宿命と配線について考えてゐた。
あの子は霊媒。
The sonicsの名曲「The Witch」を
昔ポエトリーで音入れを手伝ってくれた友人が
自分のバンドでそう訳していた。
その和訳も原曲も大好きだ。
西荻でメキシコ料理食べた。
この割とはじめましてな会合で出会った
マイミクのしづたさんの旦那さんであるバンネダウムさんは
私の言うところの六力さんである。
当然食事の間も六力話になり、
その後でタロットしてもらうことになった。
奥さんの明るい笑い声の横で静かに練られていた
彼のタロットは、手を載せるだけで軽い抵抗感があった。
それをニュートラルにすべくしっかりと混ぜ合わせる。
展開したスプレッドの指示を賢者のような男性が
彼の左肩から出しているのが見え、そんな姿をぼーっと
眺めていた。
「力を100%出していないようですね。」
ニュートラルな調子で彼が話し出した。
「あなたの現在の不調とアンバランスの解消は
そこを肯定して気楽になることです。
もう自然な感じで誰にも隠さず「見える人」だという自分を
受け入れてもらえばいい。なぜならば....
あなたが不思議な力を使って何かをするということは
すでに生まれたときから決まっている
言い換えるなら
そういう星の元にすでに生まれている」
信じる信じないはかまいません、
でもそこのあなた自身をあらわすカードは
....タブンコレデス」
ここで言葉を切って彼が入れ物の図柄を指差した。
そしてさらに解説が続いた後
全員の驚愕と鳥肌のうちにあけられたそのカードの名は
T H E M A G I C I A N
.....ビンゴ。
前回のホロスコープのことを思いながら
私はただ、ああやっぱりなと思った。
それから福岡の旅を思い出した。
福岡の旅での混乱は
実は平時子の前世だけではなかった。
私は飲み会の席で美しき霊能者に言われたのだ
「思い出してください、
あなたは虎ではない
あなたは.....
竜神さま
です。」
「.........。」
焼酎を吹きこぼしそうになった。
それ以前にこんな話を平然と聞いているこのBEAMSの
スタッフはすげえなあと思った。
おそらくコレは力発揮不足の象徴でもあるのだ。
つまり第六感を使って生きることは私の宿命だったのだ。
そしてそれは
急に身についたのではなく
生まれたときからあったのだ
運命のビザールボールが揺れている。
今までは、
認識しなかっただけ
見ようとしなかっただけ
使わなかっただけ
根拠を求めなかっただけ
今までは。
AKIRAみたいな覚醒を
現実で私がただ本当に経験しただけ。
それは半月の夜の隠された部分みたいに
表に出てこなかっただけ
今までは。
霊媒は木版画や詩や文章や音楽などの
ツールの一部ではなく
私が霊媒でそれらは21世紀的な私の呪術である
という認識のほうが正しいのだ。
美虎と近藤彩を分けることは
いくつものジョイントでたこ足配線したコードの
元栓のコンセントをひっきりなしに付け替えるような
もんなんだろう。
そんなことを繰り返していたら間に合うわけがないのだ。
これからかかわりゆくたくさんの人たちに。
ミラーハウスの鏡を叩き割らなくてはいけない。
その向こうにいる幼児のような脆弱な私を
守り通さなきゃいけない。
去るものは追わなかった。
でも
去ろうとする人をつなぎとめるのは必死だった
そのことに気づいていなかった。
力を使うことはつらくなかった。
ただ、今まで大事にしていた人たちのつながりと
共通の言語をなくしていく自分を認識するのが辛すぎた。
今の自分は自己の弱さから逃げ出す人の弱さに対して
たぶん残酷なほど辛らつな存在だ
ある子は苦しみながらこういった
「あなたのことがとても好きだ
だけどあなたとかかわり続けることは
直面する自分の弱さと常に戦い対峙しなければならない
ことを意味するのだ」と。
だから半月状のこんどうあやという存在を愛した人たちの
複雑な顔と苦痛ばかりに目がいっていた。
でもそれは私をまるまる受け入れてくれる仲間の愛情の認識と
これからの出会いを滞らせる点で
わたしという惑星のスピンを大きく乱したのだ。
たとえ、見えないものを信じてなくても
それに心理学的アプローチで解説をつけてくれるような
ありがたい仲間もできた。
必要なのは
武士の情けかもしれない。
少しだけマイミクを見直すという人々の心理がわかった。
........斬らなければ、ならない。
....とりあえず篭ることにした。
8/21まで。
なんか数字が浮かんだ、たぶん意味があるのだ。
片手に日舞の扇子を抱き、精神でブルーズし
見えないものを友として日常を生きる女が私なのだ。
必要な出会いはきちんと来るし
本当に運命を変えたいやつは自分から連絡とってくるだろう。
おびえることはない。
わたしはもう27年間もここにいるんだから。
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