で永久貸し出し....

それは私が彼女と出会いたての5年前にすでに目にしてた
三枚続きの版画で手にしたくてもできないものだった。

当然一度はお伺いを立てる
「こげなものいただいてもよかとですか?」

いいのよ、
あなたは私が一番最悪なときに助けてくれたんだから

って言ってくれるが実感はない。

でも、誰かの必要に無意識に自分がこたえてた
幸運は素直に受け取ろうと思う。

ありがとうございます。

その浮世絵一点、お題目




「壇ノ浦における義経と建礼門院」





.......平家ゆかりの何がしかが
またもやウチにやってくる。

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バンドの存続とチチたる問題。

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昨日はK沢さんの講師でした。

緊張から夜七時に寝てしまうというお子様ぶりの発揮です。
教えることが勉強になるっていうの本当ですね。
七年間培った自分常識が、
ほかの人にはそうじゃないってことがたくさんあって
わきゃわきゃ言ってます。

そんななか、有志参加の展示を企画しまして
3.4人参加してくれたらいいな....って感じだったのに
なんと気づいたら19人も参加してくれてました。
早速常勤の先生を巻き込んでしまってます。
嬉しい悲鳴?
愛してるよ、バスターチルドレン諸君♡♡♡

今は明日のイベントのライブプリントの準備に
追われています。
SEEDS TOKYO IMPACT
http://kw.cocolog-nifty.com/seedstokyoimpact/
遊びに来てくださいな♡♡♡
てか彫るだけなんだが.....、
直前までオリテコナイ?人間の宿命ですね、ハイ。

あ、美虎Tシャツ現物即売することになりました。
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お金大目にね、うん、よろしくお願いします。

落ち着いたら飲み会の参加者情報もUPしないとな...。
たぶん寝ないで幹事でしょう。

昨日、今日とコートニーラヴばっか聴いてます。
マイミクさんの動画の影響です。
http://www.youtube.com/watch?v=r0nRgwyvneQ&search=Courtney%20Love%20
てかスゲエ、まじスゲエ。

もはやギター弾けなくてバンドの存続云々という問題が

人前で乳が出せるか?
いやそれ以前に出せる乳かどうか

という問題にすりかわってます。

たのみのツナはコヒーシブシリコンでしょうか?

うううう.....

これはシンスケおじちゃんに相談だな。
あれまだやってますか?

ビューティーコロシアム。

大好きだったなあ。

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2006年6月21日 (水)

今日は取材をうけました。

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少女絵描きの真珠子さんから紹介に預かりまして...
フジテレビのWEBマガコンテンツの
1コーナーの取材をうけましたです、はい。

「週刊少年タケシ」
http://www.fujitv.co.jp/takeshi/index.html
花のお仕事図鑑ってコーナーです。

勿論事前にチェック!...のはずが
最近外づけサーバーつけたら頻繁にフリーズするので
そんなこんなでみられず。

いつもの取材して文章載せてってパターンだと思いきや...



「はーい、こんどーさん、しゃべってくださーい♡」



え........


え、
ええ?!
デジタルビデオオオオオオオッ!!!!
ド━━━(゜ロ゜;)━━ン!!





そうなんです、
タケシはなんと動画コンテンツだったとですよ....。
キョどる目線とヒキつり気味の顔を悟られないように
インタビューに答えましたが.......




モチのロンで暴走。




質問のたびに
なんどもインタビュアーさんに
やさしく核心をたずねなおしてもらう始末。

(すいません、
 編集大変ですががんばってみてください.....)

まあね、
もう隠してもしょうがないからね
前世見えますとかね、
バンドやルンバ♪とかね
言っちゃいましたよ。
全世界に超オープントークですよ。
肩書きにカルマバスターも足しとけばよかった....。





でもね、もっと難関が.....






そのコンテンツにはですね
隠しコマンドで

「お菓子を差し上げる」
「お飲み物を差し上げる」
「ハエをよける」

などがありましてですね.....
そのリアクション動画を求められたんです


にゅあにいいい~!!!Σ(゜□゜;)ガーン


ですよ。
こんどうあや、ポストペット状態(笑)

目の前に並んだお菓子を前にして
「こここ、こんなとき江頭師匠(もちろん2:50)
 ならどうするのかなあ?」とか真剣に考えていたら





「こ、こんどうさん普通でいいですよ....」





 なんて





さらに気配りの嵐!


....すいません、ホント。


その心配りに免じて(?)



精一杯やらしていただきました!!
リアクション!!!!




よいしょおおおう!!!
(じっさい何個かウケはとったよ.....)

ついでにクルーさまの前世もみさせていただきましたゼ!
どっこいしょおおおおおおおう!
(これはコンテンツにはありません。 )


さあ、楽しみです
この痛いリアクション天国で
ファンが何人減るのかと.....

注目の動画配信は再来週の火曜日です。
(あとは作業風景や美虎邸の様子がわかります。)


P.S画像のイラスト、マイミクさんからの戴き資料で
描きました。
あまりにてなくてすいません.....。

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2006年6月20日 (火)

ミトカルついに始動!?

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なんということでしょう!?

前にちょこっと日記でネタ書きした
「美虎BABY☆彡and Karma Busters」
が本気で初のスタジオ入りしました。

しょっぱなからメンバー間に不和か!?
みたいなピストルズ並みの伝説を体現しつつ(笑)

オリジナル曲の練習をしましたよ。

当面の最終目標は「bounceの表紙」
でも今のところは
「9月に初ライブできたらいいんじゃね?」

最年少の私が27歳ですから、
いい大人の初期衝動もいい加減にしなさいな展開ですな。

メンバーはですね
Vo.&G 美虎 as KarmaBuster
G Buster KimKim
D Buster Rave

ベースはいません。
なんとなーく集まってるうちになんとなーく組むのが
いい気がするので変則バンドですが
今はこれもいいかなと。
縁があればいないにこしたこたあないですが。

今はベースにサポートでライオン先生に入ってもらってます。
猿師匠とかライオン先生とか動物園みたいだね。

まあ、一番の問題はBuster 美虎ですよ。
曲と歌詞作ってますけど
全部鼻歌ですから。

左手痛くてちゃんと練習してません、ギター。
ボーカルも慣れてません。

このままだと緊張のあまり日ごろの猫背で直立か
ギターとドラムバックにリアムみたいになりそうです。

さてはて....どーなることやら。

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2006年6月18日 (日)

俺の親友。

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親友、と呼べる人がいますか?

今の私には確実にそう呼べる人が一人います。
幸せなことです。
そいつとの付き合いはもう9年に及びます。
今日がそいつの誕生日です。

彼女と会ったのは19歳になる年で
予備校のオリエンテーションでした。
ほとんど私から人に話しかけて友達になることが多いなかで
そいつは私に話しかけて友達になりました。

予備校の仲間がバイク事故で死んだときも
一緒に顔見に行きましたし
私が髪を一部青く染めた日もぴったり一緒にご飯買いに
いきましたし
病み上がりの講師を喜ばせようとセーラー服で登校して
笑いを取りにいったのにどん引きされた冷たい教室においても
あいつだけは一人で爆笑していました。

20歳で最初のオトコを失って気狂いになったとき
安定剤をオーバードースした私に泣いた人が二人だけいました
一人がこいつでした。

皆が逃げてしまい、孤立した大学生活のなかで
この子はいつも電話がつながりました。
つながんなくてもかけなおしてきました。

誰にでもできることじゃありません。

「何で逃げなかった?」と聞いた私に彼女は
「だってそうしたかったから。」とだけ答えます。
いつもくっきりとした笑顔で。

クラブの展示のクロージングパーティーで
DJブースで暴れる私をみて本気で泣いたのもこいつだけです。
あんたがはっちゃけてるのを見てうれしくなったと
メールをよこしてきました。

人といつもべったり一緒にいるのが苦手だという
私の特性を察して、そっと自分の世界を作ったのも
彼女だけです。

そんな彼女と霊媒になってしまった私は
最近うまく自分のことを話せなくなってきてました。
彼女のちょっとこわばった顔をみるのがしんどかったんです。

でも距離ができるのはつらいことでした

だから正直に話してみました。
今まではすべてでぶつかれたけど最近申し訳なくて
それができなくて辛いと。

彼女から程なくして返事がきました。

「多分、自分が理解しきれないゆえのちょっとした表情を、
 自分が見えるものを話したとたん周りの一部が去っていき
 少なからず傷ついたあなたにそういう風に解釈されることを
 危惧したら、顔が固くなった、正直それはあったでしょう。

(中略)私には今更何を戸惑えばいいのかわからない。

今のあなたが人を、もしくはあなた自身を苦しめるなら私は親友としてあなたに物申すでしょう。でもむしろ充実しているようだし、私はそれを見て満足してる。あなたがそう生きていることを理解しているつもりだから。それが私にとって一番重要なことであって、あなたの言うことを理解できるかとかついていけるかとか、そんなものはそれに比べたら小さなことです。

なので何だって話せばいいと思う。あなたの言うことを理解できなくなったって、充実してるか、嬉しかったか、悩んでいるか、それくらいは理解できる.......」

以下にきっともっとすごいことがかかれていそうでしたが
文字化けしていて中国語みたいになってました。

でも、いいんです。
気になるけどいいんです。
充分に泣けてしまったので。

ずっと考えてきました。
最近特にそうなんだけど
人がものすごい勢いでどっぷり愛してきて
そして激しく憎悪して去っていくんです。
私が人として友人として接しようとした瞬間に。

理由がわかりました。
人は自分のことを深く理解されたいと願います。
私は幸か不幸か、前世が見えるとかソウルラインから
その人の一番理解されたい部分に所見からHITしてしまう。

で、私はその人がその人らしくあることが一番だと
考えるから、そのまま受け入れてしまう。
むしろその特性を変えないまんまどうしたらうまくいくのか
というアプローチで接します。

頻繁に会わない間柄なら問題はないのです。
しかし、その人とのかかわりが緊密で近くなったとき
変な話、私が人間であることが問題になる。

人間である以上、私も不完全です。
だからニュートラルさを保つために
相手にお願いをすることがあります。

こうされるとちょっと辛いとか、弱音を吐くとか。

そうすると相手の私に対する理想が崩れて
裏切られた気分にしてしまう。

もしくは、相手も私がビジョンを見た代わりに何かを
したいと欲するのに彼らが望むような形で頼りかかったり
しないのでそこでフラストレーションがたまってしまう。

だいたいそういう欲求の裏には個々人の解消されない
トラウマが埋め合わせを求めているんです。
たとえば、男関係でトラウマを抱えてしまったひとが
それを解消するために新しい男から愛されることで
それをなくそうとするとか。

でも本当はその経験の意味を探って自分の糧にして
消化しなければ意味がないんです。
自分の傷を自分で克服するから人の痛みにはじめて
目を向けられる。

だから私はそういうときに彼らのパズルになるんじゃなくて
それはあなたのこういうトラウマだといってはねつけてしまう

たぶん、ほかの人は表面的な欲求と親密になったときの
接し方にここまでギャップがないんです。
だから私に憎悪してしまう......。

私はその人が、その人らしく楽しそうにしてくれていれば
充分に幸せなのに。

でも、あいつにはそれがない。
あいつは私に怒った事がありません。

あいつが怒るのは決まってこうでした
「あやを誤解して傷つけるやつを私は許さんよ....」
いつも静かにそういうんです。

あいつにとっての私は美虎でもキックでもなくて
彩なんです。たぶん、一生。
あいつが私に求めてきたことは何もありません。
私が生きていること以外で。

海外とか日本とか男とか前世とか
そうやってあっちこっち飛び回ってたまに迷子になっても
あいつが呼んでくれます。

気楽に飛びまわってフラット立ち寄るいい加減な私に
あいつはいつでもニコニコして
「おかえり」としかいいません。

私が鳥だとしたらあいつは私の飼い主かもしれません。
いや、あいつがさくらで私が寅さんなのかも。

確かなのは一つだけです。




私はあいつにはかなわないということ。




人が絶対的にかなわないと感じるのは
力でねじ伏せられることではありません。
そういうやつにはいつまでも復讐心で勝とうとして
一生の努力をしてしまいます。

ほんとうにかなわない相手というのは
至らないのも汚い部分もすべてを含めて
許されてしまうことです。

そして今の私はそういう人としか深くかかわることが
できない......。

今だからはじめて書ける話なんだけど、
19歳のとき、私は精神的に我慢してきたいろんなことに
ほころびができてリストカットが始まってました。
そんな時正直彼女に嫉妬してました。
私と同じ苦悩はこの子にはきっと起きない気がしていたから。

覚醒して間もないころ、
彼女の名前を見て理由がわかりました。
普通、ソウルラインは何らかの意思を体現するんです。
海みたく人を包みたいとか
森みたく人を癒したいとか

でもあいつは違いました。
袋に子供じゃなくておもちゃとかお菓子とかいれて
草食って飛び跳ねてるカンガルーが見えました。
正直、頭を抱えました。
意味がさっぱりわからない。

でも陰陽師思い出してわかりました。
......ヒロマサなんです。
すでに生まれながらにして御上に愛されている。
足元の草に落とし穴あればそっと御上がふたをして
毒蛇がいれば御上がそっと駆逐する。
あえて意味を解くなら
何も不安に思わず思うがままに生きることで
人を癒すとか場所を慣らすとかそんな感じでした。

自分が充分に洗濯された後でこのビジョンを見られたことに
満足しています。
彼女にマイナスな感情を向けるのは耐えられないことです。

御上に愛されるがゆえに苦難から守られるあいつと
御上に愛されたがゆえに闘い続ける人生を選んだ私は
9年前のある日、
代々木のとある教室で宿命的に出会いました。

御上の愛が何かのタイミングで
あいつを守りきれない時は、私が守りにいきます。
どこにいても何をしてても
たとえ締め切りに追われても。

これが9年前から立てている私の誓いです。
これがずっとあいつに守られてきた私のできる
唯一のことだから。

ありがとう、あなたが許す愛情のすべてが
今日も私を生かしています。

誰にも負けない最強の28歳の日々をすごしてください。

ありがとう。




最後にもう一度、

親友は、いますか?




私にはいます。そしてそれはとても幸せなことです。

これからもよろしく。

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美虎センセの初出勤☆

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「若いやつらはいつだって自分よりすげえんだ。」

かつて両国の町で出会った伝説のフォーク歌手は
そういって19歳の私に対等に接して話を聞いてくれた。
寺山修司の「田園に死す」にでてたその人の言葉を
私は今でも自分の言葉として大切にしている。

木曜日、原宿駅を出て代々木公園を通り過ぎる私の
額はもう大量の汗をかいていて、NHKの前を抜ける時に

「いやあん、もう♡♡♡!!!」

とか叫んでいる始末。
たいした器量もない私を助けてくれる人もなし、
私はべそかきながら
K沢デザインまでの道のりを走っていた。

このとき授業15分前。
.......ミクシで飲み会の告知なんかしてる場合じゃなかったね。

やっとこ10分前に着いた私を怒るでもなく
フツーに迎えてくれる先生方。
さすが、美術系、かんよーっつうかなんつーか....

昼休み後の授業は集まりが悪いとかで
15分のウエイトのあとで教室に向かう。
自分の学生時代を思い出す。

みとらっちは、なんと講師なんである。

しかし、教室はシルク作品の提出日とかでどたばた状態。
年七歳も離れていないわ、パーカー着てるわ
ガキくさいわで生徒は私が先生だと
いまいち認知できてなさげだった。

さっそく普段が引きこもり生活の私は
若者に押されている。
.....こういうときは素直になるに限る。

隣の教室に生徒を集めて作品を広げて
はじめましての挨拶をしたあとで結構早めに
私は言ってしまう

「すいません、普段引きこもりだからびびってんすよ、 まじで。」
権威台無し。


前半一時間は自分の作品の説明。
.....なんだか、受けがよかった。

しかし調子付いたのもつかの間、
今現在進行形の展示ですって福岡のファイルを開いて
私は、その写真の中に自分がラーメン啜ってピースしてたり
酒飲んでたり大量の神社とか
意味不明で御機嫌な写真を大量にぶち込みっぱなしなことに
このとき気づいた。

「うわああ、はずかしい、ただの旅行スナップだああ!
 ひじょーにはずかしいいい!!」

とか生徒の前でうっかり騒いだりして30分が終了。

おもいきり失笑されちったよ....orz。

それから後半30分は
彼らが卒業学年の生徒だということを念頭に入れてたんで、
作品紹介した後で
あとは如何に売り込みべたな私がチャンスをつかんだか?
という話に裂いた。

映画監督の竹内さんに展示会場に来てもらった話とか
海外に展示に行くきっかけとか
ミズマアートギャラリーにファイルをもっていった話とか
......

ところが緊張のあまり気合はいりすぎ
てか熱はいりすぎ?
てか早口?
てか金八?

前日にマイミクのまぐろまこさんとこの精神鑑定診断で
お友達は金八先生か一休しかいませんというのが出たのを
思い出してしまう。


どおあああ.......


もう、気づいたら大御所の先生が見てたにもかかわらず
「マジで」とか
「うちょーん」とか
おおよそ先生らしからぬ言葉連発....
きっとひいてたに違いない
いや、てかひいてたよ、だって黙って出ちゃったもんね教室


あああああ.....すんません、マジすんません


でもね、すんませんなのは言葉に対してじゃないんです
私はコレしか出来ないんです、すんませんの感じ。

決めてたの。
もう等身大でぶつかろうと
正直に一人の人間としての自分とノウハウをぶつけて話すしか
ないじゃんかって。
だって私は嘘がつけないんだもの。


そうしたら、最初の授業のあとで
二人のかわいらしいメガネ女子がやってきてこういった

「先生!」

ん?

「先生の授業に

      感銘 

        をうけました!!

私たち、この時間授業とってなかったんですが
材料費は自分たちでもちますから聴講させてください!!」



な、


ななななな


なんですって=======Σ(゜□゜;)ガーン! 


いいのか!?
トミーフェブラリー的かわいさ満点のメガネ女子たちよ
人生棒に振るかも知れんぞ!?
てかそれ以前に.....スタンド使いになるかもしれんぞ。

で、お金を払わせるのは忍びなく先生がたに相談。
するとちょっと困りつつも
「こっそり、こっそりだよ」って目配せ。

やったね!!ハイタッチですよ、ハイタッチ。
みとらっち、乙女の真剣なまなざしには弱いです、ハイ。

あとから助手さんに聞いたんですが
聴講生が出るなんて異例の事態なんだそうで....




そんなによかったかなあ....



     一風堂のピース写真....




その後は一通りまたオリエンテーションして
生徒さんと次週作品見せてもらったのもつかの間

講師室で助手さんに作品みせてもらったついでに
「実は前世がみえるんすよ」
なんて話したら当然
「え、俺はなんすか!?」
みたいなことになってお役目スタート。

....結局二時間半、鑑定して帰ってきました。
どっこいしょう☆

みとらっち決めました。
聴講生含め25名の皆さんを
美虎最初のバスターチルドレンにしようと。

私の心からの声をうけとってくれたことで
覚悟ができました。
アートに人の心を救う可能性があり
彼らが必然でここにいるなら
アートという魔法で世界を輝かすノウハウを
伝えることは必須義務。

若い人はいつだってすごいのです、
そして曲がりなりにも師匠になったなら
背中を追い抜かれて本望くらいのことできなきゃ
カッコわりいっしょ?

老人が子供にかえるように
アーティストには老いてファンにかえる道があるはず。

ダースベイダーを作らないように
同時並行で個人個人の可能性を見極めつつ
叩き込むつもりです、

ファックユーとデストロイとロックンロールを多用する
おいらの白?魔法を。

とりあえず今考えてるのはこんな感じ

彫りの指導?と見せかけて
裏テーマ:他人に作品を批判されたときの正しい対処法

擦りの指導?と見せかけて
裏テーマ:作品を強く見せる気持ちの込め方

自主課題?と見せかけて
如何に少ない版数でひきつける作品を作るのかのノウハウ

......とかね。

出し惜しみはしませんよ、出した分だけきっとこっちも
得るはずなのでね、楽しみです☆

以上、レポート終わり!!

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2006年6月14日 (水)

作品が誰かのなんかに似てるのを感じたとき。

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明日から初講師だ。
悩んでる。
いったい何を話そうかと。
あんまり突飛しないでオーソドックスに
やんないとと思うから。

ドローイングが調子に乗ってきた。
でもパルコの本屋で奈良美智のドローイング集みて
うーむ、六九なだけに似てるかな...とまた悩む。

共通意識とオリジナリティを求める部分が
ちょうど相反してひっくり返る午後5時45分、
開いた本を書棚に戻す。

フランフランでレザーの子豚のぬいぐるみとにらめっこして
そもそもオリジナリティってなんだろうと思う。

と、同時に

似てるってことの何が悪いんだろう?と考える。

誰かの何かに似てるってことは
その人と共通の何かが自分の心のなかの感覚にあるってことだ
皆革新性を求めたがる。

でも、新しいものは新しいだけじゃなくて
今まであってもよかったのに無かった何か

ずっとほしかった何かじゃないと駄目だと思う。


で、YOSHIMIでプレーンラッシー頼んで答えに行き当たった。
答えをくれたのは真っ赤なストローのくいっと曲がった
小さな個性。

Drink

アレンジなんだと思う。
配列の組み換え。

寺山修司も言っている
「人間は進化してない、変化してるんだ」と。

人の前世みても思う
基本性格は変わらない、ただ、時代によって
生まれてきた目的を遂行するアレンジを探して
みんな生きているんだと。

大学時代にある講師が言った
「ダヴィンチになろうとしてお前はなれるのか?」と

「なれません」と私は答えた。

絵を真似て描こうとしてもどうしてもできない何かに
ぶち当たるのだ。

人は似ることしかできないが
似る部分には他者との間に魂の共鳴の可能性があり
似ない部分にはオリジナリティがたち現れる。

だから私は木版画を始めたとき
真っ向から自分が好きなものを作った。
そして今でも
ものすごく似てると感じる何かに出会ったら
パクってやると思って作り出す。

でなければ
いつまでたっても自分のEDGEとは出会えない。




最初の一歩でひるんではいかんのよ。




とりあえず配列を変えることにした。
オリジナルな授業して
パクリ上等で描き続けよう。

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2006年6月13日 (火)

くちびるに唄、コメカミにFUCK-OFF委員会

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最近TOWER OF LONDONってバンドが出てていいですね。
お薦めは八曲目ですよ。
いまどき初期パンクか蛇メタチックなかっこしてます。
なんとヴォーカルの革ジャンが真っ赤です☆

どなたかアナーキーインザユーケーのコード
書き込んでくれませんか?

アーイアマーアンチクライストまでしかわかんないんです。
最初のイントロもわかりません。

でもマスターしたってジョニーロットンには勝てません。

ブルーズという言葉を愛してますが
ホントのブルーズはブラックには勝てないと思ってます。

ラッパーが世界平和とか恵まれない子供について
歌いだすと苛立ちます。

たしかに世界はゆがんでいるけど
切迫感のない叫びは表現行為の無駄遣いです
空間軌道を空虚なバイブスで乱すなよ。

強くリアルを感じてますか?
自分の中のリアルだけが作るものを強くして
人を動かすんですよ。

少なくともコレはオイラの哲学です。


............。



キレイ事だけでできる未来なんかFUCK-OFFだぜ☆
そんな世界なら次の転生で潰してやるさ。
 

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2006年6月12日 (月)

宿命と配線について考えてゐた。

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あの子は霊媒。

The sonicsの名曲「The Witch」を
昔ポエトリーで音入れを手伝ってくれた友人が
自分のバンドでそう訳していた。

その和訳も原曲も大好きだ。

西荻でメキシコ料理食べた。
この割とはじめましてな会合で出会った
マイミクのしづたさんの旦那さんであるバンネダウムさんは
私の言うところの六力さんである。

当然食事の間も六力話になり、
その後でタロットしてもらうことになった。
奥さんの明るい笑い声の横で静かに練られていた
彼のタロットは、手を載せるだけで軽い抵抗感があった。
それをニュートラルにすべくしっかりと混ぜ合わせる。
展開したスプレッドの指示を賢者のような男性が
彼の左肩から出しているのが見え、そんな姿をぼーっと
眺めていた。

「力を100%出していないようですね。」

ニュートラルな調子で彼が話し出した。

「あなたの現在の不調とアンバランスの解消は
そこを肯定して気楽になることです。

もう自然な感じで誰にも隠さず「見える人」だという自分を
受け入れてもらえばいい。なぜならば....

あなたが不思議な力を使って何かをするということは
すでに生まれたときから決まっている

言い換えるなら
そういう星の元にすでに生まれている」

信じる信じないはかまいません、
でもそこのあなた自身をあらわすカードは

....タブンコレデス」

ここで言葉を切って彼が入れ物の図柄を指差した。

そしてさらに解説が続いた後
全員の驚愕と鳥肌のうちにあけられたそのカードの名は






T H E  M A G I C I A N







.....ビンゴ。


前回のホロスコープのことを思いながら
私はただ、ああやっぱりなと思った。

それから福岡の旅を思い出した。

福岡の旅での混乱は
実は平時子の前世だけではなかった。

私は飲み会の席で美しき霊能者に言われたのだ

「思い出してください、
 あなたは虎ではない
 
 あなたは.....
 
   竜神さま
 
      です。」

「.........。」

焼酎を吹きこぼしそうになった。
それ以前にこんな話を平然と聞いているこのBEAMSの
スタッフはすげえなあと思った。

おそらくコレは力発揮不足の象徴でもあるのだ。

つまり第六感を使って生きることは私の宿命だったのだ。

そしてそれは
急に身についたのではなく
生まれたときからあったのだ

運命のビザールボールが揺れている。

今までは、

認識しなかっただけ
見ようとしなかっただけ
使わなかっただけ
根拠を求めなかっただけ
今までは。

AKIRAみたいな覚醒を
現実で私がただ本当に経験しただけ。

それは半月の夜の隠された部分みたいに
表に出てこなかっただけ
今までは。

霊媒は木版画や詩や文章や音楽などの
ツールの一部ではなく

私が霊媒でそれらは21世紀的な私の呪術である
という認識のほうが正しいのだ。

美虎と近藤彩を分けることは
いくつものジョイントでたこ足配線したコードの
元栓のコンセントをひっきりなしに付け替えるような
もんなんだろう。

そんなことを繰り返していたら間に合うわけがないのだ。
これからかかわりゆくたくさんの人たちに。

ミラーハウスの鏡を叩き割らなくてはいけない。
その向こうにいる幼児のような脆弱な私を
守り通さなきゃいけない。




去るものは追わなかった。


でも
去ろうとする人をつなぎとめるのは必死だった
そのことに気づいていなかった。



力を使うことはつらくなかった。
ただ、今まで大事にしていた人たちのつながりと
共通の言語をなくしていく自分を認識するのが辛すぎた。

今の自分は自己の弱さから逃げ出す人の弱さに対して
たぶん残酷なほど辛らつな存在だ

ある子は苦しみながらこういった
「あなたのことがとても好きだ
 だけどあなたとかかわり続けることは
 直面する自分の弱さと常に戦い対峙しなければならない
 ことを意味するのだ」と。

だから半月状のこんどうあやという存在を愛した人たちの
複雑な顔と苦痛ばかりに目がいっていた。

でもそれは私をまるまる受け入れてくれる仲間の愛情の認識と
これからの出会いを滞らせる点で
わたしという惑星のスピンを大きく乱したのだ。

たとえ、見えないものを信じてなくても
それに心理学的アプローチで解説をつけてくれるような
ありがたい仲間もできた。

必要なのは
武士の情けかもしれない。
少しだけマイミクを見直すという人々の心理がわかった。
........斬らなければ、ならない。



....とりあえず篭ることにした。



8/21まで。
なんか数字が浮かんだ、たぶん意味があるのだ。

片手に日舞の扇子を抱き、精神でブルーズし
見えないものを友として日常を生きる女が私なのだ。

必要な出会いはきちんと来るし
本当に運命を変えたいやつは自分から連絡とってくるだろう。

おびえることはない。
わたしはもう27年間もここにいるんだから。

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2006年6月11日 (日)

子供をたくさんかきたくなった。

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子供が苦手な謎が解けたせいか
なぜか子供ばかり描きたくなっている。

どなたか子供の画像ください。
あまり似ませんがうれしいです。

欲求が増えていく。
幸せな欲求。

だれかフライヤーとかに使ってくれないかな?
仕事にならないかな。

この絵が必要だって人と出会いたいな。
もう少し、確かな自信がほしいので。

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2006年6月10日 (土)

ストロベリーオンザカフェラッテ

受話器のフックをもう何度ももてあそぶようにいじっている。時間はすでに30分以上経っているはずだ。トモユキはまるで篭城するかのようにこのコンビ二脇の電話ボックスに滑り込んでコーヒーの空き缶にタバコの灰を落としている。

道路に向かい合わせのコンビニのガラス壁のマガジンラックから怪訝そうな視線を感じると、彼は何とはなしにボタンを押すフリをする。寄りかかっていたガラスのひんやりとした冷たさももうすっかり背中の体温となじんでしまった。三本目のタバコに火をつけたとき、彼はボックスの上部に充満した紫煙をよけるかのようにしゃがみこんだ。

「俺はいったい何をしているんだろう?」

何とはなしに彼は思った。そしてここ数日の自分の日常を思い返した。日々がささやかにずれている。彼はその違和感を言葉にしてみた。

断片が交錯していく....断片....それはつまり風景。

歩くたびに視界の些細な出来事が目に留まる。それは頻度を増していき、風景が逐一写真のように切り取られてしまい何かを強く思わずにいられない。彼はそのたびに立ち止まっては小さくうめいた。彼は少し苦しんでいた。

まるで路地のすべてが何かを自分に訴えかけているような、何気なさで通り過ぎることがまったくもって許されない感覚、とでも言おうか。最初のうちは楽しむこともできたのだが、その感覚に彼はだんだんと精神のオーヴァーフロウを引き起こしてしまい、彼はついにコウコウと輝く公衆電話を避難場所にして、コーヒーを片手に逃げ込んでしまったのだった。小ぶりな缶に閉じ込められた液体はすでに彼の体内に吸収され尽くし、彼はこうして次の一手を講じることもできないまま、当てもない篭城を続けていたのだった。

そして、昨日の女の肩を思い返していた。

「本を返したいのね」

そういってぶしつけに電話してきた女が家に上がりこんできたのは、夜半22時を回ったあたりだった。本を机の上にちょこんと置いて、取り留めなくストライプスのセブンネーションがどう....とかという話をしているうちに彼は時計の針が0時に近くなっていることに気がついた。

「そろそろ、

終電じゃね?」

おもむろにトモユキが立ち上がって本を棚に返そうとしたとき

女は彼から一切の視線をそらさずこう言った。

「あのね、私、

太ももの付け根に

刺青

あるの」

「....................................。」

それは彼にとってさしたる興味ではなかった。

しかし

息の呼応が静かに部屋に響いていた。部屋の中で唯一腕時計の縁が光っているのがわかる。昨日の雨の余韻なのかほんの少し湿った布団の上、トモユキは自分の身体のじんわりと汗ばんだ感触がその上に違和感なく溶け込んでいるのを感じていた。

上に乗った女が自分の腹の上にそっと手をおいた。ブレスの角が皮膚をすこしかすった。女がつぶやくように言った

「.....いい感じよ。..........とってもいい気分。

でもね、

愛しているといえないところが

辛いところね。」

そういって言葉を切った。返答を待っていたのかもしれない。しかし彼は窓のほうに目を向けたきり曖昧に笑ったままにした。そして明け方に帰った女を送ってまた眠り、夕方になったころに散歩に出かけた彼はその途中で違和感に遭遇したのだった。

女を思い出すときは、肩ぐちから思い出すようにしている。ほんの少し、熱を帯びた肩だった。それ以上の特徴は思い出せなかった。

道路を巡回パトカーが通り過ぎたとき、なんとなくばつの悪さを感じた彼は誰かに電話してみることにした。メモリをたどろうと携帯をあけたとき、なぜだか急にユージの顔が浮かび空で覚えているその番号に電話した。彼とは年に数回、友人のライブを見に行く席でよく会う。

3コール目で程なく彼が出た。少しけだるげな声の向こうから話し声がする。

「なんだよ、外かよ」

「いや、お笑い見てんだよ」

小さく息継ぎみたいな音がした。タバコを吸っているのだろう。

「お前こそ、どこにいるんだよ?」

「うん、いや....電話ボックス」

「はあ?」

トモユキは言葉を捜したがいい言葉が浮かばなったので、結局いきなり話し出すことにした。車のタイヤがアスファルトを擦っていく音が断続的に響いている。

「あのさ、なんつーのかな、日々が強烈なんだよ。」

「何が?」

「なんつーか、ほら、あるじゃん、何を見ても何かを思わずにはいられないっつーの?   そんなのがさずっとあってさ、とまんないんだよね、なんだか。何みても何かあるんだよ、 注目とかそういうんじゃなくてさ、なんつーの?」

なんつーの?これ?俺、ねえ?

とざされた空間の閉塞感は時々感情を真空にするよなとトモユキは思い、同時に今これを聞いているアイツは何を考えているんだろうと彼はユージの反応を待っていた。

煙を吐く音がする。少しの沈黙のなか、ユージが口を開いた。

0mixi7

「ストロベリーフロートオンザカフェラッテ。」

「はあ?」

予想外の答えに、トモユキは缶に落とす灰の位置を間違ってしまう。

「ファーストキッチンのさ、ドリンクなんだよ。俺、あれ好きでさ、でも一人だと頼みづらいわけ。だからね、女と入ったときしか頼めないの。でも飲みたいからさ、すげえ考えるわけ。するとさ、そのことばっか浮かぶのよ、まあなんか浮かんだだけなんだけどさ」

「.......なんだよそれ。」

答えもわからなかったが、そもそも自分も何のために電話をかけたのかということすら曖昧なことに気づき、トモユキは黙った。ユージは二本目のタバコに火をつけたらしい。

感じすぎて疲労した神経が麻痺を起こしたのか

もはや自分が求めていたのは答えでもなくこの疲労を決定付ける何かだったのかも知れないと彼は思った。

「感じすぎてもう何もない感じ」

ほんの少し絶望に似せたトーン

疲れたと言いかけたとき、ユージが間髪いれずにつぶやいた

「サイレンス」

「は?」

「何もねーんじゃなくてさ、ただ静かなんだよ。」

いつの間にかTVの笑い声が消え、ユージの声が響いていた。

車のライトが坂道に呑まれていく。腕時計の光のことをほんの少し思い出していた。静けさをざわつかせた心の何かに思いをめぐらせたが、結局すべてがめんどくさくなり、その声のトーンの祈りのような調子を払拭したいと彼は願い電話をきることにした。

受話器を置いてから、コーヒーの空き缶を三度振った。吸殻がたてる静かな金属音がする。

あと何度

あと何度祈ることをやめたら

この世界は終わるのだろう?

あと何度?

そうつぶやくとトモユキはすべてが馬鹿馬鹿しくなり電話ボックスを出た。陸橋を渡ると川の変わりに流れている二本のレールの向こうで空が白んでいた。

ただその状況を受け入れたとき彼はつぶやいた

「愛しているのかな...........?」

世界、といいかけて

「女」といいなおした。

漠然とした価値観よりも具体性が欲しかった。

愛する対象にするにはちょっと世界はでかすぎる気がした。

ほんの少し汗ばんで熱を帯びた肩を思いながら、女を愛することも世界を愛するということも本質的には大した差はないのではないかと彼は思った。

風景は静寂を取り戻していた。

彼は再び眠ることにした。

 

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2006年6月 9日 (金)

今日はCまでいっちゃった♡♡♡

Ira6

アサオキタラ、
リフガウカビマシタ。


寝起きのままパジャマでギターを抱えました。

えーと、
6弦の4番目を3回で、次が7番目を2回

とかノートに書いてたら
二時間後にはリズムを忘れてしまい
わけのわからない駄目な曲になっちゃいました。

今日のメインは今後2ヶ月の作業予定と将来設計かな。
ずっと書き物してます。

昨日まではなんとなくいろんな曲の
いろんな部分をパクってましたが、
今日はなんだか自分から出てくる音を弾いてみては
テープに入れてノートに書き込む日々でした。

.....ヒダリテガイタイヨ。

だいぶね、
CとかAとかね、場所がわかってきましたよ。
高校生の恋愛談義みたいですが。


ぜんぜん手が追いつかない。
悔しいのね、とにかく。
衝動に駆られて作るものには人間必死です。

でも押さえる場所さえ知ってれば人に伝えられるから
きっと唄は死なないはずなのだ。

必要に迫られてます
覚えないと死んじゃうから
なんかが、
多分ずっと心の奥で待ってた何かが。

少しだけ、追う恋に似てます。
すこしだけ。

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2006年6月 8日 (木)

世界の終わりとイヴリンタイガー(そして私はついにギターを手に取った)

  060608_1256001 Ira5 Ira4                            

.....もうすんだことですが。

五月の中ごろかな。
本当に久しぶりに激しい感じで精神的に追い込まれました。
やばいんちゃう?
死んじゃうんちゃう?
部屋の隅に座ってタバコをふかしつつ
自分の意識が自分に戻るのを静かに三日ほど待ちました。

その間の心境などを書き綴りつつ
ヴェルヴェッツのVENUS IN FURSなどを聞きながら
その原因を探りました。

短期間にたくさんの人間を鑑定すると決まって起こる
この引きこもり現象のきっかけは
私の人間の体が求める50/50のバランスにあるんだと
気づいたのはろうそくを眺めていた静かな夜更けでした。

感覚が研ぎ澄まされることで
人の感情の深遠に触れることができる代わりに
自分の声に気づく人がどんどん限られた数になっていくという
アイロニーのなかで
一歩間違うとその孤独感のジョイントを
絶望感へ接続してしまう危ういバランス感。

どうも自分の前世から判断するに、
絶望感が覚悟に変わってしまうと自爆に突き進みかねない
精神構造をどう操るかってことを考えてきました。

人間には自分で何とかできるけどそれがギリギリのこと
っつーのがやっぱどうしてもあるみたいね。

とりあえずすべての連絡を遮断してなんとなく
日常感覚を取り戻して数日後、
その気分をせっかくなのでまとめてポエトリーリリックに
したんです。

そうしたら、音律が降ってきた。

ん?なに?唄?
んん?
ん?

リリックを削って数を絞って
チバの歌詞を参考にしたりしながら
シェイプしたところ
唄が出来上がってました。

その日、一緒にご飯した友人が会話を飛ばしすぎて
ウチにとまることになったので
早速その唄を披露してみました。

なんとなく何度か歌ううち
彼女はドラマーだったのでウチの机をたたき始めてました

「うん、 いいんじゃね?」

思いがけない一言。

その次の日、今度は六年ぶりに会う友人が
私の鼻歌の別な曲にコードをつけにきてくれることに
なっていたのです。

だから聞いてもらいました

「みとらちゃん、これ2コードだよ、2コード。」

それからパワーコードを習いました。
そこからは質問攻め。

この曲のここは?
これもパワーコードでできるよ。
これは?
うん、それも。
マジで?!
これも?
これも?
...........。

信じられないことに私の好きな曲は
結構パワーコードってやつで弾けるものばかりでした。
少なくとも、好きな部分のリフに関しては。

簡単じゃん!?
出来るじゃん!
何で今までこうなれなかったんだろ?

やさしいお友達は目を細めて言いました
「時期じゃなかったんじゃない?」


話は変わって昨年末。


私の左の指先がちょっぴり熱くなって
おぼろげながら金の龍の指サックみたいなのが
見えてた時期があったんです。

ある日呑気に池袋で買い物してたら
その指先が熱くなって
なんだか引っ張られるようにうちに帰りました

そしたら信じられないことに
ウチのマンションと隣のマンションの隙間10cmのところに
ギターが挟まってました。

YAMAHAのStudio Loadって名前の赤いレスポールギター。

半信半疑で持ち帰って
その一ヶ月後くらいに猿師匠がギター教えてくれるって
いって譲ってくれたアンプにシールドさしたら
使えちゃったんだな、これが。

おお、オイラの導線のアメージングな連動よ。

そして私はパワーコードを知って以来
開かない指とぎこちない手の動きでいろんな曲のリフを
パクリ続けているのです。

F なんかいらない、
とりあえず、
好きが続けばいいの

あの曲に

自分の心のはらわたを食い破ってきたあの曲を
なんとか形にしなければ

そしたらわかり始めてきた
動かない身体の変わりに頭では何かがすごくつながって
いくのがわかる。

猿師匠に最初の日にならったこと。
人差し指と薬指を固定したまんま動かすとか何とかってこと。

この前遊びに行った友達の家のだんなに
熱っぽくリフの話をすると
あきれた嫁に言われました
「あんた、まるでギター習い始めの中学生みたいよ」

それから業界の人がごっそり作品を
5点ぐらい買ってくれたときに勢いで買ったCD-Jを
部屋の隅から取り出してみました。
なんだか最近一曲ずつCDをかけちゃとりかえてって
手の動きが多いことに気づいたからです。

そしたら、まだCUEがよくわかってないけど
STOPボタン押せばチェンジがなんとなくできることが
わかっちゃった。
また一つ、ロックとの接点が近づいた。

友人の家にて
青空をバックに旦那とベランダで一服。
「あやちゃんは、どっちの友達がいいの?
 俺らみたいな今までの友人?
 それか
 レイノーに詳しい友達?」

「うん、そうね」

うん、そうね、どっちかといえばこんどうあやを
日常にこうやって返してくれる仲間かな。

でも本当は多分、どっちの人も好きよ。

私に必要なこと
それは私の感情がきちんと外に流れる回路
最近の日記が発信ONLY気味なのはきっとそのせい。

冒頭の三日間、私は考えてました。
きっと自分の力で何とかできる方法がきっとあるはず。

そうやって泣き言言わずに耐えたなら
御上がギターをくれたのです。

そう、私の御上はMe,Rock,
生まれながらの六九狂。
でも今日話しかけたいのはちょっと別な人。

ねえ、ロックの女神様
もう結構思春期とか衝動が似合う時期を過ぎちゃいましたけど
やっとこ真正面からあなたのことを
愛してみてもいいのでせうか?

ずっとね、あなたのすぐ隣に寄り添ってたんですよ。

「キックちゃんは楽器やってるの?」
「ううん、できないんだ。」
「でもね、版画ではロックのつもりなんよ」

この言葉の裏に隠れてた
「出来ない」というコンプレックスを
やっと捨ててもいいときが来たんですよね?

できれば、もう離したくないんですけど
あなたのこと
もう本当に離したくないんです。

心から愛しているので。

うれしい、
うれしい、
うれしい、
うれしい.....

われらの生きる惑星軌道ソウルライン、
あってないようなそのあやうい軌道を成立させる御上には
人が見えないものを信じる信じないにかかわらず
素敵な名前がある、

その御上の名は、「信念」

自分の心がやりたいと切望している物事への夢と希望を
捨てずにまずは自分が現在おかれている状況を打破する
たった3cmくらいの階段をちょっぴりと昇るのさ。
それさえできればあなたの今までしてきた経験は
きっと必ず役にたってくれる。

それさえできれば
それさえできれば
それさえできれば

時間がかかっても、きっとそいつはやってくる
本当に必要なものならば。

今必要なものは全部
この手の中にあるはずだから
あとは静かに時期を待つのよ。

時期のもたらす出会いのインパクトは
いつだって最高の希望をつれてくる。
私にはそうだったからきっとあなたもそうよ。
だって私たちは同じ人間なんだもの。

長い日記はもうそろそろお引越し。
外部ブログのJET LAND PORCAにて展開しようと
思ってます。
まだまだお付き合いくださる方はこっちでよろしく。

あ、何人か勝手にブログ登録してます
事後承諾ですいません。

あなたの軌道が守られますように☆

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2006年6月 7日 (水)

久しぶりに絵を描きました☆

Ira1  Ira3 Ira2

ご存知のとおり、
こんどうあやはキックから美虎BABY☆彡になって以来
順調に知り合いの数を増やして現在に至ります。

しかし、内実を言えば
今までの友人の半分をなくし、新しく半分を得た感じです。
心のつながりの部分で。

昔からの知り合いの半分は
美虎のアタシを受け入れられんがために顔がこわばるので
私は今まで100%のぶっちゃけぶりで接していたのを
50%に落としてますし
逆に美虎で知り合った人はそれ以前のこんどうあやを
しりません。
もちろん全員じゃないんだけどね。

仕方ないと思いますよ、逆の立場ならアタシもそうなるし
人ってのは無理して受け入れるものではありません。

「ロックなんだからいつでも今のあんたを通せばいいじゃん」 
って意見も勿論あるんだけど
私は直にかかわる人とは出来るだけ楽しく会話したいのね。
度を越すのは表現活動だけでよいかなと思ってます。

そんな日常を過ごすうち、
レイノーの私も版画家の私も
段々気合がどうでもよくなったのね。
だから最近のモットーは

「適当」です。

そんなわけでへらへらしてます。
テキトーに料理して
テキトーに作品作って
テキトーに会話する

で、生きてるのがなんとなく幸せだと思えばいいか。
なんちって。

そしたら、長いこと封印してた絵を急にかけるようになった

版画家になった一番の理由はね
絵が下手だったからです

自慢じゃないけど私、美大は学科で入ったのね。
本当は筑波大の芸術専門学群に入りたかったの。
だからデッサンしかしてなくて
受験間近の時にまわり見たら
みんな芸大狙いの人が多かったから絵ばっかり描いてて
学科をやってないのがわかったから
一人赤本買って学科を徹底して潰したんです。

.....したら入っちゃった。

そんなわけで私は大学に入ってから
周りの描画スキルに激しいコンプレックスを抱いたばかりか
魂の組成が緩かったから人の意見にフラフラしてました。

そんななか、級友が放課後(っていうのか?)
私の絵を見て嘲笑してるのを見ちゃったからもう大変。
だからそっから本気で描くのやめました。

だから油絵科にいたくせに一枚しか完成させなかったのね、
油絵。

恋人や仲のよい友達にもね
手の角度がおかしいとか顔が変だとかね
言われるのはそんなことばっかりだったから
描いてもすごく線がかたくなってたの。

そんな時木版画に出会って、
写真製版を知って飛びつきました。
これなら最初に形で悩まなくてすむし
写真ぽくするかイラストっぽくするか
彫りながら考えられたから。

自分の手作業を彫ることで加えられるのもすごくあってた。
シルクみたいに一瞬で決まらないところがね。

それに雑誌や写真になれた私たちの世代に向けて
作品作るのはこれしかないと思ったの。
逆に写真ぽい切り口の方がシンパシーをよぶのではないかと。
幸せな出会いでした。
絵を嫌いでよかったかもと思う。

そんな私ですが、レイノー六力のおかげで
人の目がどうにもよくなったこの時期になって
急に描いてもいいかな、描きたいなと思い始めたのです。

テキトーだから言葉も入れちゃえ
好きな画材でかいちゃえ
描きたくないものは描かなくていいや
いっそ似てなくていいや.....

そしたらわかったこと一つ、
私は一本の線から
流れるように創造の世界が広がるタイプだった。 


だからじっくり描きこむことを求められるデッサンが
駄目だったのね。
伸びようとする感性の枝を
ひたすら折って折って折りまくってたんですね。
私は美大に行ったことで、逆に絵を描くことへの
感性を壊滅的に殺してしまってたみたい。

その辺を自由にしたら楽しい楽しい!!
毎日ちょっとづつ描いてます。

みんなのおかげね。
描いた絵をきらきらした目で見せてくれたノミナカマ、
魂のなかを見せてくれた大切なヒトタチ。

悩みも増えるけどさ、
人とかかわることで救われてるんだな、私。

ありがとうね。

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2006年6月 5日 (月)

ついに発売!六九狂Tシャツ!!

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深夜番組で浮上して以来、作れ!まだなの?もうちょっと待って!だった

六九狂木版Tシャツが本日ついに完成しました☆彡

彩色虎(チャイスータイガー)第一弾Tシャツ

「六九狂屋号、娘の巻」 税込み5040円(抜4800円)!!

文字のところのラメとですね、赤の印泥は本人自らが書いたり押したりしてます

多少の汚れとズレはご愛嬌(笑)!

だってねえ、なんか子供みたいにかわいいんですもん。

そんな初版は限定9枚の発売です。サイズは男女共通S/M/Lです!!

今回はインターネットの注文と渋谷のセレクトショップ、Lake Shore Driveのみの限定販売です!!

(初版売り切れの場合は、第二版作成までの間お時間をいただくこととなります。)

Lake Shore Drive Tel 03-3780-0776(取り置き予約もこちらで!)

〒150-0033  東京都渋谷区猿楽町6-2

場所はここです。↓
http://www.google.co.jp/local?f=q&hl=ja&q=%E6%B8%8B%E8%B0%B7%E5%8C%BA%E7%8C%BF%E6%A5%BD%E7%94%BA6-2 

私を通じてメールでの予約も可能ですが、

店舗の都合上、誠に勝手ながら電話予約の方から優先して受付させていただきますのでご了承ください。尚、通販は代引きにて扱います(詳しくはお店まで)

今回の売れ行きで第二弾の行方が決定....キャー(*ノェノ)

皆様是非購入してくださいませ !よろしくお願いします☆彡

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